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二部 1話 嵐を巻き起こす蝙蝠
二部 1−13不思議な悪夢の漠となれ
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「間に合った!?」
屋根の上にたどり着くと、なんとか黒い影が見えた。
なんとか間に合ったらしい。
そして、そんな私の到着を見計らって、ナイトメアを見張っていた光星君が私に向かって声をかける
「ルイさん早く!逃げます!」
「!」
そうだ、なるちゃんの術はもうかかっていない。
この一瞬で攻撃を当てないと
今度こそ
「雷光!」
今度こそ強い力が出るように祈りながら術を唱える。
するとさっきよりも大きな光が出現した。
そして、その光が消えるころ、さっきまでいたナイトメアが姿を消した。
「はぁ…はぁ…終わった?」
「一応気配は消えました…あれが本体ならこれで大丈夫かと…」
「それ…確認どうするの?」
「祈るしかないですね。」
そんないい加減でいいのだろうか…
でも、調べる方法ないもんね。
とりあえず、今ここにいたナイトメアが倒せたのは間違いないので、
私は一安心して膝をついた。
「大丈夫です!?今の攻撃でどこか体調でも…?」
その様子が少し危なっかしかったのか、光星君が心配して駆け寄ってくれた。
「いや…技使ったからというより…急いで不安定な矢を駆け足で駆け上がったら…」
「運動不足かな…一応これでも運動するようにしてるんだけど…」
「ルイちゃーん!どう!?倒せたの~!?」
少しだけそんな会話をしていると、下にいる鳴ちゃんから声がかかった。
そうか、下からじゃ屋根でどんな戦いになったのかわからないもんね。
私は下で待機している3人に無事倒せたことを伝えるため、手を振るのだった。
ーーーーーーー
翌朝
「昨日は本当にありがとう、すごく効果あったみたい
やっぱり楽しく話せたからかな、久しぶりにぐっすり眠れたよ」
元気になった柚子さんが、登校前、私たちにそうお礼を言った。
「そう」
「よかったわね」
でも私たちは、寝不足でボロボロだったので
真面目に返事はできなかった。
それを彼女も察したのだろう。
「なんか、みんなには迷惑かけちゃったみたいで…ごめんね
昨日も寝言ひどかったかな」
「気にしないで、ゆっくり眠れたならそれでよかったよ。」
申し訳なさそうに謝罪した彼女に曖昧な笑みでそう返事する私たち。
別に彼女のせいではないのだけれど、説明したところで理解してもらえないだろうから仕方ない。
まぁ、本人が元気そうなら何よりだ。
するとふと、何か疑問に思ったのかなるちゃんが突然こんなことを言い出した。
「ねぇ、参考までに一体どんな悪夢を見たのか、聞いてもいいかしら」
「ちょっと…なる!」
「いや…だって気になるじゃない」
あのナイトメアがどのような夢を見せたのか…
気にならないと言ったら嘘になるけど、何もこのタイミングで被害者に直接聞かなくても…
悪夢でうなされてたんだから、話すのも辛いだろうし…
と思ってたんだけど
「いいよことちゃん、ぐっすり寝たらただの夢だっと思えるようになったし、
というか夢くらいであんなに騒いでた私がおかしかったんだよ」
柚子さんは気にしないとでも言うように笑いながら話してくれた。
「夢…か…
毎回違う悪夢だったから、はっきり覚えてないんだけど、一番覚えてて、一番何回も見たのは…みんな倒れていく夢…かな」
「なんで?」
「さぁ…覚えてないけど。
でも、なんか怖かったよ…知ってる人もみんな苦しんでて…
まぁ、ただの夢なんだけどね」
「…」
言ってしまえば、聞いてしまえば…たったそれだけのこと。
でも…あの夢を見せたのが西洋の悪魔じゃなくて…
それとは全く関係のない、類似した彼らが放った悪霊だったんだとしたら…?
