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二章 お外は広いな大きいな
ちょっとお話ししようか
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どうやら、面倒なことになったようだなぁ。
どこか他人事のように思いながら机の上に並べられた二枚の紙を眺める。僕とロナルドのステータスだ。
ここは教会の居住スペースの中にある食堂。普段は和気藹々とご飯を食べる空間なのだが、並んでいるのは薄っぺらい紙と小さい炎を浮かべる数個の燭台のみ。さらに席に着いているのは暗く眉をしかめた星徒さん三人と僕らとなればいつもの食堂は見る影もない。
僕は目付きが悪いのを隠すための癖になった笑顔が剥がれたまま、内心深くため息を吐いた。この雰囲気は好ましくない。
「それで、このステータスを背負ってこの国を出ると言うのだな」
今ここにいる中では最年長の星徒さん、テッドが唸るようにこぼした。ちびっこ三人とお年を召した星徒さん二人が寝ているので小声だが、その声は明らかに怒気を孕んでいる。ロナルドは僕との約束で連れていかないことになっているため、その言葉は僕に向けて放たれたものだと分かる。
テッドの睨みに怯みながら、小さく、注視しないと分からないくらいに小さく頷いた。すると目敏く僕の頷きに気づいたテッドが眼光を鋭くさせた。こんな場面で癖だといっても笑顔なんて浮かべられないよ。
「して、どこへと向かうつもりだ。あてはあるのか」
まあそれ聞かれますよねと現実逃避したくなったが、してもしょうがないと口角を引き絞った。またしても小さく、今度は俯いて横に首を振った。今度こそ怒鳴られるだろうと首を縮めて待っていると、数拍の呼吸をおいて大きなため息が聞こえた。
視線だけでテッドの方を見ると、突っ伏した彼の毛の薄い頭が見えた。その隣では彼と同じ星徒のナタリアが微笑ましそうに僕を見つめていた。
「お、怒ってる?」
「そりゃあっ…!」
「怒るなんてとんでもない。子は自分の決めた道を歩んでこそ成長できるのだから、あんたの決めた道を否定なんかしないよ」
いや、否定しそうな人が今あなたに口を思いっきり塞がれたんですが。あなたの台詞を聞いてワタワタし出したのですが。
顔をひきつらせていると微笑みを深くして何か?と聞いてくるナタリアに何でもないと首を振る。何も藪をつつくような真似をしなくてもいいだろう。
ただそろそろ手を離さないとテッドの顔が青い。指摘するとすぐに離してくれたので一安心して、此度の問題に目を向け直した。
「さて、では」
エルネストが片手にワイングラス、なんて高級なものはないので、木製のコップを掲げると、ロナルド以外の全員が手元のコップを掴む。
「ロナルドとエリーアスの儀式成功を祝して」
「「「「かんぱーい」」」」
「ちょっ、はあ!?」
コップを掲げた五人がシィーッと人指し指を唇につけてロナルドに向けると、ロナルドはムグッと自分の口を手で押さえた。沈黙が落ちて振り子時計の音が響くだけで何も聞こえないのを確認して、全員で息を吐いた。よかった、誰も起きなかったようだ。
乾いた喉をコップの中身で潤し、もう一つ息を吐く。途端にロナルドが焦るが、中身は果実水だと言い含めるとぶすくれて自分のコップの中身を飲み干した。
「ふふ、まあとりあえず、おめでとう二人とも」
「すみません、こんなささやかなお祝いしかできなくて」
「いや、このステータスじゃあ見せられないし、仕方ないでしょ」
僕がそう言うので、テッドがまた何か言おうとしたのか今度はエルネストがその口を手で押さえた。なんか既視感あるなと思ったら昨日の僕とロナルドだ。僕の場合、指が口に入ってたけど行為自体は同じなはず。
