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悪役令嬢でも死んじゃだめぇ~!18

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学院長室にて、レオン様が中心になって、学院長とお話していた。
まあ、ラフィーナ様のお父上であられる公爵様の代理だからね。
主に学院内のセキュリティーや公爵家ならではの規則について、色々と話し合われていた。
時々、ロラン様が、鋭い指摘をして、環境のラフィーナ様に、レオン様が様々な注意事項や、あり得るシチュエーションについて、確認していた。
私は、護衛も兼ねているので、セキュリティーに関しては横で大人しく聞きながら、頭に叩き込んでいた。
でも、ラフィーナ様の護衛の方たちには、もっと詳細な話をされるらしい。
つまり、この場に自分、いらないなと思うエミリーです。
まあ、素敵なショコラテリーヌを食べられたから、いいけどね!

やっと学院長室から、解放された頃には、日がかなり落ちていた。
あと数時間位で夕食の時間。
夕食前の数時間で、学院内を急いで案内されることになった。

学院内では、ラフィーナ様が使用予定の場所を中心に、講義室や実技演習場、昼食用の食堂、上位貴族用サロンなどを案内された。
最後に女子寮へ。

すると、何と!
私の部屋はラフィーナ様の隣室で最上階に用意してもらいました。

本来、私は下位貴族のため、もっと下の階の2人部屋を割り当てられる予定でしたが、ラフィーナ様の安全のため、隣室!近くて嬉しい!
しかも、ラフィーナ様と同じ一人部屋!!贅沢~。
まあ、ラフィーナ様のお部屋は、侍女の部屋も備えた豪華な部屋で、私の部屋の3倍はあるけど。
ラフィーナ様の寮室は、代々、王家や公爵家のご令嬢用のお部屋だそうで。
もっとも、ラフィーナ様のお屋敷のお部屋よりは手狭なようですが……。

ちなみに、ラフィーナ様の侍女達のおかげで、ラフィーナ様の部屋はもちろん、ついでに私の部屋まで持ってきた荷物が綺麗に収納され、快適空間が広がっています。ひゃっほー!

嬉しくって、部屋をくるくる回ってしまう。
そこへ、ロラン様が私の部屋にご来訪!
「へぇー、ここがエミリーちゃんのお部屋か~」
実は、ロラン様とは学院長の部屋を後にしてから、しばらく別行動をしていて、寂しかったかも。
「ロラン様!おかげさまで、素敵な寮室になりました~」
「ふーん、ラフィーナ姉様の部屋より随分、狭いけど、ここでいいの?」
「もちろんです!本当は2人部屋になるはずでしたが、1人部屋を頂きましたし」
「この階はもうここしか空いてないのか……。
そうか、今年はハロル公爵令嬢が、ラフィーナ姉様のお向かい部屋を使うからか……」

それを聞いて思い出した!
私の本家、ハロル公爵令嬢のアンジェリカ様も、今年から同じ学年で同じ学院に通う予定。
だから、アンジェリカ様はラフィーナ様のお向かいの同じ構造や広さのお部屋に入室予定。そしておそらく、サラ義姉様が私のような立場だから、ちょうど私の向かいの部屋に入寮するはず。
サラ義姉様の部屋が近いのはよかったけど、あのアンジェリカ様の冷たい視線や態度を思い出して、ちょっと心配。
上手くやっていけるかな……。
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