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俺、魔法少女になる
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ただ毎日を消化していた。
仕事に一日の過半数を奪われ、給料は最低賃金をキープ。
人が少ないから、一人の負担が大きく、上からは全て俺に一定集中される。
それでもダラダラと続けていたら、慣れてしまったのだろう。
今では苦を苦だとも感じないし思わない。
道端でだべる学生を見ると、少しだけ羨ましくも感じてしまう。
だけど、それがこの俺の人生なんだと思う。
「神宮寺お前は今日をもってここを辞めろ」
「⋯⋯な、なんでですか?」
人一倍頑張っているのに、なんで俺にそんな話が回って来るんだ?
「事業の方針を変えるらしくてよ、お前みたいな奴は要らないってよ。まぁ、甘んじて受け入れろや。退職金は色付けてやるから」
貯金はしてる⋯⋯なにかに使える時間的余裕がなかったから。
だけど仕事を失うのは話が違うだろ。
「お、お願いします。このまま働かせてください!」
「嫌だね。お前みたいな奴なら他のところで雇って貰えるだろ。聞き分けは良くしてくれ」
そんな簡単じゃねぇよ。
「お願いします。ここに残させてください」
「正直に言わないと分からない? お前は不要なの、邪魔なの、分かる? さっさと出て行って欲しい訳」
俺はもう27歳なんだぞ?
資格もなければ学歴も大して良くない、そんな俺が雇われると思っているのか?
「そんなの、あんまりでしょう⋯⋯」
情けない。
俺の人生は完結した。
完、終わりです。
「無慈悲なり」
自殺する勇気すらない俺はただ、カップ麺をすすってスマホで動画を見るしか、やる事がなかった。
あれから一週間、退職金は振り込まれてない。
貯金をちょっとずつ崩して使っているが、いつまでも持つ訳じゃない。
生きるには金が必要だ。
「どうすりゃあ良いんだ」
何も考えたくない。
こんな日ばかりだ。
動画の広告が入る。
『この世には沢山のダンジョンが存在する。そのダンジョンからは魔物が出て来る。それを防ぐ為に国はダンジョンの入口にワープゲートを設置した。各場所のギルドのゲートを通り、ダンジョンの魔物を倒すんだ! それに応じて報酬が貰えるぞ! ダンジョンは海、陸、空、様々な場所に存在して、国の資源物の扱いをされているぞ』
そんな長々とした広告だった。
「ダンジョン、冒険者⋯⋯ここで死ぬなら、自殺じゃないよな」
何を言っているのか既に俺でも理解できない。
だけど、なんとなく暇であり、どうせ何かはしないといけないと思い、ダンジョンに行く事にした。
冒険者に対する講習を受けて、筆記テストを受けて、合格したら許可証が手に入る。
その許可証をギルドに提出すれば良いのだ。
「受付の人が多いな。⋯⋯誰が良いとかあるんだろうか?」
そんなくだらない事を呟きながら、一番最初に視界に入った、受付嬢の元へ向かう。
「行っらっしゃいませ⋯⋯ッ! 冒険者登録ですか?」
良く分かったな。すご。
これが受付嬢の力って奴か。
適当だと言えど、かなりの美人さんを選んでしまったようだ。
柔らかい優しそうな雰囲気を纏っている。
母性溢れる優しい見た目、艶やかでサラサラな黒いロングヘアー、誰でも包んであげそうな優しそうな目、包容力のあるバスト。
と、いかん。
さすがにそこに目線を落としてしまうのは社会人として良くない事だ。
だけど、嫌でも下に目線が行ってしまう。
「はい。お願いします」
許可証を渡す。
「拝見致します⋯⋯はい。間違いないですね。こちらに年齢、住所、電話番号、メールアドレスをご登録ください」
タブレットを渡されたので、登録していく。
⋯⋯ん?
なんか変だな。
「既に名前が登録されている」
神宮寺星夜と既に名前の欄が登録されていた。
⋯⋯受付嬢は見ただけで人の名前を見抜く力でもあるのだろうか?
