銀の聖女と金の皇帝

 それは愛もなにもない嘘の婚約だった。
 騙された聖女アイリスは、侯爵ホアキンから婚約破棄を突きつけられた挙句、婚約指輪を闇に葬り去った。それは母の大事な形見だった。
 失ったものの代償は大きかったが、侯爵を断罪する為に既に動いていた。

※連載
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