イスティア

屑籠

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第一章

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 数日かけてそこから、王都へと着いたオーガたち。
 当然ながら、王都での入場審査は厳しい。
 貴族であっても、例外ではないのだろう、門は別だがやはり取り調べされている。
 寧ろ、普通の商売人たちよりも厳しいかもしれない。

「おい、次だ」

 そう、アレンとオーガが乗っている馬車をレティが引きながら前に出る。

「身分証は?」
「これ、三人分」

 そうしてアレンの手から渡された身分証。
 門番兵が見分し、問題なしとして通してもらう事が出来た。

「……厳重だな、ここは」
「当たり前だ。国の中心である王都だぞ?そう易々侵入など許さんだろ」
「その割には、結構俺たちはすんなり通れたな」
「それは、俺のお陰」

 にぃっと笑うアレンへ、うわぁ、とオーガは引く。
 どういう意味だ、と軽く殴られる。
 本当に、アレンたちはオーガに対しての遠慮がなくなってきた。

「Sランクってのは国にも認められた証だからな。俺の連れを疑うって事は、俺を疑うって事だ」
「なるほど?お前を疑う、と言う事はつまり国を疑うと言う事か」

 厳格には、各国の国の王が認めた者、と言うがただただ書類に目を通し、実力と素行に問題が無ければ許可されると言うものだが。
 その上に幻と言われるSSランクと言うものが前に有ったらしいが、今は無くなって久しいとのこと。
 SSともなれば、国王との食事会は当たり前で、魔獣に関する意見も求められたりするそうだ。

「そういう事。さてと、まずは宿から探すか」

 あぁ、とアレンと共に宿を探す。
 勿論、宿無しでも全く構わないが、どうせなら王都の宿屋に泊まりたい。
 そう、希望を出したのは、他でもないオーガである。
 アレンもリカルドも、冒険者として一度は王都に来たことがあるらしく、オーガの主張に苦笑いしていたが。
 まぁ、並みのホテルより馬車暮らしの方が断然快適であるから、仕方がないことだ。
 銀等級の宿屋でも、ランクがあるらしく、その違いは王都だと更に顕著だという。
 へぇ、と話を聞き、オーガは宿選びをやはり泊まりたいと言いながらアレンやリカルドに任せた。
 アレンのおすすめだという金等級ではなく、金に近いサービスを受けられる銀等級の三人部屋。
 一泊三人部屋で大銀貨一枚と銀貨八枚には驚いたが、ルラギラで借りた部屋よりも広く、そして綺麗だった。
 風呂まで部屋についていて、それは高いはずだ、と納得する。
 馬車もレティもストレージと魔石に仕舞ったから、場所代などはかからない。
 ストレージって便利だわ。

「……金等級の宿って、一体どんだけなんだよ」
「貴族とかも宿泊できるような宿だからな。桁が違う」
「桁って……」
「金等級になれば、この広さの倍の大きさの部屋が一人部屋とかもあるぞ」
「無駄なスペースだな」
「貴族なんて見栄の塊だからな。無駄にいい部屋で、尚且つ侍従たちの部屋まで用意するんだ。当たり前だが」
「……貴族って面倒くせぇ」

 暇人どもが、とオーガは内心舌打ちをする。
 その頂点に立つのが、あのラジュールだと思えば、何だかなぁと言う感じだ。
 そう言えば、と思い出す。
 ラジュールはやはり、ルラギラの街の問題に直面したようで、王都に帰って来るのが遅れそうだ、とオーガに夢で告げていた。
 王都で壱日過ごしているだけで、何故かフィンリルであるレティよりも早く情報が記事となり出回る。
 号外、号外だよ!!という新聞売りから一部買って読んでみると、ラジュールがルラギラの街の領主を奴隷法違反、領地の住民に対する管理不備などの罪状で捕らえたという。
 ラジュールは、やる気がない、と言いながら正しく王族で有ろうとしているのだろうか?
 オーガには、ラジュールの心境が良く分からなかった。

「……あっ、教会」
「あぁ、行きたいって言ってたな」

 普通に部屋でくつろいでいると、ハッとした様にオーガは立ち上がった。
 リカルドが、あぁ、と苦笑いしている。

「今日はもう礼拝の時間が過ぎてるな」

 そっと、窓の外を見つめ、リカルドが言う。
 外は真っ赤に染まっていた。

「明日、連れて行ってやる」
「あと、王城にも行かなければならないんだっけ?」
「そう言えば、王太子殿下から頼まれたんだっけか?」
「あぁ、そう。剛腕のなんちゃらさん」
「……忘れてるな、お前」
「いや、だって忘れるだろ普通」

