43 / 47
魔王城編
5
しおりを挟む
side:フラムド
魔王城に着いてから、落ち着くかと思われたオビトの器化は進行しているように見える。
今も、必死に抗っているようだが、一番近いと言えた。
聖都には、器になりたいという人間が、器化しているというが、その資格を持ったものばかりではない。
相性というものもある。その点、オビトと器の相性は抜群と言ったところだ。
勝手に症状が進んでいく。
聖都の器が完成すれば、オビトは用なしになり、今の状態で固定されるか、それとも回復するのか。
それは分からないが、さっさと完成することを祈るばかりだというのに。
「フラムド、余計なことは言うな」
「悪かった。あそこまで動揺するとは思わなかったんだ」
オビトは先に部屋へ下がった。
戻ってきたオルフェににらまれ、肩をすくめた。
「ただでさえ、親和性が高いあの子の心の揺らぎがどう影響するのか……」
「そのままにしておくのも悪影響だと俺は思うがな……アンタは、器の事、どこまで知ってるんだ?」
「器の事?はっ、それぐらい知ってて当然だろ。むしろ……当事者だ」
当事者?と、その言葉に首をかしげてしまう。
器に関りがあるのは、魔王と勇者、そして、魔王の眷属くらいなものだが。
今の状態で、器の事を正しく知っているのは、魔王候補と聖都の教皇、そして眷属たちの生まれ変わりぐらいだと思う。
「魔王の眷属か何かか……?いや、でも俺の記憶には……」
「お前の記憶にもいるはずさ。原初の器にして、魔王として崇めまつられた、俺が」
「魔王……?オルフェ、が?」
オビトの中のもう一人のオビトが、魔王ではなかったのか。
では、あのオビトは誰だというのか。
「魔王は、相反する二つの願いのため、魂が二つに分かれてしまった。生きて、子供が欲しいと願った魔王。そして、死にたいと願った魔王。死ねず、性別もない魔王が、願った二つの願いにこたえるように、魂は二つに分かたれた……いや、元から二つあった魂が元の形に戻っただけ、とも言うか」
「……アンタはどっちの魔王なんだ?」
「死にたいと思った、魔王の魂……こんな世界、だから俺はどうだっていい。でも、オビトは違う。可愛いでしょう?小さいころからずっと見てきた。あの子が、可愛くて仕方がない」
そう、オルフェはぼろぼろと涙をこぼした。
「あの子が消える未来など、いらない……あの子こそが、俺の大事な……」
だから、といった声は低く、流れるようだ。
「あの子を消そうとする輩は敵だ……」
その声も、気配も、すべてがあの頃の魔王のようだった。
やる気の無い、覇気のない魔王が唯一、怒りを覚えた出来事。
何があったのか、もう覚えていないけれど、その気配と顔だけは覚えていた。
「全部、全部消してやる……俺のものに手を出すのならば、たとえそれが、神であろうとも」
「……マジでっ、お前は魔王なんだな」
「当たり前だ……たとえ姿が変わろうとも、俺は俺だ」
「じゃあ、あっちは何だっていうんだ」
さぁ?と笑うオルフェは、だんだん魔王に近づいているのではないのか?と思うぐらいに浸食されていた。
だが、ふと考える。
あのオビトもまた、オビトの事を大切にしていて、オルフェもまたオビトを大事にしていた。
同じ存在なら仕方がないのかもしれないが、なぜ、彼らはオビトに執着するのだろう?
話からするに、オビトが迷宮に潜り、その素質を開花させる前から、ずっと気に入っていた、と言う事だろう。
なぜ?