そんな訳ないか。
疲れすぎていたんだな。
きっと俺が邪念と戦っている間の暇な時間に適当に打ったのが、たまたま合っていたのだろう。怖。
とりあえず、ちゃんと自分で登録しておくか。
消去消去っと。
「え」
「え?」
受付嬢さんが反応した。
俺は再び自分の名前を打つ。
もちろん、一言一句違いは無い。
「むーびっくりしました」
「びっくりしたのはこっちなんですけど⋯⋯これで登録は大丈夫ですか?」
えーと名前は⋯⋯神楽さんか。
「はい。問題ありません。初めてダンジョンに入ると、ステータスカードが生成されます。そちらを帰る際に提出してください。武具の購入は上の階で可能です。初心者におすすめのダンジョンは『初めての迷宮』と名付けられているところです。そこなら武具がなくとも、スライムを倒せます」
「親切にありがとうございます神楽さん」
「か、ぐらさん?」
え、違った?
名前読み方違った?
フリガナ振ってあるし、間違いないと思いますけどね。
な、何がダメだったんでしょうか?
オドオドしてしまう。
「あーなるほどそう言う事か」
急に声音が変わった!!
あの優しそうな声音から一気にヤンキー風って言うかクール系が出しそうな声に!
俺はそっちの方が好きだけど。
クールキャラ大好き。
ラノベであるエリートクール上司が居たらな⋯⋯はは。
「はい。私は神楽紗奈です」
「はい。それでは」
ゲートに近寄る。
「⋯⋯ばぁか」
なんか罵倒され気がする。
ゲート前で行きたい場所を呟き、通る。
すると、ダンジョンの中に入る。
「ここがダンジョンか。⋯⋯ん? なんか声が女の子っぽいな」
ステータスカードって奴は後ろに出現するんだっけ?
お、あったあった。
取るために屈んで手を伸ばす。
「ん? ん??」
なんだこれ。
俺、なんか胸大きくなってるし、手細っ!
つーか、めっちゃ綺麗だし、ムダ毛が一本も無い! この服はなんなの!
まるでアニメに出て来る魔法少女みたいな⋯⋯。
「待って。色々とおかしい。入る前と入った後では大きく違う。違いすぎる!」
ネーム:神宮寺星夜 レベル1
体力:D 筋力:D
防御:D 敏捷:FF
器用:A 技能:A
知力:A 魔力:SS
スキル:【幻夢の魔法少女】『創作幻術』『虚実反転』
仕事に一日の過半数を奪われ、給料は最低賃金をキープ。
人が少ないから、一人の負担が大きく、上からは全て俺に一定集中される。
それでもダラダラと続けていたら、慣れてしまったのだろう。
今では苦を苦だとも感じないし思わない。
道端でだべる学生を見ると、少しだけ羨ましくも感じてしまう。
だけど、それがこの俺の人生なんだと思う。
「神宮寺お前は今日をもってここを辞めろ」
「⋯⋯な、なんでですか?」
人一倍頑張っているのに、なんで俺にそんな話が回って来るんだ?
「事業の方針を変えるらしくてよ、お前みたいな奴は要らないってよ。まぁ、甘んじて受け入れろや。退職金は色付けてやるから」
貯金はしてる⋯⋯なにかに使える時間的余裕がなかったから。
だけど仕事を失うのは話が違うだろ。
「お、お願いします。このまま働かせてください!」
「嫌だね。お前みたいな奴なら他のところで雇って貰えるだろ。聞き分けは良くしてくれ」
そんな簡単じゃねぇよ。
「お願いします。ここに残させてください」
「正直に言わないと分からない? お前は不要なの、邪魔なの、分かる? さっさと出て行って欲しい訳」
俺はもう27歳なんだぞ?
資格もなければ学歴も大して良くない、そんな俺が雇われると思っているのか?