 全く関りの無かった人間の名前を憶えていられるほど、オーガの記憶力は良くない。
 王城に届け物がある、という事を覚えていただけ御の字だ。

「そう言えば、旅の間一度も出さなかったが、大丈夫なのか?」
「あぁ、この魔石にいる間は、俺の魔力で死ぬことは無いし、腹が減ることも無い。まぁ、時間の経過も感じないだろうがな」

 へー?とオーガが弄る魔石を見つめるアレン。
 だが、その魔石に書かれた情報量が多すぎるのと、錬金術の専門的な知識が無ければ分からない術式が組み込まれており、アレンは肩を竦める。

「流石は稀代の錬金術師だな、その魔石の名前は?」
「稀代の錬金術師って……まだそこまでこの文明が追い付いていないだけだろ。これは、通称”虫籠”って呼ばれるあっちでは一般的な使役者たちが使う道具だ。まぁ、俺なりにアレンジはしてあるけど」

 アレンジと言っても、盗難防止などの術式を数点追加してあるだけだ。
 だからこそ、オーガが使う魔石はONIでも他の使役者たちが使う魔石よりも大きかった。
 その分、容量なども大きくはなるが、基本的に小さな魔石でも十分に容量はあるし、問題は無い。
 それこそ、使役・契約獣が100匹以上いる、とかじゃない限りは本当に指輪に付けるぐらいの大きさで問題が無い。
 ペンダントに裸で出来るほど大きな魔石は必要が無いのだ。

「オーガだから、またとんでもない事を書き込んでいそうだな」
「……俺以外には見たことは無いな」

 ONIでもオーガ程魔石に書き込んでいた人はいなかった気がする。
 そもそも、オーガの交友関係など狭いものだが。
 そこに使役師が居たかどうかは、謎である。

「ま、とにかくゆっくり休めよ。明日、王都を散策したら、ギルドで依頼を少し受けないといけないだろ?」
「あぁ……とりあえず、リカルドのランクを上げるのが先か」

 リカルドのランクは居間の所、Dである。
 それを、Cまで上げなければ、オーガはともかく、アレンと一緒に仕事を受けることが出来ないだろう。
 アレンは良くても、ギルドが良い顔をしない。

「王都で依頼受けられるのか?」
「あぁ、それは大丈夫だ。あのルラギラ支部で話を全て話している。ギルドの上で問題になろうとも、俺たちが活動停止となるまでにも時間はまだある」
「ふーん?そんなもんか」

 まぁ、リカルドとアレンとオーガでパーティを組んでしまえば、あちらも手は出しにくい、ということだろう。
 さて、と少し早いだろう夕飯を食べた後オーガはベッドに横になる。明日は少し忙しいな、と思いながら。

「……またやった」

 くそっ、とすぐさま仮面をつけて、今度から宿に泊まるときは部屋を別にしてもらう必要があるな、とオーガはため息を吐いた。
 ベッドから起きだすと、苦笑いしたアレンとリカルドに出迎えられる。

「今日は、それなりに早いな」

 でも、機嫌が悪そうだ、とリカルドが苦笑いしながら小声で言う。
 その通りだな、とアレンは一つうなずいた。

「教会と王宮だったか。どっちから先に行くんだ?」
「教会だ」

 王宮に行って、時間を取られても困る。
 昨日の夢で、オーガは王宮に行くことをラジュールには伝えていたが、王宮で何があるかもわからない。
 すんなりとラジュールの兄に会えないかもしれない。
 なら、先に教会に行っておくべきだろう。
 時間が余れば、ギルドに寄る。

「……どっちだ?」

 宿屋をでて、取り合えず眩しさに目を細めながら、教会はどっちだ?と首をかしげる。
 きょろきょろとあたりを見回していると、とんっ、と肩をたたかれた。

「オーガ、教会はこっちだ」

 とアレンに手を引かれる。
 おい、とアレンが不機嫌そうに顔を歪めて、オーガがアレンをにらむ。
 が、アレンは迷子にならないようにだ、といって。

「ここが、大聖堂か……デカいな」

 王都の中心部に位置する王城と似たり寄ったりな場所に建てられていた大聖堂は、一階のみ一般開放されているようで、祭典でもないのに人々が多く集い、にぎわっていた。
 朝礼が終わった直後なのだ、とアレンは言った。
 もう少ししたら、この場所も落ち着くから、と。
 その言葉通りに、彼らは仕事なんなりあるのか、急いで、はいるように見えないが、ゆったりとしたペースで大聖堂から遠ざかっていく。
 もちろん、残って熱心に祈りをささげている人の姿をちらほらとみる。
 どうすればいいんだ?とオーガがアレンに顔を向ければアレンによってお布施が支払われ、そっと一番前の席へ腰を下ろす。
 あの教会でもあったステンドグラスを見上げ、目を閉じると、がんっ、と殴られた時のような衝撃に襲われ、バタッ、とオーガは倒れてしまった。