その疑問に、オルフェは答える気が無い、と思う。
上手く、ではないがその辺りの疑問ははぐらかされてしまっている。いつも、いつも。
「オビトは、何なんだ?」
惹かれる、と言うならば、フラムド自身もオビトに惹かれている。
それは、番と言う獣人の概念ではないところで、だが。
「この世界が生み出した、新たな生贄。だから、人に極端に好かれるし、嫌われる」
「嫌われる?」
「オビトの父親は、オビトを疎みあの子の姉、ニュクスが連れ出すまであの子は……いつ死んでもおかしくない状況だった。その頃の記憶は無いみたいだけどね」
王国住民だったオビトが、王都ではなくて帝都を目指した理由はそれか、溜息を吐く。
しかし、と考える。
「ニュクス、と言うのがオビトのいう姉なのか?」
「あぁ。肉体は死んでしまったけどね」
「肉体は……と言うことは、やっぱりもう一人の魔王は、そのニュクスなのか」
「あぁ……ニュクスが、もう一人の魔王……子供が欲しいと願った魔王だ」
だから、女性に生まれてきたのだという。
あの時、オビトが体を作ったのは、女性だった。ならば、あれがオビトの姉を模したものだとして相違は無いだろう。
じゃあ、あるべき魂があるべき場所に戻っただけ、と言う事か。
「ニュクスは、オビトを幼いころから育てて、自分の息子のように可愛がっていたからな」
「今は、カイルもいるし、ニュクスが子を成せば、オビトへの関心は無くなるんじゃないのか?」
「いや……そうとも言い切れないさ」
ニュクスが、何を考えているかまでは分からないだろうけれど、彼女はオビトに執着している。
それが、何を思ってなのかは分からないけれど。
「ニュクスにとって、オビトは大切な存在だ。自分を肯定してくれる唯一無二であったから」
「唯一無二?今は勇者がいるだろ?」
勇者は、カイルは、彼の人を認めているだろう。求めているだろう。
何が、オビトと変わると言うのだろう。
「勇者とオビトを比べられるはずがない。他の、魔王候補たちもまた、オビトをみれば惹かれてしまうだろうな……その血が、オビトを求めるから」
「何で?あいつは、器としての資質がなければ、ただの人間だぞ」
「魔王候補と言うのは、俺たちの願いを引き継いでいる。子供が欲しい、そして、死にたい。普通の人間や、器候補じゃ、叶わないことも、器に近づいたオビトなら叶えられる」
どう言う意味だ、と首をかしげる。オルフェは、ふふっ、と笑う。
「内緒。魔王として覚醒したものなら、見た瞬間に分かるだろうね」
「俺は、魔王じゃないから分からん。が、俺は知らなくてもいい話だと?」
「まぁ、ね。実際、魔王以外には関係ないし」
魔王以外には関係ない、と言うのは一体どう言うことなのか。
まぁ、知らなくていいことなら、わざわざ調べなくていいだろう。
何を隠し、何を背負っているのか。この人は分からない。
「勇者と魔王は何なんだ?オビトは、勇者でも魔王でもないだろう?」
「求めるものと与えるもの。オビトは言う通り、どちらでもないよ……強いて言うのであれば、与えるもの、ではあるね」
一番最初の、与えるもの。
それが、何を意味するのか、何となくだけれども、想像が着いた。
さて、とオルフェは立ち上がり、オビトの様子を見てくるという。そろそろ起き出す頃だろう。
朝も、あまり時間が経っていない時に倒れたのだから。
「アンタらが愛してやまないのは、咎人の魂か、それとも救世主の魂なのか……俺には分からんけど」
魔王城に着いてから、落ち着くかと思われたオビトの器化は進行しているように見える。
今も、必死に抗っているようだが、一番近いと言えた。
聖都には、器になりたいという人間が、器化しているというが、その資格を持ったものばかりではない。
相性というものもある。その点、オビトと器の相性は抜群と言ったところだ。
勝手に症状が進んでいく。
聖都の器が完成すれば、オビトは用なしになり、今の状態で固定されるか、それとも回復するのか。
それは分からないが、さっさと完成することを祈るばかりだというのに。
「フラムド、余計なことは言うな」
「悪かった。あそこまで動揺するとは思わなかったんだ」
オビトは先に部屋へ下がった。
戻ってきたオルフェににらまれ、肩をすくめた。
「ただでさえ、親和性が高いあの子の心の揺らぎがどう影響するのか……」
「そのままにしておくのも悪影響だと俺は思うがな……アンタは、器の事、どこまで知ってるんだ?」
