翔龍記 ＝電子版＝

第24章 2021／令和3年 7月／文月

7月26日（月曜日）朝版

　

　▼東京オリンピック2020は、25日で3日目を迎えました。結果をご覧いただく前に・・・

　◎25日（きのう）、東京都の感染状況を確認しておきましょう。

　東京都で、新たに感染が判明したのは1,763人で、先週日曜日の1,008人から755人増え、日曜日としては過去最多となった。

　一方、沖縄県では新たに209人の感染を確認、200人を超えるのは6月5日以来。

　また、神奈川県で519人、大阪府で471人など、全国ではにおよそ4,000人の感染と4人の死亡が明らかになっている。
　


　★スケートボード　男子ストリート　決勝（有明アーバンスポーツパーク）

　初の五輪王者に輝いた堀米雄斗（22）は試合後のインタビューで「本当にシンプルなんですけどすごいうれしいです。地元江東区で生まれ育ってずっとスケボーだけしてきて」と喜びを語った。

　堀米は、決勝のランでは、2・22点差の4位とメダル圏外だったが、続くビッグトリックで高得点を次々に出し、逆転で金メダルを手にした。

　開催が危ぶまれた今大会。地元出身だけに「今日ここ、オリンピックという舞台に立ててうれしいです」と感謝の言葉を述べた。

　★大橋金メダル 競泳女子400メートル個人メドレー

　大橋悠依は25日、東京アクアティクスセンターで行われた競泳女子400メートル個人メドレー決勝に出場し、金メダルを獲得した。大橋は、自身の順位を確認するとガッツポーズし笑顔を見せた。

　24日の予選は4分35秒71の全体３位。得意の背泳ぎで首位に躍り出ると、後半の平泳ぎ、自由形と粘り強く泳ぎきった。予選後は「納得の行くレースをしたい」と決勝に向けてメダル獲得に闘志をみなぎらせていた。

　★阿部詩、一二三兄妹　そろって金メダルを獲得
　
　柔道女子52キロ級、阿部詩（21）が決勝でアマンディーヌ・ブシャール（26）に延長の末、崩れけさ固めで一本勝ちし、この階級で日本勢初となる金メダルに輝いた。
　
　「この大会だけを目指して日々、努力してきた。やっと努力が報われた。（ブシャールは）ライバルであり尊敬する選手。最後の相手にふさわしい。勝ててよかった。絶対、金メダルを取る気持ちで臨んだ。これからも努力して素晴らしい金メダリストになれるようにがんばります」と述べた。


　17、18年世界王者の阿部一二三（23）が決勝でマルグベラシビリ（ジョージア）を下し、金メダルを獲得した。残り2分で技ありを奪い、その後も果敢に背負い投げなどを仕掛けて優勢勝ちした。女子52キロ級で金メダルを獲得した妹詩とともに史上初となる兄妹同日金メダルに輝いた。

　阿部は19、21年世界王者の丸山城志郎との激しい代表争いを経て五輪代表に選出。昨年12月のワンマッチによる代表決定戦を制し、心技体ともに一回り成長して臨んだ。

　妹の詩ときょうだい優勝を目指し、「圧倒的に前に出て一本を取る柔道をする。柔道人生で一番輝ける日にする」と決意を語っていた。

　◆ＭＥＭＯ
　阿部一二三（あべ・ひふみ）1997年（平9）8月9日、兵庫県生まれ。6歳で柔道を始める。兵庫・神港学園高2年の時、17歳2カ月の史上最年少で14年講道館杯を制覇。17、18年世界選手権優勝。19年世界選手権3位。世界ランク5位。右組み。得意技は背負い投げ。好きな食べ物は焼き肉。168センチ。血液型AB。

　★サッカー男子　予選リーグ2連勝

　日本が68年メキシコ五輪以来のメダル獲得へ、2連勝を飾った。1次リーグ第2戦で、2－1で12年ロンドン五輪金のメキシコに勝利。MF久保建英（20）が、前半6分に日本の五輪史上最速となる先制弾。左足で技ありのシュートを放ち、南アフリカ戦に続き2戦連発とした。MF堂安もPKを決め勝利に貢献。8強進出をかけ、28日にフランスと対戦する。

　◆日本の決勝トーナメント進出条件　日本はフランスに引き分け以上で1位突破が確定。負けた場合はメキシコが引き分け以下なら決勝T進出決定。メキシコが勝って勝ち点6で3チームが並んだ場合、日本は1点差の敗戦なら2位で進出決定。2点差で負けると、フランスを総得点で下回るため3位で敗退となる。

　★ソフトボール
　
　日本はカナダに延長８回でサヨナラ勝ちし、決勝進出が決定。銀メダル以上が確定した。

　この試合に敗れると、１次リーグの残り１試合が強豪の米国戦だけに決勝進出が厳しくなる状況だった。

　米国との決勝は27日。
　　

▼後記

　他にも1回戦突破や決勝進出などの情報もありますが、割愛させていただきました。またの機会に記したいと思います。

　メダルを獲得して、感謝して喜ぶ選手たちを見ていると無観客でも試合を行ったのは選手たちにとっては、有意義だったのだと痛感させられます。

　しかしながら、日々の感染拡大からも目を離すことは出来ません。メダルの数と感染者の数、両方に目配せしなければいけない大会であることを忘れてはいけません。