求め合う血筋

水綺はく

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求め合う血筋

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 優ちゃんは完璧、私は欠陥品。
 森にいた妖精がこの町に迷い込んだらこんな風に踊るのかもしれない。
 舞台上で真っ白なチュチュを着て長い手足をピンと伸ばして、しなやかに踊る優ちゃんは私と同じDNAを引き継いで同じ血が通っている人間とは思えないほどに尊くて美しい。
 カルガモの中に白鳥が生まれてしまったように我が家で一人だけ白い光を放つ優ちゃんは私よりも一つ上の姉で私達は紛れもなく姉妹だ。
 似ている部分はいくつもある。例えば頭の大きさ、私と優ちゃんは同じ頭の大きさだ。髪質も一緒で細くてペタッとなりやすい。瞳は優ちゃんの方が切れ長だけど唇の厚みは一緒。鼻筋は優ちゃんの方が通っているけれど小鼻の大きさは全く一緒だ。定規で測って証明しても構わない。
 姉妹だって言ったら、確かに言われてみれば似てるねって言われたことだってある。
 それなのにどうしたもんか。私は舞台上の優ちゃんを見て小首を傾げた。
 どうしたもんか。私はこんな風には踊れない。それは私がまだ十五歳だからとかではなくて、私が優ちゃんと同い年になってもきっと踊れない。
 バレエなんて七歳のうちに辞めた。優ちゃんの才能を目の前で見て嫌気がさした私はさっさと降参してヒップホップダンスを習った。それも一年で辞めて次はピアノ、習字、水泳、空手…色んなものに手を出して芽が出ないとすぐに手を引っ込めた。
 そんなことを繰り返していくうちに私は十五歳になって今は高校受験を控えているから塾に通っている。
 優ちゃんは勉強も優秀だからすんなりと志望校に行けたけれど私は難しそうだ。まぁ、でも落ちたら優ちゃんよりも五ランク以上、下の私立高校を滑り止めで受けるから問題ない。
 私は優ちゃんと違って手の掛かる子だ。だから育てがいがある。
 優ちゃんは町のスターだけど私は家族の癒し系アイドルだ。家の中では甘えん坊で放っておけない私にお父さんとお母さんは夢中でしっかり者で練習に明け暮れている優ちゃんは二の次。でもそれもいつまで続くだろうか…もしも優ちゃんが海外留学するとなったらお母さんは心配して優ちゃんの方へついて行くかもしれない。そう考えると不安で夜も眠れなくなって私はますます手の掛かる子にならなければ…と惟みる。
 その結果、家の中では人一倍、ドジで天然で目が離せない子を演じている。
 家族といる時の私は家族専用の私物で目が離せない愛されロボットの役目を買って出るのだ。
 私はそうやって生きていく。色んな失敗を重ねてこれが一番、自分に合っているのだと気づいた。
 それなのに…
 「優ちゃん、どうしたの⁉︎」
 塾から帰ってくると右足首をギプス包帯でぐるぐる巻きにされた優ちゃんがリビングの椅子に座って苺を頬張っていた。
 「骨折ですって。練習のし過ぎで治るのに三ヶ月は掛かるってお医者さんに言われちゃった。」
 何食わぬ顔で苺を食べる優ちゃんの隣で母が残念そうに肩をすくめる。
 「えぇ~!優ちゃんがそんな大怪我するのなんて何年ぶりだろう…」
 そう言って優ちゃんの為に皿に盛られた苺をしれっと掴むと母は短く、こらっ!と言いながらも私が苺を食べるのを違和感なく受け入れた。
 優ちゃんは少食だから私が苺を食べても怒らない。というよりかは太るのが恐くて私が食事を横取りするといつもどこか安堵した表情を浮かべる。
 「小学五年生以来じゃないかしら…あの時は痛い痛いってピーピー泣いていたのに今じゃ顔を歪めることもなく、お医者さんにどれくらい待てば練習再開出来るんですか⁉︎って詰めてたわよ…強くなったわね…」
 感心する母の横で優ちゃんは不服そうに眉間に皺を寄せた。
 「…だって練習出来なくちゃ困るじゃない。私が練習できない間に友達は着々と上達して私を置いていくかもしれないのに。主役だっていつ取られてもおかしくないし。」
 不安を口にする優ちゃんを見ると私はいつも優ちゃんの立っている土俵が自分とは違うことを思い知らされる。
 優ちゃんが立って見えている世界は私よりも数段上で私が背伸びしても決して見えない世界だ。
 どんなに手を伸ばしても絶対に届かない世界で優ちゃんはそれに気づくことなく戦っている。
 「もう寝るから。」
 素っ気なくそう言って立ちあがろうとした優ちゃんだが一人で立ち上がるには松葉杖が必要で簡単には立ち上がれなかった。すると母が慌てて優ちゃんの側に駆け寄って肩を貸すと優ちゃんが歩けるように懸命に支え出した。私はその背中を黙って見つめる。
 優ちゃんと私の部屋は二階だから上るのは大変だろう。
 それを分かっている母が優ちゃんに、「今日はお母さんと一緒に寝よう。」と提案した。
 いつもはしっかり者で甘えたりしない優ちゃんだが、今日ばかりは弱っているためかしおらしく頷いた。
 「じゃあ、私も一緒に寝る!」
 そう声を上げると母は困ったような笑顔で、「海ちゃんまで来たらお父さんの寝る場所がなくなっちゃうでしょ。海ちゃんは上で寝なさい。」と言った。
 私は優ちゃんが母と二人で寝室に入っていくのを見届けるととてつもない焦燥感に駆られた。
 まずい。優ちゃんが完璧ではなくなってしまった。欠損した優ちゃんはきっと私よりも強い。
 今まで完璧に親の期待に応えてきた優ちゃんの欠損は母にとって放っておけないことだろう。ともすれば私は?元から不完全な私はどうすればいいのだろうか。
 今更、勉強を頑張ったところで優ちゃんには勝てやしない。習い事は全部、中途半端に辞めてしまったし、部活も入っていない。
 なんのアドバンテージもない私は甘え上手と世渡り上手を武器にして優ちゃんと競うことから逃げてきたのに優ちゃんが同じ土俵に立ってしまっては元も子もない。
 優ちゃん、どうして骨折なんかしたの?
 練習ならもっとセーブすればよかったじゃない。
 優ちゃんのいない二階の部屋で一人静かにベッドに入る私は天井の茶色い小さなシミを見つめながら涙が出そうになるのを堪えた。
 優ちゃんは完璧。私はそんな優ちゃんが大好きだった。私の持っていないものを沢山持っている優ちゃんはどうしても手の届かない憧れだった。
 それなのに欠損した優ちゃんはこれからどうなるのだろうか。私の中に不安と期待が泡となってシュワシュワと音を立てる。

 欠損した優ちゃんは父と母に心配されて沢山お世話されることとなった。
 私は学校から帰ったら塾に行かなくてはいけないし、塾から帰っても勉強しないといけないから部屋にこもって塾の宿題を片すのに必死だった。その間、下では今まで練習漬けだった優ちゃんが家族で楽しく談笑している声が聞こえてきて優ちゃんはこんな寂しさを抱えながら自分を追い込んでいたのかな…なんて考えたりもした。
 でも私は優ちゃんとは正反対だから優ちゃんの気持ちなんて分からない。
 同じ血が通った姉妹なのに不思議だね。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
 骨折から一ヶ月以上、経ってようやく松葉杖なしで歩けるようになった優ちゃんは久々に二階の部屋に戻ってきた。私と優ちゃんの二人部屋でベッドに入ると部屋を真っ暗にして眠りにつく。
 「海。」
 真っ暗な部屋で優ちゃんが私の名前を呼んだ。
 「なぁに?優ちゃん。」
 久々に感じる優ちゃんの存在に安堵する私が呼応すると優ちゃんは淡々と話し出した。
 「私、ずっと海が羨ましかったの。海は愛嬌があって何をしても許されるし可愛がられるから私みたいに気を張らなくても平気な海がずっと羨ましくて仕方なかった。何をしても上を目指さないと、しっかりしないとって育てられてきた私と違ってやさしい世界でぬくぬくと生きている海が悔しくて憎い時もあった。」
 私は静かに優ちゃんの本音に耳を澄ませた。
 優ちゃんが私に対してそんなことを思っていたなんて想像がつかなかった。
 優ちゃんはいつでもサバサバしていて自分を持っていて私のことなんて目もくれない…ずっとそう思っていたから。
 「でもね、私は海みたいにはなれないんだって気がついたの。お母さんは私と笑っている時でも二階で勉強している海を心配しているし、お父さんは出張土産を買ってくるたびに海の名前を一番に出すんだ。お土産買ってきたけど海はどこだ?って…。だから私は海にはなれないから私でいるべきだって気がついたんだ。」
 「……………」
 黙って聞いている私に優ちゃんはお構いなしに話を終えて静かに、早く踊りたいなぁ…と呟いた。
 私は優ちゃんに早く踊ってほしいと思いながらも複雑な感情が入り乱れていた。
 私の役目を奪われたら困るから早く完璧な優ちゃんに戻ってほしいという気持ちと、このまま同じ土俵にいて二度と上にいかないでほしいという気持ちで揺れて嫉妬、妬み、羨望、憧れ、ありとあらゆる感情がミックスジュースのように混ざり合っていた。
 私は今まで優ちゃんに負けたくなくて自ら試合を放棄してきたのだ。
 放棄すれば負けを認めないで済むから…そうやって逃げてきたけれど負けない代わりに何も手元に残らなかった。
 優ちゃん、私、本当はやさしい世界でぬくぬく生きるよりも強くなりたかった。
 優ちゃんみたいに強くなりたかった。でも弱いまま承認欲求だけがすくすくと育ってしまったみたい。どうすればいいかな?
 心の中で訊くと優ちゃんの静かな寝息が聞こえてきた。