「器の事?はっ、それぐらい知ってて当然だろ。むしろ……当事者だ」
当事者?と、その言葉に首をかしげてしまう。
器に関りがあるのは、魔王と勇者、そして、魔王の眷属くらいなものだが。
今の状態で、器の事を正しく知っているのは、魔王候補と聖都の教皇、そして眷属たちの生まれ変わりぐらいだと思う。
「魔王の眷属か何かか……?いや、でも俺の記憶には……」
「お前の記憶にもいるはずさ。原初の器にして、魔王として崇めまつられた、俺が」
「魔王……?オルフェ、が?」
オビトの中のもう一人のオビトが、魔王ではなかったのか。
では、あのオビトは誰だというのか。
「魔王は、相反する二つの願いのため、魂が二つに分かれてしまった。生きて、子供が欲しいと願った魔王。そして、死にたいと願った魔王。死ねず、性別もない魔王が、願った二つの願いにこたえるように、魂は二つに分かたれた……いや、元から二つあった魂が元の形に戻っただけ、とも言うか」
「……アンタはどっちの魔王なんだ?」
「死にたいと思った、魔王の魂……こんな世界、だから俺はどうだっていい。でも、オビトは違う。可愛いでしょう?小さいころからずっと見てきた。あの子が、可愛くて仕方がない」
そう、オルフェはぼろぼろと涙をこぼした。
「あの子が消える未来など、いらない……あの子こそが、俺の大事な……」
だから、といった声は低く、流れるようだ。
「あの子を消そうとする輩は敵だ……」
その声も、気配も、すべてがあの頃の魔王のようだった。
やる気の無い、覇気のない魔王が唯一、怒りを覚えた出来事。
何があったのか、もう覚えていないけれど、その気配と顔だけは覚えていた。
「全部、全部消してやる……俺のものに手を出すのならば、たとえそれが、神であろうとも」
「……マジでっ、お前は魔王なんだな」
「当たり前だ……たとえ姿が変わろうとも、俺は俺だ」
「じゃあ、あっちは何だっていうんだ」
さぁ?と笑うオルフェは、だんだん魔王に近づいているのではないのか?と思うぐらいに浸食されていた。
だが、ふと考える。
あのオビトもまた、オビトの事を大切にしていて、オルフェもまたオビトを大事にしていた。
同じ存在なら仕方がないのかもしれないが、なぜ、彼らはオビトに執着するのだろう?
話からするに、オビトが迷宮に潜り、その素質を開花させる前から、ずっと気に入っていた、と言う事だろう。
なぜ?
その疑問に、オルフェは答える気が無い、と思う。
上手く、ではないがその辺りの疑問ははぐらかされてしまっている。いつも、いつも。
「オビトは、何なんだ?」
惹かれる、と言うならば、フラムド自身もオビトに惹かれている。
それは、番と言う獣人の概念ではないところで、だが。
「この世界が生み出した、新たな生贄。だから、人に極端に好かれるし、嫌われる」
「嫌われる?」
「オビトの父親は、オビトを疎みあの子の姉、ニュクスが連れ出すまであの子は……いつ死んでもおかしくない状況だった。その頃の記憶は無いみたいだけどね」
王国住民だったオビトが、王都ではなくて帝都を目指した理由はそれか、溜息を吐く。
しかし、と考える。
「ニュクス、と言うのがオビトのいう姉なのか?」
「あぁ。肉体は死んでしまったけどね」
「肉体は……と言うことは、やっぱりもう一人の魔王は、そのニュクスなのか」
「あぁ……ニュクスが、もう一人の魔王……子供が欲しいと願った魔王だ」
だから、女性に生まれてきたのだという。
あの時、オビトが体を作ったのは、女性だった。ならば、あれがオビトの姉を模したものだとして相違は無いだろう。
じゃあ、あるべき魂があるべき場所に戻っただけ、と言う事か。
「ニュクスは、オビトを幼いころから育てて、自分の息子のように可愛がっていたからな」
「今は、カイルもいるし、ニュクスが子を成せば、オビトへの関心は無くなるんじゃないのか?」
「いや……そうとも言い切れないさ」
ニュクスが、何を考えているかまでは分からないだろうけれど、彼女はオビトに執着している。
それが、何を思ってなのかは分からないけれど。
「ニュクスにとって、オビトは大切な存在だ。自分を肯定してくれる唯一無二であったから」
「唯一無二?今は勇者がいるだろ?」
勇者は、カイルは、彼の人を認めているだろう。求めているだろう。
何が、オビトと変わると言うのだろう。
「勇者とオビトを比べられるはずがない。他の、魔王候補たちもまた、オビトをみれば惹かれてしまうだろうな……その血が、オビトを求めるから」
