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一部 4話 見聞するは知りたがり

4ー2 不思議な火災を追う二人

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「うーーーーーーーーーーーーーーーー」



その声が私の今日の目覚ましだった。

朝からうるさい。
どうせめざましに聞くなに声なら、鳩の呻き声より鶏の威勢のいい鶏の鳴き声の方がましだった。

目が覚めたのが5時半、普段目覚めるよりだいぶ速い。

 
少し寝不足。

いったいどうしたんだろう、普段寝言なんて言わないはずなのに。

なんか悩み?神様に悩みなんかあるの?

話聞いてみる?
いやいや、追いきれない。

でも、貴重な朝の時間、ずっと呻き声を聞くには気が滅入る。


 いつまでもこのままだとこまるし、、、話しかけてみたほうがいいのかな 


「ちょっと、光星くん、うるさいんだけど」


「うわっ!...あ...すいません...」 


私が声をかけたことに驚いて体をびくっと震わせる。
でもその顔色は優れない。 やっぱなんかあったらしい。


「どうしたの?なんかあった?」 


心配して声をかけてみると、光星くんは「実は...」と重い口を開いた


「姿を見られた!?あの神様モードの時の?」

「そうなんです。ちょっとぶつかって...『大丈夫?』と声もかけられました。」


それはおかしい、何かに変化してない神様モードの時の光星くんは私みたいな関係 者以外には姿が見えないはず...
それが見えるってことは... 


「もしかして、その人も神様の生まれ変わり?」


私は息を飲んでそう光星くんに尋ねた。
でも、光星くんは首を傾けてこういった。


「...それが、なんとも言えないんです。 僕の姿見えるの神様の生まれ変わりだけとは限りませんから 霊感ある人なら見えますし、敵が化けてる可能性も...」


なるほど、確かにそう言う能力を生まれつき持ってる人いるみたいだしね...実際に会ったことはないけど。


「でも、生まれ変わりかどうかって光星くんはわかるんじゃ...」 

「わかりますけど、ちょっと特殊能力を使わないとい判断できないんです。
意識して力使ってない時はわからないですよ。」


言われてみれば確かに、
比較的よく一緒にいた、なるちゃんのことにすぐ気づかなかった。


いつもこの手の話を聞くと、肝心なところで制約がきついと言うか...なんと言うか 万能じゃないと言うことを感じ取れる。

イメージしてる神様像より頼りない気はするけど。 


「どこで会ったの?どんな人だったか特徴わかればもう一度...」

光星くをはこれでもかと言うくらい首を捻る

「一瞬だったので...夜で暗くて顔も見えなかったですし...あ、でもルイさんの着てる服と同じものでした」


着てる服が同じ...?

私が着てる服と同じものって...でもどのふくのことか...

あり得るとしたら 


「もしかして、この制服のこと?」

「あ、そうです!それです!!」


 ってことは、うちの学校の女子の誰か...?

「ねえ、だったら今日学校行って探してみようよ!
見つかるかもしれないし!」

そう言って!うなる光星くんを連れ出した
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