 私はどうすれば優ちゃんの気持ちが分かるようになるのだろう。
 学校で掃除を終えて、帰宅するために鞄を抱えた私は階段を下りながら悶々としていた。
 真っ白なチュチュを着てしなやかに踊る美しい優ちゃん…一つのことに向かって突き進むストイックで強く逞しい姿は私の憧れでありながら縁遠い姿だ。
 手を伸ばしても届かないから手を引っ込める。だけど本当は優ちゃんになりたかった。
 あんな風に私もなりたかった…
 そう優ちゃんを思いながら階段を降りているとふと瑣末なことを思いついた。
 もしも私がこの階段から足を踏み外して骨折をしたら優ちゃんの気持ちが分かるかもしれない。
 そしたら私は少しでも優ちゃんに近づけるのかな。
 そんなことを考えながら階段上で足を止めて下を見つめた。
 一番下までの段数はあと十段以上ある。ここから飛び降りたら優ちゃんみたいに骨折できるかな。
 私は人生で一回も骨折をしたことがない。優ちゃんのように繊細な骨をポキっと折ってギプスでぐるぐる巻きにされた自らの足を見れば少しは焦燥感が和らぐかもしれない。優ちゃんとお揃いの足を見て同じ土俵に立っていると錯覚したい…
 そう思うと階段が魅惑の景色に見えてくる。まるで何かに取り憑かれたかのように目が眩んで体が自然と前へと倒れていた。
 一番下に見える踊り場の白いツヤツヤとした床…そこめがけて上半身が前へと向かい、足が床から離れていた。
 そこから先は一瞬の出来事。体が鈍い音を立てて何回転もして足がぐにゃっと曲がったような感覚になった。痛いのかもしれないけれど激しく回転して落ちていく感覚に囚われていると頭に鈍痛が広がって意識は静かに奪われていった。

 真っ白なチュチュがくるくると回転して見える。真っ白なチュチュを着た優ちゃんが私の目の前で踊っている。
 頭をお団子にして長い手足をバタつかせる優ちゃんの背中には純白の翼が生えていた。
 今にも飛び立ってしまいそうな大きな真っ白の翼。
 綺麗だね…見惚れていると自分の背中にも同じような翼が小さく生えていることに気づいた。
 小さいね…無理やり引っ張ったらあっさりと引き抜けそうなほどか弱い翼を首を回して見ながらやさしく撫でる。
 フサフサとした柔らかな翼の感触に安堵しながら、もっと…と願う。
 もっと、もっと大きな翼を私にも…
 優ちゃんのようにすぐにでも飛び立てる翼を私にも…
 強く懇願しながら目の前で踊る優ちゃんを見ると視界がぼやけて目がゆっくりと閉じていった。

