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戦国筑後川合戦
戦闘②
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時は巳の刻を回ろうとしていた。
黒田隊の渡河から既に一刻あまりが経ち、戦線は膠着状態になりつつある。
指揮をとる益田好次の下に、伝令が戻ってきた。立花隊を追跡するよう指示を出した渡辺伝兵衛の部隊の使いであった。
「渡辺様の部隊は、南に向かった立花隊を追跡しております」
「依然として南に向かっておるのか?」
「はい。私が伝令として隊を離れるまでは南に向かっておりました。山下城の跡地あたりまで行っております」
「生津とも柳河とも違う方向ではないか? 一体何があるのじゃろう?」
「追跡を取りやめますか?」
「いや、何しからの企みはあるのだろう。追跡を続けるように伝えてくれ」
「承知いたしました」
伝令は部隊を離れていった。
「解せぬのう。敵方は数が少ないはずなのに貴重な兵力を割いて何をしようとしているのやら…。まさか南に行き続けて熊本まで行くつもりであろうか」
「ハハハ、そのまま島津に降伏したりしてな」
千束善右衛門が軽口を叩いた途端、先程の伝令が戻ってくる。明らかに狼狽した様子を見せていた。
「甚兵衛様! 東の部隊が側面より攻撃を受けております!」
「何だと!? 敵の部隊がおったのか?」
「は、はい…、しかも、旗印からするに立花宗茂の部隊のようでございます!」
伝令の言葉に、好次も善右衛門も唖然と口を開く。
「どういうことなのだ? 立花隊は南に向かっておるのではなかったのか? わしらは蜃気楼でも追っていたというのか?」
時間は少し戻り、そろそろ巳の刻になろうという頃。
「越前様。それがし、川を渡って敵方を叩きにまいります」
真田幸村が申し出る。
「…この状況でか?」
忠直は首を傾げた。戦線は膠着しており、何かが変わる気配もない。立花宗茂はまだ戦場に現れないし、現れる気配もない。
「はい。このままであれば、そろそろ黒田隊が疲労してくる頃。それを座視している立花殿ではないはず。このあたりで何かしらの手を打つでしょうし、その時機に合わせてそれがしが攻撃を仕掛けることを期待しているのではないかと思います」
「ふむ…。まあ、それがしには立花殿や真田殿のようなことはできぬ。真田殿が正しいと思うのであれば、それが正しいのであろう」
半信半疑で承諾を出すと、幸村はすぐに準備してある1000人の兵を率いて川を渡っていった。
「…城の東側からですか」
信綱が真田隊の渡った方向を見て、不思議そうな声をあげた。東側にも栗山利安の部隊はいるが、黒田隊のほとんどは城の西側に集まっているからである。黒田隊を支援するのであれば、西側の方がいいのではないか。信綱の考えは不思議なものではなかったし、事実忠直もそう思っていた。
そのまま四半刻ほど眺めていると。
「えっ!?」
突然、信綱が叫んだ。
「どうしたのだ? あっ!」
信綱の眺めている方向を向いた忠直も声をあげた。
高良山の付近に突然立花隊が現れたかと思うと、猛然と突き進み、一揆軍の東側から側面攻撃を始めたのである。
「何という強さでしょう」
信綱が感嘆の声を漏らす。北側の黒田隊とはほぼ互角に戦っているはずの一揆軍が、東からの立花隊の攻撃には全く対応できていない。立花隊の鉄砲の音が響く度に一揆軍の陣が薄くなっていく。
しかも、そこに真田幸村の率いる部隊が合流した。側面攻撃が更に強化される。
「何ということだ。立花殿と真田殿は以心伝心なのか…」
忠直は思わず両手で頭を抱えた。
「し、しかし、一揆軍は高良山の近辺にこちらの部隊がいることを予期していなかったのですかね?」
信綱が不思議そうに言う。
「馬鹿を申すな。わしは全く想定しておらんかったぞ。立花殿は柳河を目指しておるのだと勝手に思っていた」
「あ、実は私もそうでございます。ということは、私達も考えもしないことなので、一揆軍も考えもしなかったということですかね?」
信綱はそう納得したようであった。
「そこまでは分からぬが、とにかく立花殿と真田殿が恐ろしいということは分かる。正直、味方であると分かっていながら、震えが止まらぬ」
「私もでございます。真田殿は、これをしっかり見よと申していたのですね」
「うむ…。だが、わしらがあと二十年三十年研鑽を積んでも、あんなことができるのかのう?」
忠直は茫然とした様子で戦況を眺め続けていた。その横で、松平信綱も似たような顔をしていた。
「立花殿はこのことを言っておったのか!」
久留米城内にいる田中吉興の目にも、一揆軍が崩れ始めていることははっきりと分かった。
「よし、今こそ好機ぞ! これまでの鬱憤を晴らしてくれるわ!」
久留米城の兵士達も勇んで出撃しだした。
「城が動いたようです!」