「ねえ、いい加減本題に戻ろうよ!」
「え、本題ってロナルド達のお祝いじゃないんですか」
「そうだ」
「そうだね」
「そうね」
「違うでしょ!どう見ても問題なエリィ兄ちゃんのユニークスキルとかの話だよ!」
どう見ても問題って酷いなぁ。僕も知らない過去が露見したってだけなのに。
ロナルドだって変な名前の称号持ってるくせに。“属性:オカン”って。似合ってるけど。
ただ“孤児”って言うのはステータスに入れるべきじゃないと思うんだ。僕の“隠れ王族”もそうだけど、目に見えるべきじゃないものってあると思うんだよね。隠れさせなさいよ。
「エリィのユニークやステータス全体も問題っちゃ問題だけどね、あんたのもわりかし問題なんだよ。ロニィ」
「え、これが?」
「ロナルド、あなたの【癒しの手】というスキルは希少スキルですし、そもそもユニークすらそうそう持っているものではありません」
希少スキルはある特定の条件下のみで発生する、その名の通り珍しいスキル。ユニークスキル程ではないけれどそれを持つ人は少ないって、儀式前の説明にエルネストが言っていた。
特定の条件下、ロナルドの場合は知能と器用が高いお陰で得られたスキルらしい。簡単な手当てとかぱぱっとできちゃうロナルドには名前的にピッタリなスキルだと思う。
というかユニークスキル自体持ってない人がいるのか。身近な人が持ってるし、そう珍しくもないものかと思ってた。
でも名前からしてロナルドのユニークスキルってすごく強力そう。未来の天気とか見れるのかな。いいなぁ、旅するにはもってこいのスキルじゃん。……だからって連れていかないけどっ!
「あのさ、僕には何が問題なのかいまいち分かってないからさ、ちゃんと教えてくれない?」
「ああ、エリーアスは知能があれですもんね……」
「あのね、僕も怒るときは怒るからね?」
もしかしてエルネストってば、僕には何を言っても許されるって思ってない?
それから僕と、意外にも世間知らずのロナルドはエルネストたち星徒さん三人にステータスの常識を教えてもらった。
まず、レベルは5から始まる。
これは何故かは分からないけど、偉いとこの研究者さんが言うには、成長過程においてその他の数値が上がるのに合わせてレベルが上がっているとかなんとか。まあよく分からないし、そういうのは専門の人に考えさせよう。エルネストのいう通り僕は知能が低いからね。
ちなみに僕のレベルが5じゃないのは仲間たちと一緒に魔物を倒したりダンジョンに潜ったりしていたから。ほとんど役には立ってないけど、戦闘に参加していれば経験値ってのがもらえてレベルが上がるらしい。魔物の生命力がどうのっていうことも聞いたけど、専門用語っぽいのが多すぎてほとんどまともに聞いていない。
次に数値。初期値は二桁以下、大体50から70くらいが平均らしい。こちらはレベルと連動するように上昇する。種族によって上限があって、ロナルドたち人間族は5000まで、僕のような獣人族は何の獣人かによっても変わるらしいけど狐獣人は獣人の中でも平均的で、1000までらしい。
「えっ超えてんじゃん」
「エリィは色々と規格外なんだろう」
普通でいいよと言ったらナタリアはそう言うもんじゃないよと嗜めた。
「強い力は主に愛された証。それに文句を言ったらバチが当たるよ」
「はぁい」
間延びした返事をするとナタリアは呆れたように笑って僕の頭を撫でた。
にしてもロナルドもすごいな。ほとんどが平均以上のステータスなんて将来有望じゃないか。……いや、じゃあ連れてってじゃないよ。絶対駄目だからね。
ステータスの話を雑談混じりにしていると、ようやくロナルド曰く本題のスキル関連の話にかかった。