 しかし、本人には自覚はなく、オーガはそのままゆっくりと目を開けた。

「もうっしわけありませんでしたー!!!」

 土下座した金髪の15歳ぐらいの青年がそこにはいた。
 思わず、眉間にしわを寄せ、オーガははぁ?と少し低い声を出す。
 状況が意味わからない。

「……ラノベ展開きたー、って言うべきか」
「お話してもよろしいでしょうか!?」
「あぁ、どうぞ」

 がばり、と上半身だけ起き上がった彼は、ぺこぺことオーガに対してどうにも姿勢が低い気がする。
 この青年はいったい何者なのか。いや、大体わかるけれども。

「僕はこのイスティアの管理最高責任者、レスティアと申します」
「はい、聞き覚えのある単語が二つ。この世界の管理者って、つまりは神か。レスティアって聖国の名前じゃないのか」
「あぁ、あの国は僕がちょっと手出しをしすぎてしまったきらいがありましてって、僕の話はどうでもいいんです。大島和人さん」
「久しぶりにフルネームで呼ばれたな」
「この度は、この世界が大変ご迷惑をおかけしております」

 ぺこり、とまた土下座して頭を下げるレスティア。
 彼は、神とはここまで姿勢が低いものなのか。
 オーガは、胡散臭いものを見るような目で、レスティアを見る。

「俺が何でこの世界に来たのか、理由を教えてくれ」
「大島様がこの世界に来たのは、この世界があなた様をお呼びしたからです」
「……は?世界が、俺を?なんで?ってか、世界に意思なんてあるのかよ?」

 オーガが首をかしげていると、どこからともなく、ありますよ、と女性のような男性のようなよくわからない、混じったような声が聞こえてくる。

「は?」

『人名、大島和人、プレイヤー名、オーガ、初めまして。この世界、イスティアです』

 オーガの周りに、ふよふよとした光の玉が浮かびまわる。
 オーガが触ろうとすれば、遊ぶようにその手から逃げ、ふふふ、と笑う。

「なんだ、これ?イスティア?」
「はい……、あの、その光がイスティアです」

 はぁ!?とオーガは改めて光を凝視すれば、光はレスティアとオーガの間にふわり、と浮く。

『我々は、一であり全でもあります。我々はあなたの傍にいつもいて、アナタを見ている』

「……は?」

『我々は、アレクラインであり、リカルドであり、そのどちらでもありません』

 イスティアの姿が、アレク、リカルドと変化して、また光の玉へと戻る。

『我々は、あなたを待っていた』

「俺は、どうしてここに連れてこられたのか知りたいけどな。それに、あのベヒモスが言っていた、世界の愛し子ってなんだ?」

『世界の愛し子、つまり我々が総じて愛しいと思う子供、という意味です大島和人』

「……世界、と言うのがお前なら、お前がこの世界の神という存在なのか?」

『いいえ、それは違います』

「人々が神、と言っているのは僕らの存在だね。イスティアは違う。イスティアは、神じゃなくて世界だ」
「……言ってる意味がよくわかんねぇんだけど。それってつまりどういう事だ?」
「僕らは出来た世界を管理しているだけの、部外者ってこと。でも、人々は僕らが加護を与えたりすると、僕らのことを神と間違うみたい。神様なんて、俺たち管理者を顎で使って、高みの見物してる嫌味な年寄りどもなのに」
「お前の愚痴はどうでもいい」
「はいはい!それで、イスティアは、この世界そのもの」
「……世界そのもの?」

 青年から光の玉へと視線を戻せば、光の玉、イスティアがまた話し出す。

『世界、つまりこの世界に生きとし生けるもの、死せるもの、生けるものが住まう大地も水も風も、等しくすべてが我々である、と同時に、我々ではない。我々は、この世界の思念の集合体です』

 各個、としての意思があり、全としての意思もあるという。
 ややこしい存在である。
 というか、何々の神、と別れているのは聞いたことあるが、なんでこの世界、世界と神の意志がバラバラなんだよ。

「……何で俺が愛し子なわけ?俺の何を気に入ったんだよ?俺は別に清廉潔白な人とかそんなんじゃないぞ」

『確かに、管理者は清く正しい魂を好みます』

「僕もしかり、ですね」

 レスティアが肩を竦めている。
 ということは、レスティアにとってオーガはただの人間、ということになるだろう。

『しかし、我らは思念の集合体、人らしい人を好みます』

「それって、俺じゃなくてもよかったって言うことじゃないのか?」

『いいえ、貴方でなければ我々は愛そうなどとは思わなかった。貴方だから、我々は愛おしい。管理者の誰にも、神にすら理解はできないでしょう。そして、最大の理由は私があなたには成りえないからです』

