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第十六話 本番(六) ※ 完結

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にゅぶるっ♡♡♡

太い指が二本、いや三本入ってきて、出されたばかりの精液をかき出していく。
敏感なソコは太い指だけでも反応してしまう。

「イイッ! そんなのは、自分でやる……ッ♡」
「イイってのは気持ちイイの意味だろ?」
「――勝手にかんちがい、するな……ッ♡ ァ♡ ャアッ♡♡」

節くれ立った指が柔らかい肉ひだから精液をこそげとるように動く。
シーツにぼたぼたとかき出された精液の落ちる音が響く。
さらに一番長い中指が前立腺をつついてくる。

「ヤァ――ッ♡♡ だめ、出ちゃ……ッ♡♡」
「俺の出した精液かき出してるんだから、間違いではないよな」
「言うことを聞け! きさま……っ」

空イキとは違う感覚が下半身からせり上がってくる。
前立腺を伝い、精嚢、そして竿へと伝わる。

(だめ。だめだめっ! これは……出したらいけないもの……、……ッ)

尿意がおさえきれない。
シーツに頭をこすりつけるも、竿にまで昇ってきた液体はあっけなく、尿道から漏れた。

ぷ、しゃぁぁあああああ♡♡♡

透明なおもらしがシーツをぐっしょりと濡らしていく。
もちろんヘンリックには丸見えだ。
羞恥心と屈辱に叩きのめされる。
盛大におもらししている間も、ヘンリックは指の動きを止めない。

何度も精液をかき出し、前立腺を指の腹で押しつぶす。

「おもらしじゃなくてメスの潮吹きじゃん。可愛い。大賢者様のメス潮吹き」
「やぁぁ♡ 見るな♡ 見るなったらぁぁぁ♡♡」

悲鳴をあげても気持ちイイことに変わりはない。
快楽に慣れきった腰は簡単に堕ちた。
みっともない四つん這い姿で、長年嫌悪していた宿敵におもらしを見られる。
これほどの屈辱はなかった。

ちょっとこっちが下手に出てやればこれだ。
議場で意見を戦わせていた時の反骨心がむくむくとわき起こる。

「今夜はタダで帰れると思うなよ。ヘンリック」
「いいねえ。受けて立ってやる」

夜明けまで、まだ時間はある。




 (完)


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