翔龍記 ＝電子版＝

第19章 2021／令和3年 2月／如月

2021年 春の到来

　プロ野球選手にとって、2月1日は1年のはじまり〝元日〟みたいなものです。セ・パの12球団が、南国の宮崎や沖縄で一斉にキャンプインします。

　しかしながら、ことしの春季キャンプは全球団が球場や施設にファンを入れない〝無観客〟で、実施されます。それは、もちろん新型ウイルスの感染拡大の影響です。

　昨シーズンも無観客の試合を経験して、1年経ってもプロ野球にとっては試練のときが続きます。いつまで続くのでしょうか。

　今シーズンは、どの球団がリーグ優勝・日本一に輝くのでしょうか。また、交流戦やオールスター戦は開催されるのでしょうか。

　何かと先行きに疑問符がつきまといます。

　球春きゅうしゅんは、センバツ出場校の決定に始まりました。昨年は、中止に追い込まれて出場が決まっていた高校にとっては、悔しい思いをしたことでしょう。

　ことしは、プロ野球も高校野球も予定通り開催してほしいものです。

　その原因となった新型ウイルスの1月31日の感染状況は、次の通りです。

　都道府県別の状況は――

　首都圏は・・・

　東京都、633人。
　神奈川県、390人。
　埼玉県、243人。
　千葉県、212人。
　栃木県、16人。

　関西圏では・・・

　大阪府、214人。
　兵庫県、111人。
　京都府、76人。

　東海エリア・・・

　愛知県、121人。
　岐阜県、19人。

　九州・・・

　福岡県、127人。

　その他・・・

　北海道においては、104人。

　緊急事態宣言の再発出下の11都府県と北海道の状況は、減少傾向にあります。新規の感染者は、確かに緩やかに減ってきています。

　しかし、病床は逼迫しています。また、自宅療養の方々がたくさんいらっしゃいます。総合的に判断すると、すべての都府県を一斉に宣言解除するのは、難しいかもしれません。

　専門家たちの意見を聞いた上で、判断するらしい。

※データは、1月31日19時30分集計の数値を利用しています。