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【序章】
しおりを挟むその日の夕方。
「お願い、ルイちゃん。今から買い物の手伝いしてもらえないかしら?」
その電話は、私が制服を眺めながら、
翌日に控えた中学の入学式の準備を、ルンルン気分でしている時にかかってきた。
一人は断ったとか、一人は来てくれるから行く人数は3人だとかどうでもいい。
とにかく明日があるからと、体力温存のため断ろうと思った。
…でも
「1000円あげるから。」
私の決意は簡単に揺らいだ。
今はやめとけばよかったと思ってる。
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