「何で?あいつは、器としての資質がなければ、ただの人間だぞ」
「魔王候補と言うのは、俺たちの願いを引き継いでいる。子供が欲しい、そして、死にたい。普通の人間や、器候補じゃ、叶わないことも、器に近づいたオビトなら叶えられる」
どう言う意味だ、と首をかしげる。オルフェは、ふふっ、と笑う。
「内緒。魔王として覚醒したものなら、見た瞬間に分かるだろうね」
「俺は、魔王じゃないから分からん。が、俺は知らなくてもいい話だと?」
「まぁ、ね。実際、魔王以外には関係ないし」
魔王以外には関係ない、と言うのは一体どう言うことなのか。
まぁ、知らなくていいことなら、わざわざ調べなくていいだろう。
何を隠し、何を背負っているのか。この人は分からない。
「勇者と魔王は何なんだ?オビトは、勇者でも魔王でもないだろう?」
「求めるものと与えるもの。オビトは言う通り、どちらでもないよ……強いて言うのであれば、与えるもの、ではあるね」
一番最初の、与えるもの。
それが、何を意味するのか、何となくだけれども、想像が着いた。
さて、とオルフェは立ち上がり、オビトの様子を見てくるという。そろそろ起き出す頃だろう。
朝も、あまり時間が経っていない時に倒れたのだから。
「アンタらが愛してやまないのは、咎人の魂か、それとも救世主の魂なのか……俺には分からんけど」
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
【完結】淫魔属性の魔族の王子は逃亡奴隷をペットにする 〜ペットが勇者になって復讐にきた〜
鳥見 ねこ
BL
「呪印を消してあげようか。キミが俺のペットになるなら」
魔王の第4王子ラシャは、瀕死になっていた若い人間の逃亡奴隷レオンをペットにした。
王子は魔族と淫魔の混血の影響で、生き物から細々と精気を貰わなければ生きられなかった。
逃亡奴隷は人間離れした強さを恐れられ、魔法封じの呪印で声を封じて奴隷落ちさせられていた。
利害が一致した2人は、呪印を消すために共に生活する。そうするうちに、心も体もお互いに依存していく。
そんな2人の別れの日は、必ず来る。
【逃亡奴隷のペット×魔王の第4王子】の話。のちに【勇者×魔王】となる。
※R18の話にはタイトルの後ろに✳︎がつきます。
※軽めのグロ・欠損あります。
※淫魔(インキュバス)の独自設定が出てきます。
※攻め視点のエロあります。
飼い主と猫の淫らな遊び
徒然
BL
「俺の猫になってくれる?」
低く甘く問われた声に、樹は躊躇いなく頷いた。首輪代わりに贈られたのは、小さな鈴のついたチョーカーだった。
樹を猫にしたかった颯真と、颯真の猫になりたかった樹の、淫らな日常のお話。
◇◆◇◆◇
大体毎話何かしていますので(どんどん変態じみてきましたので)、背後にご注意ください。
◇◆◇◆◇
いつもありがとうございます。2022/6/15完結しました。
思いがけず多くの方々が読んでくださり、とても嬉しかったです。回を追うごとに変態じみていくふたりでしたが、長らくの御付き合いありがとうございました。
1月1日、2日に公開した番外編については、番外編置き場(https://www.alphapolis.co.jp/novel/820241024/81584107)に移動しました。ご了承ください。
わかんない
こじらせた処女
BL
運動も勉強も人並み以上にできる、保田穂志(やすだほし)は、小学校でも優等生扱いを受けていた。しかし、彼は気づいてしまう。先生は、真面目にやっている生徒よりも、問題のある生徒につきっきりであるという事実に。
同じクラスの与田は、頭も運動神経も悪く、おまけに人ともまともに喋れない。家庭環境の悪さのせいだと噂になっているが、穂志の家庭も人ごとに出来ないくらいには悪かった。経済的には困窮していない。父親も母親もいる。しかし、父親は単身赴任中で、それを良いことに母親は不倫三昧。そこに穂志の話を聞いてもらえる環境はない。まだ10歳の子供には寂しすぎたのである。
ある日の放課後、与田と先生の補習を見て羨ましいと思ってしまう。自分も与田のようにバカになったら、もっと先生は構ってくれるだろうか。そんな考えのもと、次の日の授業で当てられた際、分からないと連呼したが…?
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる