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第17章 開拓団の村
第140話 お昼の優雅な時間?
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大規模な土木工事をしたけれど時間はそれほど経っていない。まだ昼前、ご飯には早いくらいの時間だ。
私は取り敢えず自宅というか3階建てのお家に戻る。
やる事が終わったので趣味の時間だ。今回のお題はあのコルクもどき、あるいはコルクそのもの。
これを何に使えるだろうか。何を作ろうか。そんな事を考えている時間が私は好きだ。
まずはこのコルクを使えるようにしてから考えよう。剥がした樹皮のうち3枚を試してみる。
樹液を落とす為アイテムボックス内で沸騰直前のお湯で洗う。更に高温高圧でガンガンに蒸した後、乾燥。
取り出して手で触れて確認してみた。剥がした裏側部分はコルクっぽい。良い感じの弾力性を感じる。
この弾力性、何かに使えないだろうか。
表面側は黒くてボコボコしている。だからこのままでは板のようには使えない。
高温高湿で圧縮したら真っすぐの板のように出来るだろう。板を曲げる方法と同じ感じで。しかしそうしたらこの弾力性が活かされない。
何かこの弾力性、以前にそんな素材が欲しいと思った事があったな。記憶を辿ってみて思い出す。
そうだ、座椅子を作った時に思ったのだ。いずれ人を駄目にするソファーを作るぞと。このコルクならばビーズの代用品が作れそうだ。
よし、試作しよう。
柔らかいものを切断する際には凍らせてからやるのが効率良い。アイテムボックススキルで切断する場合でも同じだ。
洗浄乾燥済みのコルク樹皮からハガキ1枚分くらいをカットする。魔法で凍らせた後、3ミリ大くらいの六面体になるようカットしまくる。出来れば球状にしたいけれど、この辺はまあ妥協。
出来上がったものをアイテムボックスから取り出し指で触って力をかける。悪くない弾力性だ。ビーズはこれでいいだろうか。
いや待て、ちょっと思いついた。更に加工だ。カットした1辺3ミリの立方体に近いビーズをもう一度凍らせる。
平らな板2枚の間に挟んで板に力をかけてこすりあわせる。これである程度角が取れ、球に近くなるだろう。
ついでにある程度高温高圧環境に曝してやる。これでそこそこ崩れにくくなる筈だ。
試作品を常温にして取り出して確認。予想通りだ。角が取れたし弾力性もある。ビーズ試作品として悪くない。
ビーズが出来たからあとはカバー部分。しかしちょうどいい布の在庫は無い。どうせ人駄目ソファーに使うならきめが細かくて伸縮性がある布が欲しいところだ。
ファスナーなんて便利なものはない。だから袋状の布の上部を巾着のようにして縛り上げるという形式でいいだろう。勿論布の封筒の形はソファーになるように工夫するとして。
それでは図面を考えてみよう。そう思ったが数秒で断念。私は布物はわからない。型紙とか全く描けない。
これは木で立体の模型を作ってリディナかセレスに御願いするのが正しいだろう。なんなら街の店で頼んでもいい。
ただどんな店で頼むべきかも私にはわからない。事情を話してリディナかセレスに丸投げだな、これは。
一段落ついたので昼食を食べよう。そう言えば1人で楽しむ用のとっておきがある。
アイテムボックスから取り出したのは海鮮丼。以前私が作った試作品とは全く違う。リディナが私専用に作ってくれた逸品だ。
ご飯はやや甘めの酢飯。のっている刺身だけで7種類以上。更にやや甘い玉子焼きも載っていて、ついでに海苔もかかっていて胡麻までふってあったりする。
もちろん特製タレ付。ワサビ代用のホースラディッシュすりおろし付。
更に言うと海苔の澄まし汁もついている。完璧だ。リディナに感謝しつついただく。うん、うんまい。
タレとホースラディッシュと白身で食べるのは当然美味しい。しかし漬けとご飯を一緒にかっ込むのも間違いない。箸休めに玉子焼きをつまむのもいい。思わず顔がにやけてしまう。
ご飯粒の一粒まで綺麗に平らげてご馳走様。
さて、取り敢えず人駄目ソファーの模型を作ってしまおう。
形は巨大などらやき形と長丸形、ソファーっぽい形の3種類でいいかな。イメージさえ決まれば切削加工は簡単だ。大量にある普通の木でささっと作ってしまう。
よし、こんなものだろう。巾着の縛る部分も一応入れたしこれで説明すればわかって貰えると思う。
あとは何かする事はないかな。そう思って気付く。
そうだ、ゴーレム新造をまだ試していなかった。
それではまず素体を作るとしよう。仕様は司祭に渡したものとほぼ同じで、ただ材質は自分でメンテできるから鉄メインで。
鉄なら私は自在に加工できる。曲げるのも繋げるのも厚ささえも。
しかし全体を全て鉄で作ると流石に重そうだ。ここは司祭仕様と同じように一部は木製としよう。
一度作ったものをもう一度作るのは難しくない。工夫したところとか悩んだ箇所とかがほぼ頭に入っているから。
なお顔部分は少し変える。このパーティで使うなら女の子仕様だろう。
あまり厳密に作ると不気味の谷に入りそう。だからこの辺も神像コピーで。もちろん男ではなく女神の方。
でもそれなら体形も少しだけ変えようかな。
そんな訳で気分よく自分用ゴーレムの素体、完成だ。それではゴーレムとして完成させよう。
そう言えば名前が必要だ。バーボン君が既にいるから酒繋がりでいいかな。ならシェリーで。別にキールでもキュラソーでもいいけれども、サイズ的に?
それでは次は土人形を作って……
私は取り敢えず自宅というか3階建てのお家に戻る。
やる事が終わったので趣味の時間だ。今回のお題はあのコルクもどき、あるいはコルクそのもの。
これを何に使えるだろうか。何を作ろうか。そんな事を考えている時間が私は好きだ。
まずはこのコルクを使えるようにしてから考えよう。剥がした樹皮のうち3枚を試してみる。
樹液を落とす為アイテムボックス内で沸騰直前のお湯で洗う。更に高温高圧でガンガンに蒸した後、乾燥。
取り出して手で触れて確認してみた。剥がした裏側部分はコルクっぽい。良い感じの弾力性を感じる。
この弾力性、何かに使えないだろうか。
表面側は黒くてボコボコしている。だからこのままでは板のようには使えない。
高温高湿で圧縮したら真っすぐの板のように出来るだろう。板を曲げる方法と同じ感じで。しかしそうしたらこの弾力性が活かされない。
何かこの弾力性、以前にそんな素材が欲しいと思った事があったな。記憶を辿ってみて思い出す。
そうだ、座椅子を作った時に思ったのだ。いずれ人を駄目にするソファーを作るぞと。このコルクならばビーズの代用品が作れそうだ。
よし、試作しよう。
柔らかいものを切断する際には凍らせてからやるのが効率良い。アイテムボックススキルで切断する場合でも同じだ。
洗浄乾燥済みのコルク樹皮からハガキ1枚分くらいをカットする。魔法で凍らせた後、3ミリ大くらいの六面体になるようカットしまくる。出来れば球状にしたいけれど、この辺はまあ妥協。
出来上がったものをアイテムボックスから取り出し指で触って力をかける。悪くない弾力性だ。ビーズはこれでいいだろうか。
いや待て、ちょっと思いついた。更に加工だ。カットした1辺3ミリの立方体に近いビーズをもう一度凍らせる。
平らな板2枚の間に挟んで板に力をかけてこすりあわせる。これである程度角が取れ、球に近くなるだろう。
ついでにある程度高温高圧環境に曝してやる。これでそこそこ崩れにくくなる筈だ。
試作品を常温にして取り出して確認。予想通りだ。角が取れたし弾力性もある。ビーズ試作品として悪くない。
ビーズが出来たからあとはカバー部分。しかしちょうどいい布の在庫は無い。どうせ人駄目ソファーに使うならきめが細かくて伸縮性がある布が欲しいところだ。
ファスナーなんて便利なものはない。だから袋状の布の上部を巾着のようにして縛り上げるという形式でいいだろう。勿論布の封筒の形はソファーになるように工夫するとして。
それでは図面を考えてみよう。そう思ったが数秒で断念。私は布物はわからない。型紙とか全く描けない。
これは木で立体の模型を作ってリディナかセレスに御願いするのが正しいだろう。なんなら街の店で頼んでもいい。
ただどんな店で頼むべきかも私にはわからない。事情を話してリディナかセレスに丸投げだな、これは。
一段落ついたので昼食を食べよう。そう言えば1人で楽しむ用のとっておきがある。
アイテムボックスから取り出したのは海鮮丼。以前私が作った試作品とは全く違う。リディナが私専用に作ってくれた逸品だ。
ご飯はやや甘めの酢飯。のっている刺身だけで7種類以上。更にやや甘い玉子焼きも載っていて、ついでに海苔もかかっていて胡麻までふってあったりする。
もちろん特製タレ付。ワサビ代用のホースラディッシュすりおろし付。
更に言うと海苔の澄まし汁もついている。完璧だ。リディナに感謝しつついただく。うん、うんまい。
タレとホースラディッシュと白身で食べるのは当然美味しい。しかし漬けとご飯を一緒にかっ込むのも間違いない。箸休めに玉子焼きをつまむのもいい。思わず顔がにやけてしまう。
ご飯粒の一粒まで綺麗に平らげてご馳走様。
さて、取り敢えず人駄目ソファーの模型を作ってしまおう。
形は巨大などらやき形と長丸形、ソファーっぽい形の3種類でいいかな。イメージさえ決まれば切削加工は簡単だ。大量にある普通の木でささっと作ってしまう。
よし、こんなものだろう。巾着の縛る部分も一応入れたしこれで説明すればわかって貰えると思う。
あとは何かする事はないかな。そう思って気付く。
そうだ、ゴーレム新造をまだ試していなかった。
それではまず素体を作るとしよう。仕様は司祭に渡したものとほぼ同じで、ただ材質は自分でメンテできるから鉄メインで。
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そう言えば名前が必要だ。バーボン君が既にいるから酒繋がりでいいかな。ならシェリーで。別にキールでもキュラソーでもいいけれども、サイズ的に?
それでは次は土人形を作って……
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