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悪役令嬢でも死んじゃだめぇ~!16
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いよいよ、学院へ入学する3日前。
私はラフィーナ様と待ち合わせして行く予定。
実は、ラフィーナ様のセキュリティーの関係で、早めに学院に向かうことになった。
しばらくは寮に入るので、家族にもなかなか会えなくなる。
そのせいか、両親と家にまだ残っている兄姉達が見送りをしてくれた。
「エミリー、ラフィーナ様をきちんとお守りするんだぞ。
盾としても、身を挺するように!」
「そうだぞ、エミリー。
盾ぐらいにしかなれないだろうけど、頑張れよ!」
「そうよ、少しでも役に立ちなさいよ~。
骨は拾ってあげるから!」
お父様とヴィクトルお兄様(実兄)、ミレーヌお姉様(実姉)が何やらのたまっている。
もちろん、そのつもりだが、何だかな~。
優しいデミー家の養女になるべきだったかと、考えてしまう。
まあ、見送りしてくれただけでも、微かな優しさが?
でも、お母様や、養子、養女になった義弟、義姉は、普通に優しかった。
「エミリー、体に気をつけるのよ!
辛いことがあったら、手紙で知らせてね」とお母様。
「エミリーお姉様がいなくなると寂しいよ。
無理しちゃ駄目だよ」とダニエル(ルキラ子爵家の養子で義弟)。
「2日後には、私も学院に行くから、また向こうでね!』とサラお義姉様(ルキラ子爵家の養女)。
うん、こっちが本当の家族な感じ!
そんなこんなで、やっと学院に向かった。
まず、ルキラ子爵家の馬車でアリード公爵家に向かう。
アリード公爵家に着いたら、既にアリード公爵家の馬車が待っていた。
しかも、大型馬車だ。あれ、何でかな?
馬車の前には、ラフィーナ様はもちろん、お見送りのアリード公爵夫婦と、レオン様とロラン様もいる。
ご挨拶をしたうえで、ラフィーナ様と一緒に馬車に乗り込もうとすると、何故か、レオン様とロラン様も一緒に乗ってきた。
レオン様は、学院を昨年、卒業生されているし、ロラン様はまだ入学できないはず。何で一緒に乗るの?
「レオン様とロラン様は、何故、ご一緒に馬車に?
どちらに行かれるのですか?」と聞いてみた。
「エミリーちゃん、僕と一緒で嬉しくないの?」とロラン様にうるうるおめめで聞かれ、反射で「嬉しいです!」と答えてしまったが、何でかわからないままなので、首を傾ける。
「……俺達は、ラフィーナの安全確保のために、自らチェックに行くんだ。
もちろん、護衛や侍女達もするが、絶対信用できるのは、身内だけだからな。
あとは、牽制だな。
ラフィーナに手を出したら、ただで済まさないこと等を教師達に圧力をかけに行くんだ」
「なるほど!
お二人なら、安心ですね」
「ふふん、そうだろうとも」
「僕は、必要ないって言われたけど、ラフィーナお姉様がどんなところに行くか心配でね。
あと、もちろん、エミリーちゃんと少しでも長く一緒にいたくて、ついてきたの!」とロラン様が天使な笑顔を向けてくる。抱きしめてもいいですか?
あまりの可愛さに、思わず抱っこして、頬ずりしてしまいました。それをきゃっ、きゃっと喜んでくれるロラン様。可愛いが過ぎる。
レオンは、その様子を見て、ため息をついて、エミリー達に聞こえないように呟く。
「……お前は、敵にトラップを仕掛けにいくんだろうが。
まだ幼児ぶりやがって……」
馬車の中は、4人で楽しくお話したり、カードゲームなどをして過ごし、途中で皆で昼食もとった。
そうして、やっと日が落ちる前に学院へ着いた。
学院内の馬車乗り場で、馬車から降りて、構内に向かう。
ラフィーナ様や私の荷物は、ラフィーナ様の家の侍女が、私の分まで持ってくれて、手ぶらで楽チン!
「エミリーちゃん、僕とお手々つないで?」
「喜んで!」
ロラン様と手を繋げて、幸せなエミリーです。
一瞬、ラフィーナ様がロラン様と手を繋がなくていいのかと考えたが、ラフィーナ様ったら、「あら、ロラン、いいわね~。じゃあ、私はこっち!」と、ロラン様と手を繋いでいる腕とは反対の腕を組んできた。
両側に天使!
ここはもう、天国かな?
両側の天使の愛らしさにクラクラしていたら、レオン様が吠えた。
「おい、お前ら!!