大体まとめると、ロナルドの【癒しの手】と僕のスキル三つともが希少スキル。その内【夢見枕】と【当たりくじ】の二つは星徒さん三人とも、聞いたことのないスキルだと首を傾げた。まあ、使っていればそのうち分かるらしいし、そう頭を悩ませる問題でもないかな。
【癒しの手】は分かりやすいスキルで、その手で治療することによって通常よりも治りが早くなるらしい。極めれば触れただけで擦り傷ぐらいなら治るらしい。便利。
何だか称号も相まって、ロナルドってお母さんみたいだ。言ったら無言で頭をはたかれた。より馬鹿になったらどうするのさ。
【軽業師】は身体能力が向上し、体重が物理的に軽くなるスキル。柔軟性も上がるから、たとえば海老反りしながら跳び跳ねたり、高いところから飛び降りても大丈夫らしい。汎用性の高そうなスキルだなぁ。
これがあれば高い木の上で降りられなくなってる子猫とかも助けられるかも。一躍ヒーローだね。へへ、男のろまんってやつだ。
「さて、ユニークスキルの話だけど……さっぱり分からないね」
ナタリアは打つ手なしというように短くため息をついた。
ユニークスキルというのは世界で三人しか持たないスキルのことだから、元々情報が少ないらしい。【王者の素質】は何となく言葉の雰囲気から何か偉そうなのは伝わってくるけど、【天見予想】ってどんなだろうか。占い関係のスキルかな。
天見……ってことは天気とか、空のことだよな。んー…空、雲…鳥…は関係ないか。予想するってことはロナルドが考えるの?自然に分かるんじゃなく?
「分かんないことだらけだね」
「ああ、だがこれだけは分かるぞ」
「えっなになに?」
ナタリアは眉根を寄せて僕とロナルドのステータスのある部分を指差した。僕とロナルドが聞き漏らさないようにとナタリアに詰め寄る。
だけってことは、唯一ちゃんと話してくれた数値の話かな。それともまだ話題にも上がってない称号や加護とか。結構気になってたんだよね、“属性:オカン”とか絶対面白い話じゃん。
少しワクワクしながらナタリアの手元を見ると、その指の先には“称号”の文字。ない耳をそばだてているとナタリアはとても言いにくそうに口を開いた。
「こんな表示はあんたたちしか持ってないよ」
どこか他人事のように思いながら机の上に並べられた二枚の紙を眺める。僕とロナルドのステータスだ。
ここは教会の居住スペースの中にある食堂。普段は和気藹々とご飯を食べる空間なのだが、並んでいるのは薄っぺらい紙と小さい炎を浮かべる数個の燭台のみ。さらに席に着いているのは暗く眉をしかめた星徒さん三人と僕らとなればいつもの食堂は見る影もない。
僕は目付きが悪いのを隠すための癖になった笑顔が剥がれたまま、内心深くため息を吐いた。この雰囲気は好ましくない。
「それで、このステータスを背負ってこの国を出ると言うのだな」
今ここにいる中では最年長の星徒さん、テッドが唸るようにこぼした。ちびっこ三人とお年を召した星徒さん二人が寝ているので小声だが、その声は明らかに怒気を孕んでいる。ロナルドは僕との約束で連れていかないことになっているため、その言葉は僕に向けて放たれたものだと分かる。
テッドの睨みに怯みながら、小さく、注視しないと分からないくらいに小さく頷いた。すると目敏く僕の頷きに気づいたテッドが眼光を鋭くさせた。こんな場面で癖だといっても笑顔なんて浮かべられないよ。
「して、どこへと向かうつもりだ。あてはあるのか」
まあそれ聞かれますよねと現実逃避したくなったが、してもしょうがないと口角を引き絞った。またしても小さく、今度は俯いて横に首を振った。今度こそ怒鳴られるだろうと首を縮めて待っていると、数拍の呼吸をおいて大きなため息が聞こえた。
視線だけでテッドの方を見ると、突っ伏した彼の毛の薄い頭が見えた。その隣では彼と同じ星徒のナタリアが微笑ましそうに僕を見つめていた。