いつか起こる、予言だったとしても…おかしくないような気がした。
屋根の上にたどり着くと、なんとか黒い影が見えた。
なんとか間に合ったらしい。
そして、そんな私の到着を見計らって、ナイトメアを見張っていた光星君が私に向かって声をかける
「ルイさん早く!逃げます!」
「!」
そうだ、なるちゃんの術はもうかかっていない。
この一瞬で攻撃を当てないと
今度こそ
「雷光!」
今度こそ強い力が出るように祈りながら術を唱える。
するとさっきよりも大きな光が出現した。
そして、その光が消えるころ、さっきまでいたナイトメアが姿を消した。
「はぁ…はぁ…終わった?」
「一応気配は消えました…あれが本体ならこれで大丈夫かと…」
「それ…確認どうするの?」
「祈るしかないですね。」
そんないい加減でいいのだろうか…
でも、調べる方法ないもんね。
とりあえず、今ここにいたナイトメアが倒せたのは間違いないので、
私は一安心して膝をついた。
「大丈夫です!?今の攻撃でどこか体調でも…?」
その様子が少し危なっかしかったのか、光星君が心配して駆け寄ってくれた。
「いや…技使ったからというより…急いで不安定な矢を駆け足で駆け上がったら…」
「運動不足かな…一応これでも運動するようにしてるんだけど…」
「ルイちゃーん!どう!?倒せたの~!?」
少しだけそんな会話をしていると、下にいる鳴ちゃんから声がかかった。
そうか、下からじゃ屋根でどんな戦いになったのかわからないもんね。
私は下で待機している3人に無事倒せたことを伝えるため、手を振るのだった。
ーーーーーーー
翌朝
「昨日は本当にありがとう、すごく効果あったみたい
やっぱり楽しく話せたからかな、久しぶりにぐっすり眠れたよ」
元気になった柚子さんが、登校前、私たちにそうお礼を言った。
「そう」
「よかったわね」
でも私たちは、寝不足でボロボロだったので
真面目に返事はできなかった。
それを彼女も察したのだろう。
「なんか、みんなには迷惑かけちゃったみたいで…ごめんね
昨日も寝言ひどかったかな」
「気にしないで、ゆっくり眠れたならそれでよかったよ。」
申し訳なさそうに謝罪した彼女に曖昧な笑みでそう返事する私たち。
別に彼女のせいではないのだけれど、説明したところで理解してもらえないだろうから仕方ない。
まぁ、本人が元気そうなら何よりだ。
するとふと、何か疑問に思ったのかなるちゃんが突然こんなことを言い出した。
「ねぇ、参考までに一体どんな悪夢を見たのか、聞いてもいいかしら」
「ちょっと…なる!」
「いや…だって気になるじゃない」
あのナイトメアがどのような夢を見せたのか…
気にならないと言ったら嘘になるけど、何もこのタイミングで被害者に直接聞かなくても…
悪夢でうなされてたんだから、話すのも辛いだろうし…
と思ってたんだけど
「いいよことちゃん、ぐっすり寝たらただの夢だっと思えるようになったし、
というか夢くらいであんなに騒いでた私がおかしかったんだよ」
柚子さんは気にしないとでも言うように笑いながら話してくれた。
「夢…か…
毎回違う悪夢だったから、はっきり覚えてないんだけど、一番覚えてて、一番何回も見たのは…みんな倒れていく夢…かな」
「なんで?」
「さぁ…覚えてないけど。
でも、なんか怖かったよ…知ってる人もみんな苦しんでて…
まぁ、ただの夢なんだけどね」
「…」
言ってしまえば、聞いてしまえば…たったそれだけのこと。
でも…あの夢を見せたのが西洋の悪魔じゃなくて…
それとは全く関係のない、類似した彼らが放った悪霊だったんだとしたら…?
いつか起こる、予言だったとしても…おかしくないような気がした。
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