またそうやって、俺を仲間外れにするのは止めろ!」とレオン様は、ラフィーナ様と組んだ腕を剥がして、ラフィーナ様の手を自分の腕にかける。天使を奪われた!許すまじ!!とちょっと睨んでしまった。
「ラフィーナには、俺がついているぞ!
そもそも、何でエミリーが真ん中なんだよ!?
中心にいるべきは、ラフィーナだろ?」とお怒りになる。そうでした。早めに学院にきたのは、ラフィーナ様のためだしね。すみませ~ん。
「エミリーちゃん、あんなのほっておいて、行こう!」と手をグイグイ引いてくるロラン様。待って~!あはは、うふふ。かなり浮かれたハイテンションなエミリーです。
そんな私達を苦い顔で見るレオン様と微笑むラフィーナ様。
二人並ぶと、絵になるな。
美男美女の兄妹、素敵!
学院内に入る段階で、私達がきゃっ、きゃっしていると、待ちきれなくなったのか、神経質そうな先生らしき方が一人、迎えに出てきた。
「これはこれは、アリード公爵家のラフィーナ様でいらっしゃいますか?
レオン様は、ご無沙汰しております」とラフィーナ様とレオン様に恭しく挨拶する。
「サリード先生、ご無沙汰しております。
今度は、妹がお世話になります」
「アリード公爵家が長女、ラフィーナです。
お世話になります」
レオン様やラフィーナ様がご挨拶。
そして、先生ったら、横にいる私達は、視界にも入れないガン無視。
私はともかく、ロラン様もいるんだけどな~。
ラフィーナ様が、私達がガン無視されているのを気づいて、私達を先生に紹介してくれた。
「あの、こちらは、私の友人のエミリー・ルキラさんと弟のロランになります」
「おぉ!こちらが天才と名高いロラン様でいらっしゃいますか!
大変失礼いたしました」と、やっとロラン様に気づいたようで、何やかんやと話しかけてロラン様に媚びてきた。遅いよ~。ロラン様の麗しのお顔が曇った!しかめたら駄目よー。
ちなみに、ガン無視されたままのエミリーです。いつものことですね。下位貴族出なので、貴族の集まりではよくあります。
とりあえず、何か困ってもサリード先生には相談しない、無駄に関わらないように気をつけよ~。
でも、サリード先生のように分かりやすい方が対処しやすい。
むしろ、親切そうな先生の方が、もっと悪どいことを考えているって、トーマスお義兄様も言っていたな……。
私がそんなことを考えている間に、サリード先生のアリード公爵家への媚びた会話は終わったらしい。
「……エミリーちゃん、行こう」と優しく私の手を引いて、できるだけ、サリード先生から離れようとするロラン様。
サリード先生とレオン様が話しているところから、距離を取ってから、ロラン様は、私を気遣ってくれる。
「エミリーちゃん。
僕はエミリーちゃんが大好きで大切だから、エミリーちゃんに失礼な態度をとる奴は、許さないし、優遇しないよ。
浅はかな愚か者なんかに構う暇はないからね』とバッサリ切り。
そうしたら、ラフィーナ様もこちらにきて、「私もそう思うわ。サリード先生、失礼な方なのね」とラフィーナ様まで、バッサリです。
思わず、嬉しくて、「ありがとうございます!」と微笑んでしまいました。
「うっ、でた!エミリーちゃんの悩殺的な微笑み……。
レオンお兄様は見ていないな、よし!」
「エミリーはやっぱり笑うと可愛いわね~」
ロラン様とラフィーナ様の二人がひそひそ何かささやきあってて、天使の囁きな感じ。
しかし、冷静に考えると、サリード先生は、わざわざ時間を割いて、媚びたあげく、こんな評価を得て、無駄なことしているね。
将来、この国の重鎮と王妃になる予定の二人の不興を買うとは!