「そんなの、あんまりでしょう⋯⋯」
情けない。
俺の人生は完結した。
完、終わりです。
「無慈悲なり」
自殺する勇気すらない俺はただ、カップ麺をすすってスマホで動画を見るしか、やる事がなかった。
あれから一週間、退職金は振り込まれてない。
貯金をちょっとずつ崩して使っているが、いつまでも持つ訳じゃない。
生きるには金が必要だ。
「どうすりゃあ良いんだ」
何も考えたくない。
こんな日ばかりだ。
動画の広告が入る。
『この世には沢山のダンジョンが存在する。そのダンジョンからは魔物が出て来る。それを防ぐ為に国はダンジョンの入口にワープゲートを設置した。各場所のギルドのゲートを通り、ダンジョンの魔物を倒すんだ! それに応じて報酬が貰えるぞ! ダンジョンは海、陸、空、様々な場所に存在して、国の資源物の扱いをされているぞ』
そんな長々とした広告だった。
「ダンジョン、冒険者⋯⋯ここで死ぬなら、自殺じゃないよな」
何を言っているのか既に俺でも理解できない。
だけど、なんとなく暇であり、どうせ何かはしないといけないと思い、ダンジョンに行く事にした。
冒険者に対する講習を受けて、筆記テストを受けて、合格したら許可証が手に入る。
その許可証をギルドに提出すれば良いのだ。
「受付の人が多いな。⋯⋯誰が良いとかあるんだろうか?」
そんなくだらない事を呟きながら、一番最初に視界に入った、受付嬢の元へ向かう。
「行っらっしゃいませ⋯⋯ッ! 冒険者登録ですか?」
良く分かったな。すご。
これが受付嬢の力って奴か。
適当だと言えど、かなりの美人さんを選んでしまったようだ。
柔らかい優しそうな雰囲気を纏っている。
母性溢れる優しい見た目、艶やかでサラサラな黒いロングヘアー、誰でも包んであげそうな優しそうな目、包容力のあるバスト。
と、いかん。
さすがにそこに目線を落としてしまうのは社会人として良くない事だ。
だけど、嫌でも下に目線が行ってしまう。
「はい。お願いします」
許可証を渡す。
「拝見致します⋯⋯はい。間違いないですね。こちらに年齢、住所、電話番号、メールアドレスをご登録ください」
タブレットを渡されたので、登録していく。
⋯⋯ん?
なんか変だな。
「既に名前が登録されている」
神宮寺星夜と既に名前の欄が登録されていた。
⋯⋯受付嬢は見ただけで人の名前を見抜く力でもあるのだろうか?
そんな訳ないか。
疲れすぎていたんだな。
きっと俺が邪念と戦っている間の暇な時間に適当に打ったのが、たまたま合っていたのだろう。怖。
とりあえず、ちゃんと自分で登録しておくか。
消去消去っと。
「え」
「え?」
受付嬢さんが反応した。
俺は再び自分の名前を打つ。
もちろん、一言一句違いは無い。
「むーびっくりしました」
「びっくりしたのはこっちなんですけど⋯⋯これで登録は大丈夫ですか?」
えーと名前は⋯⋯神楽さんか。
「はい。問題ありません。初めてダンジョンに入ると、ステータスカードが生成されます。そちらを帰る際に提出してください。武具の購入は上の階で可能です。初心者におすすめのダンジョンは『初めての迷宮』と名付けられているところです。そこなら武具がなくとも、スライムを倒せます」
「親切にありがとうございます神楽さん」
「か、ぐらさん?」
え、違った?
名前読み方違った?
フリガナ振ってあるし、間違いないと思いますけどね。
な、何がダメだったんでしょうか?
オドオドしてしまう。
「あーなるほどそう言う事か」
急に声音が変わった!!
あの優しそうな声音から一気にヤンキー風って言うかクール系が出しそうな声に!
俺はそっちの方が好きだけど。
クールキャラ大好き。
ラノベであるエリートクール上司が居たらな⋯⋯はは。
「はい。私は神楽紗奈です」
「はい。それでは」
ゲートに近寄る。
「⋯⋯ばぁか」
なんか罵倒され気がする。
ゲート前で行きたい場所を呟き、通る。
すると、ダンジョンの中に入る。
「ここがダンジョンか。⋯⋯ん? なんか声が女の子っぽいな」
ステータスカードって奴は後ろに出現するんだっけ?
お、あったあった。
取るために屈んで手を伸ばす。
「ん? ん??」
なんだこれ。
俺、なんか胸大きくなってるし、手細っ!
つーか、めっちゃ綺麗だし、ムダ毛が一本も無い! この服はなんなの!
まるでアニメに出て来る魔法少女みたいな⋯⋯。
「待って。色々とおかしい。入る前と入った後では大きく違う。違いすぎる!」
ネーム:神宮寺星夜 レベル1
体力:D 筋力:D
防御:D 敏捷:FF
器用:A 技能:A
知力:A 魔力:SS
スキル:【幻夢の魔法少女】『創作幻術』『虚実反転』
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