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一部 7話 身近な炎の慎重さ

7ー5 神様の不思議な嘘

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お昼になりました。

私はまだクジをつくってます。

そしてそれを机から覗いていることがいます。

「ねえ...こと...............
言いたいことがあるならそろそろ言ってくれないかな..................?」

今日何度目だろう。
何も言わずなんとも言えない顔でこちらを眺めてくるのは。 

少なくとも怒ってるわけじゃない。 

かと言って、文句があるわけでもない。 

このなんとも言えない表情を、私はなんと呼ぶのか知らない。

その様子を見かねたなるちゃんがこちらにやってくる。

「な...なんか今朝とは少しまた状況...
と言うか表情が違うわね。
本当にどうしたのよ?」

そこまで聞いても何も言わない。
 私となるちゃんは顔を見合わせて首をかしげる。 

まぁ、流石にこのままの状況が続くのは生活に異常をきたすので、 

「何かあるならはっきり言って、流石に見てる方も気分悪いわよ。」

 なるちゃんがそう言うと、ことは口を開く 


「ルイさ...中学生生活満喫してるでしょ」

「はあ?」

「キラキラした生活送ってるでしょ!?」

「意味わからない、クジ手伝ってくれないならどこ...」

「北義」

「!?」 


私は、手に持ってたシャープペンを床に落とした。

なんの脈絡もない。

普通、他人の苗字呼ばれても、気になどしない
でも、言わんとすることは、すぐに理解できてしまった。


「...」

 
「ビンゴ」


 ナニヲイッテラッシャルノカ


それを普通に口にすればごまかしが効いたものを、私はうまく言えないどころか黙ってしまった。

こう言うとき一番やってはいけない行動だった。

「ラブコメ?ロマンス?楽しそうでいいね」

そう言われて自分の顔が熱くなるのがわかった。

「な...何を」 
 

「とぼけても無駄だよ、
こっちは全部見てたんだから、 言い訳は聞かないよ」

「根拠は?」

「さっき見てたんだから、荷物北義に持ってもらってるの。嬉しそうにしてたじゃん。」

「荷物持ってもらったら、誰だって嬉しいだしょ?」

あぁしまった、噛んだ。
ここ噛んじゃったら説得力も何もない。

私はちょうどその頃、いつの間にか近づいてきたなるちゃんに、後ろから抱きつかれた。

「こと、もっとその話突っついてあげてよ、
この子そういうこと、全く教えてくれないなよ」

「え、なるちゃん!?」

「あのね、バレたくないなら、もっと表情に出さないようにしなさいよ、こんな首まで真っ赤にして」

「ひぃっ!」

私はなるちゃんに、首を指でツツッとなぞられ、声を上げる。

「ほら、いい加減白状しなさい」

「ハクジョウシロー!セイシュンウラヤマシスー!」

 ことの表情は本当にどう言う表情で、カツどう言う心境なの。 

って言うか、確かに言わない私もよくないかもしれないけど、 友達だからとなんでも言えばいいと言うわけでもない。

 人には踏み込まれたくない部分だってある。 

だから、適当に流しても話を聞いてくれない2人に段々と不満を持ち始め。 



爆発する。



「うるさーーーーーーーーい!」



「!」

「...」 

私がどう言う状況だろうと、私の勝手でしょ!ほっといて!
.........と、言葉にして出すのはすでに面倒な域に達していた。

なので、

「まだ昼の時間残ってるから外出てくる。ついてこないで」

といって、教室を出て行った。
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