ちょっと、サリード先生のことをいい気味と思い、悪い顔でにやけていたらしく、こちらを向いたレオン様が「ちっ、また見逃したか。その笑いはキモいぞ!」と私に言ってきた。キモくて、すみません。人のこと悪く考えちゃいかんね。心だけでなく、顔も歪むよね。すぐに反省したエミリーです。
サリード先生のご案内は、レオン様が丁重にお断りして下さったようで、4人で学院探訪に行くことにしました。
すると、せっかくサリード先生を追い払えたのに、今度は学院長まで出てきた。
「アリード公爵家の皆様。
まずは、こちらへどうぞ」
学院長は、強引に学院長室に私達を連れていった。私も一緒でいいみたい。
学院長室にて、あらためて私達は、ご挨拶することになった。
私はラフィーナ様と待ち合わせして行く予定。
実は、ラフィーナ様のセキュリティーの関係で、早めに学院に向かうことになった。
しばらくは寮に入るので、家族にもなかなか会えなくなる。
そのせいか、両親と家にまだ残っている兄姉達が見送りをしてくれた。
「エミリー、ラフィーナ様をきちんとお守りするんだぞ。
盾としても、身を挺するように!」
「そうだぞ、エミリー。
盾ぐらいにしかなれないだろうけど、頑張れよ!」
「そうよ、少しでも役に立ちなさいよ~。
骨は拾ってあげるから!」
お父様とヴィクトルお兄様(実兄)、ミレーヌお姉様(実姉)が何やらのたまっている。
もちろん、そのつもりだが、何だかな~。
優しいデミー家の養女になるべきだったかと、考えてしまう。
まあ、見送りしてくれただけでも、微かな優しさが?
でも、お母様や、養子、養女になった義弟、義姉は、普通に優しかった。
「エミリー、体に気をつけるのよ!
辛いことがあったら、手紙で知らせてね」とお母様。
「エミリーお姉様がいなくなると寂しいよ。
無理しちゃ駄目だよ」とダニエル(ルキラ子爵家の養子で義弟)。
「2日後には、私も学院に行くから、また向こうでね!』とサラお義姉様(ルキラ子爵家の養女)。
うん、こっちが本当の家族な感じ!
そんなこんなで、やっと学院に向かった。
まず、ルキラ子爵家の馬車でアリード公爵家に向かう。
アリード公爵家に着いたら、既にアリード公爵家の馬車が待っていた。
しかも、大型馬車だ。あれ、何でかな?
馬車の前には、ラフィーナ様はもちろん、お見送りのアリード公爵夫婦と、レオン様とロラン様もいる。
ご挨拶をしたうえで、ラフィーナ様と一緒に馬車に乗り込もうとすると、何故か、レオン様とロラン様も一緒に乗ってきた。
レオン様は、学院を昨年、卒業生されているし、ロラン様はまだ入学できないはず。何で一緒に乗るの?
「レオン様とロラン様は、何故、ご一緒に馬車に?
どちらに行かれるのですか?」と聞いてみた。
「エミリーちゃん、僕と一緒で嬉しくないの?」とロラン様にうるうるおめめで聞かれ、反射で「嬉しいです!」と答えてしまったが、何でかわからないままなので、首を傾ける。
「……俺達は、ラフィーナの安全確保のために、自らチェックに行くんだ。
もちろん、護衛や侍女達もするが、絶対信用できるのは、身内だけだからな。
あとは、牽制だな。
ラフィーナに手を出したら、ただで済まさないこと等を教師達に圧力をかけに行くんだ」
「なるほど!
お二人なら、安心ですね」
「ふふん、そうだろうとも」
「僕は、必要ないって言われたけど、ラフィーナお姉様がどんなところに行くか心配でね。
あと、もちろん、エミリーちゃんと少しでも長く一緒にいたくて、ついてきたの!」とロラン様が天使な笑顔を向けてくる。抱きしめてもいいですか?
あまりの可愛さに、思わず抱っこして、頬ずりしてしまいました。それをきゃっ、きゃっと喜んでくれるロラン様。可愛いが過ぎる。
レオンは、その様子を見て、ため息をついて、エミリー達に聞こえないように呟く。
「……お前は、敵にトラップを仕掛けにいくんだろうが。
まだ幼児ぶりやがって……」
馬車の中は、4人で楽しくお話したり、カードゲームなどをして過ごし、途中で皆で昼食もとった。
そうして、やっと日が落ちる前に学院へ着いた。
学院内の馬車乗り場で、馬車から降りて、構内に向かう。
ラフィーナ様や私の荷物は、ラフィーナ様の家の侍女が、私の分まで持ってくれて、手ぶらで楽チン!
「エミリーちゃん、僕とお手々つないで?」
「喜んで!」
ロラン様と手を繋げて、幸せなエミリーです。
一瞬、ラフィーナ様がロラン様と手を繋がなくていいのかと考えたが、ラフィーナ様ったら、「あら、ロラン、いいわね~。じゃあ、私はこっち!」と、ロラン様と手を繋いでいる腕とは反対の腕を組んできた。
両側に天使!
ここはもう、天国かな?
両側の天使の愛らしさにクラクラしていたら、レオン様が吠えた。
「おい、お前ら!!
またそうやって、俺を仲間外れにするのは止めろ!」とレオン様は、ラフィーナ様と組んだ腕を剥がして、ラフィーナ様の手を自分の腕にかける。天使を奪われた!許すまじ!!とちょっと睨んでしまった。
「ラフィーナには、俺がついているぞ!
そもそも、何でエミリーが真ん中なんだよ!?
中心にいるべきは、ラフィーナだろ?」とお怒りになる。そうでした。早めに学院にきたのは、ラフィーナ様のためだしね。すみませ~ん。
「エミリーちゃん、あんなのほっておいて、行こう!」と手をグイグイ引いてくるロラン様。待って~!あはは、うふふ。かなり浮かれたハイテンションなエミリーです。
そんな私達を苦い顔で見るレオン様と微笑むラフィーナ様。
二人並ぶと、絵になるな。
美男美女の兄妹、素敵!
学院内に入る段階で、私達がきゃっ、きゃっしていると、待ちきれなくなったのか、神経質そうな先生らしき方が一人、迎えに出てきた。
「これはこれは、アリード公爵家のラフィーナ様でいらっしゃいますか?
レオン様は、ご無沙汰しております」とラフィーナ様とレオン様に恭しく挨拶する。
「サリード先生、ご無沙汰しております。
今度は、妹がお世話になります」
「アリード公爵家が長女、ラフィーナです。
お世話になります」
レオン様やラフィーナ様がご挨拶。
そして、先生ったら、横にいる私達は、視界にも入れないガン無視。
私はともかく、ロラン様もいるんだけどな~。
ラフィーナ様が、私達がガン無視されているのを気づいて、私達を先生に紹介してくれた。
「あの、こちらは、私の友人のエミリー・ルキラさんと弟のロランになります」
「おぉ!こちらが天才と名高いロラン様でいらっしゃいますか!
大変失礼いたしました」と、やっとロラン様に気づいたようで、何やかんやと話しかけてロラン様に媚びてきた。遅いよ~。ロラン様の麗しのお顔が曇った!しかめたら駄目よー。
ちなみに、ガン無視されたままのエミリーです。いつものことですね。下位貴族出なので、貴族の集まりではよくあります。
とりあえず、何か困ってもサリード先生には相談しない、無駄に関わらないように気をつけよ~。
でも、サリード先生のように分かりやすい方が対処しやすい。
むしろ、親切そうな先生の方が、もっと悪どいことを考えているって、トーマスお義兄様も言っていたな……。
私がそんなことを考えている間に、サリード先生のアリード公爵家への媚びた会話は終わったらしい。
「……エミリーちゃん、行こう」と優しく私の手を引いて、できるだけ、サリード先生から離れようとするロラン様。
サリード先生とレオン様が話しているところから、距離を取ってから、ロラン様は、私を気遣ってくれる。
「エミリーちゃん。
僕はエミリーちゃんが大好きで大切だから、エミリーちゃんに失礼な態度をとる奴は、許さないし、優遇しないよ。
浅はかな愚か者なんかに構う暇はないからね』とバッサリ切り。
そうしたら、ラフィーナ様もこちらにきて、「私もそう思うわ。サリード先生、失礼な方なのね」とラフィーナ様まで、バッサリです。
思わず、嬉しくて、「ありがとうございます!」と微笑んでしまいました。
「うっ、でた!エミリーちゃんの悩殺的な微笑み……。
レオンお兄様は見ていないな、よし!」
「エミリーはやっぱり笑うと可愛いわね~」
ロラン様とラフィーナ様の二人がひそひそ何かささやきあってて、天使の囁きな感じ。
しかし、冷静に考えると、サリード先生は、わざわざ時間を割いて、媚びたあげく、こんな評価を得て、無駄なことしているね。
将来、この国の重鎮と王妃になる予定の二人の不興を買うとは!
ちょっと、サリード先生のことをいい気味と思い、悪い顔でにやけていたらしく、こちらを向いたレオン様が「ちっ、また見逃したか。その笑いはキモいぞ!」と私に言ってきた。キモくて、すみません。人のこと悪く考えちゃいかんね。心だけでなく、顔も歪むよね。すぐに反省したエミリーです。
サリード先生のご案内は、レオン様が丁重にお断りして下さったようで、4人で学院探訪に行くことにしました。
すると、せっかくサリード先生を追い払えたのに、今度は学院長まで出てきた。
「アリード公爵家の皆様。
まずは、こちらへどうぞ」
学院長は、強引に学院長室に私達を連れていった。私も一緒でいいみたい。
学院長室にて、あらためて私達は、ご挨拶することになった。
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