 ゆっくりと目を開けると、同時に椅子から立ち上がったようなガタッという大きな音が聞こえてきた。
 目の前には母の顔がドアップで映し出されて私よりも大きくて肌にシミやそばかす、皺が刻まれた顔にさっきまでの優ちゃんとのギャップを感じて圧倒されて目を見開く。
 瞬きする私に向かって母は非常に顔が近い状態のまま安堵のため息を吐き、目を涙で潤ませながら、私に声を掛けた。
 「海ちゃん、お母さんだよ。分かる?」
 私がゆっくりと頷くと母は瞳から涙を流しながらようやく顔を離してくれた。
 「よかった…階段から落ちて頭を打って救急車に運ばれたって学校から連絡が来たから不安で仕方なかったけど…意識が戻ってくれただけでも嬉しいわ。」
 感極まる母のそばで私はゆっくりと体を起き上がらせると自分の足元に目をやった。
 左脚には包帯がぐるぐる巻にされている。
 これってもしかして骨折…?私、骨折したの…?
 「今からお父さんも来るって…今日は一晩、入院するけど明日、精密検査をして異常がなければ退院できるみたい。本当に命に関わらなくてよかった…」
 スマホを片手に安堵する母に私は、ねぇ。と声を掛ける。
 「ねぇ、お母さん、私、骨折したの?」
 私の問いに母は哀れみの表情を浮かべながら頷いた。
 「うん、でも大丈夫よ。優ちゃんと同じで入院するほどではないから通院だけで済むみたい。」
 母が私の頭を優しく撫でる。私は猫のように瞳を閉じながら内心、喜びの舞いを踊っていた。
 やった!私、骨折したんだ!優ちゃんと一緒だよ!ねぇ、優ちゃんとお揃い‼︎
 お揃いのワンピースを見せるように私は今すぐにでも優ちゃんにこのギプスを見て欲しかった。
 今まで何をしても同じになれなかった優ちゃんと初めて同じものが出来た喜び。出来ることならもっと上を目指したい…
 「今日は優ちゃん来るの?」
 爛々とした目で母に尋ねると母は残念そうに首を横に振った。
 「優ちゃん、まだ完治してるわけじゃないのにバレエ教室に練習しにいっちゃったのよ。お母さんはもうちょっと待ってからでもいいじゃないって言ったのにあの子ったら、我慢できないから練習するって…本当に頑張り過ぎていつか限界が来ないか心配だわ…」
 そう言って心配そうにため息を吐く母の言葉を聞いて私は、あっと小さな声を漏らした。
 あ、また取り残された…また優ちゃんに置いてかれちゃった…
 私は優ちゃんに手を引かれて一緒に走る姿を幼い頃から幾度と夢見てきた。だけど優ちゃんはいつも私の手を引っ張らずに一人でひたむきに走ってしまう。
 また今回も一緒に走るのに失敗した。優ちゃんは追い越すことはおろか、並走することも許さない。
 「海、なんで階段から落ちちゃったの?」
 母が不安げな顔で私の手を握って訊いた。私は母の手の温もりを感じながら弱々しく、ふっと笑うと嘘をついた。
 「歌を歌いながらよそ見して降りていたら足を踏み外しちゃったんだ~。」
 笑顔ででたらめを言う私に母は一瞬、表情を曇らせながらもすぐに笑顔になって私を抱き締めた。
 「……なんだ、そうだったのね。もう海は本当にドジなんだから。」
 母の胸の中で息苦しさを覚えながら私は何食わぬ顔で笑う。
 心の中に存在する小さな陽だまり。その奥で広がる大きな陰。
 私の胸に永遠と消えない光と影。優ちゃんが誕生した時から、私が産声を上げた時から存在する血筋という名の黒いもの。
 産んだお母さんの前ではそれを隠したいと思うような年齢になった。
 さて、優ちゃんは健全になったけれど怪我人の私はこれからどうしようか。
 自業自得だけどしばらくは欠損した状態だから色々と不自由になるなぁ…
 そんなことを考えながら頭の片隅では苺食べたい…なんて思っている。
 苺食べたいなぁ…怪我人になったからお母さんに言ったらきっと優ちゃんの時みたいに用意してくれるだろう。
 苺、食べたい。
 あ、また聞こえる…
 優ちゃんは完璧、私は欠陥品。

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