「お、怒ってる?」
「そりゃあっ…!」
「怒るなんてとんでもない。子は自分の決めた道を歩んでこそ成長できるのだから、あんたの決めた道を否定なんかしないよ」
いや、否定しそうな人が今あなたに口を思いっきり塞がれたんですが。あなたの台詞を聞いてワタワタし出したのですが。
顔をひきつらせていると微笑みを深くして何か?と聞いてくるナタリアに何でもないと首を振る。何も藪をつつくような真似をしなくてもいいだろう。
ただそろそろ手を離さないとテッドの顔が青い。指摘するとすぐに離してくれたので一安心して、此度の問題に目を向け直した。
「さて、では」
エルネストが片手にワイングラス、なんて高級なものはないので、木製のコップを掲げると、ロナルド以外の全員が手元のコップを掴む。
「ロナルドとエリーアスの儀式成功を祝して」
「「「「かんぱーい」」」」
「ちょっ、はあ!?」
コップを掲げた五人がシィーッと人指し指を唇につけてロナルドに向けると、ロナルドはムグッと自分の口を手で押さえた。沈黙が落ちて振り子時計の音が響くだけで何も聞こえないのを確認して、全員で息を吐いた。よかった、誰も起きなかったようだ。
乾いた喉をコップの中身で潤し、もう一つ息を吐く。途端にロナルドが焦るが、中身は果実水だと言い含めるとぶすくれて自分のコップの中身を飲み干した。
「ふふ、まあとりあえず、おめでとう二人とも」
「すみません、こんなささやかなお祝いしかできなくて」
「いや、このステータスじゃあ見せられないし、仕方ないでしょ」
僕がそう言うので、テッドがまた何か言おうとしたのか今度はエルネストがその口を手で押さえた。なんか既視感あるなと思ったら昨日の僕とロナルドだ。僕の場合、指が口に入ってたけど行為自体は同じなはず。
「ねえ、いい加減本題に戻ろうよ!」
「え、本題ってロナルド達のお祝いじゃないんですか」
「そうだ」
「そうだね」
「そうね」
「違うでしょ!どう見ても問題なエリィ兄ちゃんのユニークスキルとかの話だよ!」
どう見ても問題って酷いなぁ。僕も知らない過去が露見したってだけなのに。
ロナルドだって変な名前の称号持ってるくせに。“属性:オカン”って。似合ってるけど。
ただ“孤児”って言うのはステータスに入れるべきじゃないと思うんだ。僕の“隠れ王族”もそうだけど、目に見えるべきじゃないものってあると思うんだよね。隠れさせなさいよ。
「エリィのユニークやステータス全体も問題っちゃ問題だけどね、あんたのもわりかし問題なんだよ。ロニィ」
「え、これが?」
「ロナルド、あなたの【癒しの手】というスキルは希少スキルですし、そもそもユニークすらそうそう持っているものではありません」
希少スキルはある特定の条件下のみで発生する、その名の通り珍しいスキル。ユニークスキル程ではないけれどそれを持つ人は少ないって、儀式前の説明にエルネストが言っていた。
特定の条件下、ロナルドの場合は知能と器用が高いお陰で得られたスキルらしい。簡単な手当てとかぱぱっとできちゃうロナルドには名前的にピッタリなスキルだと思う。
というかユニークスキル自体持ってない人がいるのか。身近な人が持ってるし、そう珍しくもないものかと思ってた。
でも名前からしてロナルドのユニークスキルってすごく強力そう。未来の天気とか見れるのかな。いいなぁ、旅するにはもってこいのスキルじゃん。……だからって連れていかないけどっ!
「あのさ、僕には何が問題なのかいまいち分かってないからさ、ちゃんと教えてくれない?」
「ああ、エリーアスは知能があれですもんね……」
「あのね、僕も怒るときは怒るからね?」
もしかしてエルネストってば、僕には何を言っても許されるって思ってない?
