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一部 7話 身近な炎の慎重さ

7ー10神様の不思議な嘘

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わたしはとにかく家に急いだ、
切り出し方全くわかんないけど、でもとにかく話さなきゃ。

すると街に差し掛かるあたりで小走りのなるちゃんを見かけた。

ただそれだけなら、気に留める必要はない。
でもナルちゃんは腕についてる時計を見ながら走っていたのだ。

あれは幽霊探知機、何かあったに違いない。

「なるちゃん!」 

わたしはなるちゃんに声をかけるとピタリと足を止めた
「ルイちゃん!ちょうどよかったわ、一緒に来て!」

わたしはナルちゃんに腕を掴まれ走り出す

「な、何、どうしたの!?」

「それがhpsに反応が出たのよ!ついさっき」

「どこ!?」

「川沿いの公園!反応見ると今光星くんもそこに向かってるみたいよ」

「今回は間違いなさそうだね...でもなんで急いでるの?」

「ちょっと今改良中で、力がどのくらい強いかっていうのもわかるようにしてるんだけど、ちょっとだんだん強くなってるみたいなのよ」


 「だんだん強くって、どういうこと?」

「それは現場行かないとわかんないわ、でも、あまり放置するのはお勧めできないわね」

「でも、光星くん...私たち呼ばずに現場に...?何で呼んでくれなかったんだろう...」

「...現場の状況確認とかじゃないかしら」 

「まずは1人でってこと?」

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「何これ、どうなってるの!?」

現場は偉いことになっていた。

そこにいたのは生きてるように動く、木のような植物だった
ウネウネと体をうねらせながらあ、近くの植物の養分を吸い取り、みるみるうちに デカくなっていっていた。

「周りの木、枯れちゃってるわね、あれが養分吸い取っちゃってるのかしら...」 今はまだ春。緑青茂る時期。

なのにこんなに葉っぱが散って地面に枯れ葉が大量に落ちているはずがない 成長してたから、そのぶん力も大きくなる。単純な話だ。 

「光星くんは?こっち向かってたんだよね?」

 「これ見る限りだともうここに来てるはず...あ、あれ!」 私はなるちゃんに指差されて気がつく。 
 蠢く植物の裏にいて死角で見えなかったらしくずれたらすぐに姿が見えた でも少し場所をずれてみると、光星くん以外にもう1人人影が見えた 

「洋太!?」


 私の声になるちゃんも反応した 

「本当ね...光星くんと話してるみたい」

 もうこれは確定であることを認めなければいけない。
でも、なんで洋太がここにいるの?洋太は怪我してないし至って冷静に見える、つ まり、ここにいて遭遇したわけじゃ

なくて、光星くんに連れてこられたことになる。


「やっぱりルイちゃんのは幻聴じゃ...あ、ルイちゃん!?」 

私はなるちゃんの言葉を聞かずに振り切る 百歩譲って、教えてくれなかったことは仕方がないとしても... だから私は怒鳴った
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