「俺には、成りえない?」

 イスティアが是と言うように一つ点滅をした。
 オーガはますます首を傾げる。

『私は人』
『私は獣人』
『私は亜人』
『私は魔族』
『私は竜』
『私は生者』
『私は死者』
『私は木』
『私は空気』
『私は草』
『私は水』
『私は石』
『私は大地』
『私は炎』
『私は光』
『私は闇』
『私は魔力』

 一言発していくたびに、イスティアの姿は変わっていく。
 人であれば、きっとこの世界に存在しているであろう人の形を取り、木であれば一本の木がそこには生え、空気であれば、無風だった世界に風が吹く。

『そのどれもが正しく、そしてそのどれもが誤り。我々はこの世界そのもの。誰にでも何にでもなる事は可能。ですが、この世界に存在して尚、アナタになることは出来ない』

「なぜ?」

『理由は我々にもわかりません。この世界に管理者が送り込んできた彼らにも我々はなる事が出来る。この世界にあり、この世界にない者。それでいて、ごくごく普通の人らしい大島和人。それが、愛し子という存在です』

「わけわかんね。それで?そのあんたが、なんで俺をこの世界に連れてきたんだ?勇者?とか言うのも、この世界に降臨させたんだろう?」
「あっ、それはっ」

 とレスティアが話そうとした途端、彼の口は縫い留められたように開かなくなる。

『この世界は、未曽有の危機にさらされています。死者の数が増えすぎたのです。スタンピードが近いうちに起こるでしょう』

「そりゃ、厄介だな」

『その危機に管理者たちが選んだのが、大島和人たちが行っていたゲーム、on-line next innocent のプレイヤーです』

「んーっ!!むんーっ!!」

 イスティアによって制限されたのか、口を開くことが出来ないのか、レスティアが苦しそうにもがいている。
 彼らもまた、イスティアの中にあるもの、として数えられているのかもしれない。

『本当なら、あなた一人、この世界に呼ぶだけで済んだ事です。管理者には、そのことが理解できません。愛し子がどれほどの力を持つのかも、理解できておりません。だからこそ、アナタをこの世界へと連れてくることを、彼らは拒みました』

「つまり、レスティアたちにとって、俺がこの世界に居るのは全くのイレギュラーであり、想定の範囲外、と言う事か?」

『彼らにとっては、そうなるでしょう。ですが、我らにとってイレギュラーは彼らが送り込んできた人であり、アナタではありません』

「そのスタンピードで、お前は俺に何をさせようとしている?」

『特に、何も』

 は?とオーガはポカン、とした表情を見せた。
 が、イスティアは暖かい光を放つのみ。

「何も?ってどういう事だ?この世界を救って欲しくて俺を呼び出したんじゃないのか?」

『いいえ。我らが貴方に何かを望む、と言う事はありません。ただ、この世界に存在して健やかなる日々を過ごしてもらえればそれで良いのです』

「……俺は他人何か、面倒だから助けねぇぞ」

『知ってます』

「俺は、自分の思うようにしか生きないぞ」

『どうぞ、ご存分に』

「……何で俺を呼び出したんだ?」

 ほんと、とイスティアではなくレスティアを見る。
 レスティアは、諦めたのか肩を竦めた。
 その途端、ぷはっ、とレスティアは息を吐いた。

『大島和人、プレイヤー名オーガ。アナタが貴方らしく生きること、それこそが我らの望みであり、そしてそれこそが世界を救います』

「訳が分からん」
「だろうね。僕にもイスティアが理解できない……」

 はぁ、と息を吐くレスティア。
 オーガは同情的な視線を向けた。

「まぁ、とりあえず俺がしたいようにして良いんだな」
「イスティアはそう言っているし、大丈夫。と言うか、君を元の世界に戻すことも出来ないし」
「……帰れないのか」

 オーガは、ふと元の世界に思いをはせる。
 が、どちらの世界で暮らそうとも、自分が変わるわけではない、とオーガは思い直す。

「この世界にいきなり落とされてびっくりしたよね?でも、ごめん。出来ない。本当なら、事前に説明したかったんだけど……」

 ちらり、とレスティアはイスティアを見てため息を吐く。

「まぁ、君の思うように生きてよ」
「そりゃ、そうだけど……」

『何かあれば、ラジュールに』

「は?」

『王族の中でも国王と、ラジュールだけが我らの声をはっきりと聞くことができる存在』

「……王族って何なの?」

『この世界の調停者であり、神子。我らの存在に近い存在』

「良く分からん。が、ラジュール……ねぇ」

 微妙な顔をしながらとりあえずオーガは頷く。
 すると、ぴかっとまた目の前が点滅し始める。

『ラジュールは……』

「えっ?何?聞き取れな……」

 ブツンッ

 とオーガの思考は途切れた。
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