それから僕と、意外にも世間知らずのロナルドはエルネストたち星徒さん三人にステータスの常識を教えてもらった。
まず、レベルは5から始まる。
これは何故かは分からないけど、偉いとこの研究者さんが言うには、成長過程においてその他の数値が上がるのに合わせてレベルが上がっているとかなんとか。まあよく分からないし、そういうのは専門の人に考えさせよう。エルネストのいう通り僕は知能が低いからね。
ちなみに僕のレベルが5じゃないのは仲間たちと一緒に魔物を倒したりダンジョンに潜ったりしていたから。ほとんど役には立ってないけど、戦闘に参加していれば経験値ってのがもらえてレベルが上がるらしい。魔物の生命力がどうのっていうことも聞いたけど、専門用語っぽいのが多すぎてほとんどまともに聞いていない。
次に数値。初期値は二桁以下、大体50から70くらいが平均らしい。こちらはレベルと連動するように上昇する。種族によって上限があって、ロナルドたち人間族は5000まで、僕のような獣人族は何の獣人かによっても変わるらしいけど狐獣人は獣人の中でも平均的で、1000までらしい。
「えっ超えてんじゃん」
「エリィは色々と規格外なんだろう」
普通でいいよと言ったらナタリアはそう言うもんじゃないよと嗜めた。
「強い力は主に愛された証。それに文句を言ったらバチが当たるよ」
「はぁい」
間延びした返事をするとナタリアは呆れたように笑って僕の頭を撫でた。
にしてもロナルドもすごいな。ほとんどが平均以上のステータスなんて将来有望じゃないか。……いや、じゃあ連れてってじゃないよ。絶対駄目だからね。
ステータスの話を雑談混じりにしていると、ようやくロナルド曰く本題のスキル関連の話にかかった。
大体まとめると、ロナルドの【癒しの手】と僕のスキル三つともが希少スキル。その内【夢見枕】と【当たりくじ】の二つは星徒さん三人とも、聞いたことのないスキルだと首を傾げた。まあ、使っていればそのうち分かるらしいし、そう頭を悩ませる問題でもないかな。
【癒しの手】は分かりやすいスキルで、その手で治療することによって通常よりも治りが早くなるらしい。極めれば触れただけで擦り傷ぐらいなら治るらしい。便利。
何だか称号も相まって、ロナルドってお母さんみたいだ。言ったら無言で頭をはたかれた。より馬鹿になったらどうするのさ。
【軽業師】は身体能力が向上し、体重が物理的に軽くなるスキル。柔軟性も上がるから、たとえば海老反りしながら跳び跳ねたり、高いところから飛び降りても大丈夫らしい。汎用性の高そうなスキルだなぁ。
これがあれば高い木の上で降りられなくなってる子猫とかも助けられるかも。一躍ヒーローだね。へへ、男のろまんってやつだ。
「さて、ユニークスキルの話だけど……さっぱり分からないね」
ナタリアは打つ手なしというように短くため息をついた。
ユニークスキルというのは世界で三人しか持たないスキルのことだから、元々情報が少ないらしい。【王者の素質】は何となく言葉の雰囲気から何か偉そうなのは伝わってくるけど、【天見予想】ってどんなだろうか。占い関係のスキルかな。
天見……ってことは天気とか、空のことだよな。んー…空、雲…鳥…は関係ないか。予想するってことはロナルドが考えるの?自然に分かるんじゃなく?
「分かんないことだらけだね」
「ああ、だがこれだけは分かるぞ」
「えっなになに?」
ナタリアは眉根を寄せて僕とロナルドのステータスのある部分を指差した。僕とロナルドが聞き漏らさないようにとナタリアに詰め寄る。
だけってことは、唯一ちゃんと話してくれた数値の話かな。それともまだ話題にも上がってない称号や加護とか。結構気になってたんだよね、“属性:オカン”とか絶対面白い話じゃん。
少しワクワクしながらナタリアの手元を見ると、その指の先には“称号”の文字。ない耳をそばだてているとナタリアはとても言いにくそうに口を開いた。
「こんな表示はあんたたちしか持ってないよ」
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