田中吉興の動きが黒田隊にも伝わった。疲労を自覚しつつあった黒田隊であるが、増援が来ることが分かり、勇気がみなぎる。
「しかも、敵方は裏崩れを起こしているようでありますぞ!」
「真か? さすがは立花宗茂、というところか」
黒田長政は知らず笑顔を浮かべた。
「全く、本当に味方でいて良かったわい。よし、者共、敵は崩壊寸前ぞ! もうひと踏ん張り、もうひと踏ん張りだけ頑張れい!」
長政の激に、部隊のいたるところから力強い返事が返ってきた。
「真田殿」
側面攻撃で槍をもって駆ける真田幸村は、不意に背後から声をかけられて驚いた。振り返って。
「何だ、立花殿でござったか」
立花宗茂がそこにいたのである。
「真田殿、さすがの時機でござった。一番応援が欲しい時に来てくれて感激しましたぞ」
「とんでもござらぬ。しかし、一揆軍は随分と不用心でしたのう。それとも立花殿がそのように仕向けたのであろうか?」
幸村が口の端を釣り上げる。宗茂も笑った。
「あらかじめ豊前の細川殿から借りていた兵を、夜陰に乗じて高良山に忍び込ませておりまして、な」
「その後、立花殿がこれみよがしに高良山に入り、更に一隊を誰にでも分かるように柳河方面に向かわせて警戒を解いたわけですな」
「はい。色々な情報から察するに、一揆軍は草の根で情報を仕入れているようでしたのでな」
一揆軍の情報源が農民や近くの集落の人間にあることに、立花宗茂は気づいていた。どこから情報が伝わるかが分かれば、与えたい情報と隠したい情報を選り分けることで相手を思い通りに動かすことができる。
「それがしが入った後、同数の兵士が出ていけば敵は高良山が無人であると判断すると思ってはおりましたが、実際首尾よく行きまして安堵しております。こうなったからには一揆軍になるべく打撃を与えたいところでござる」
「うむ。一網打尽にする機会であるからな」
二人は再度笑みを浮かべて、崩れていく一揆軍に視線を送り、馬を前に飛ばしていった。
益田好次は必死に態勢を立て直そうとしたが、程なく、もはやどうにもならないということを理解した。
「立花宗茂は一体どんなからくりを使ったのだ? 南に向かったのではなかったのか?」
「甚兵衛。のんびりしている暇はないぞ」
「う、うむ…」
「仲間達には悪いが、お主は逃げねばならぬ」
「……」
「甚兵衛!」
「すまぬ」
用意された馬にまたがり、好次は南へと駆けだした。
「善右衛門様も」
「うむ」
善右衛門も続いて離脱する。
この二人は何とか戦場を離脱し、熊本まで退避することができた。
しかし、残された一揆軍は逃げる術もない。
戦は夕刻まで続いた。
その頃までには一揆軍は八割近い戦力を失い、僅かに残された幸運な者達だけが潰走していた。
黒田隊の渡河から既に一刻あまりが経ち、戦線は膠着状態になりつつある。
指揮をとる益田好次の下に、伝令が戻ってきた。立花隊を追跡するよう指示を出した渡辺伝兵衛の部隊の使いであった。
「渡辺様の部隊は、南に向かった立花隊を追跡しております」
「依然として南に向かっておるのか?」
「はい。私が伝令として隊を離れるまでは南に向かっておりました。山下城の跡地あたりまで行っております」
「生津とも柳河とも違う方向ではないか? 一体何があるのじゃろう?」
「追跡を取りやめますか?」
「いや、何しからの企みはあるのだろう。追跡を続けるように伝えてくれ」
「承知いたしました」
伝令は部隊を離れていった。
「解せぬのう。敵方は数が少ないはずなのに貴重な兵力を割いて何をしようとしているのやら…。まさか南に行き続けて熊本まで行くつもりであろうか」
「ハハハ、そのまま島津に降伏したりしてな」
千束善右衛門が軽口を叩いた途端、先程の伝令が戻ってくる。明らかに狼狽した様子を見せていた。
「甚兵衛様! 東の部隊が側面より攻撃を受けております!」
「何だと!? 敵の部隊がおったのか?」
「は、はい…、しかも、旗印からするに立花宗茂の部隊のようでございます!」
伝令の言葉に、好次も善右衛門も唖然と口を開く。
「どういうことなのだ? 立花隊は南に向かっておるのではなかったのか? わしらは蜃気楼でも追っていたというのか?」
時間は少し戻り、そろそろ巳の刻になろうという頃。
「越前様。それがし、川を渡って敵方を叩きにまいります」
真田幸村が申し出る。
「…この状況でか?」
忠直は首を傾げた。戦線は膠着しており、何かが変わる気配もない。立花宗茂はまだ戦場に現れないし、現れる気配もない。
「はい。このままであれば、そろそろ黒田隊が疲労してくる頃。それを座視している立花殿ではないはず。このあたりで何かしらの手を打つでしょうし、その時機に合わせてそれがしが攻撃を仕掛けることを期待しているのではないかと思います」
「ふむ…。まあ、それがしには立花殿や真田殿のようなことはできぬ。真田殿が正しいと思うのであれば、それが正しいのであろう」
半信半疑で承諾を出すと、幸村はすぐに準備してある1000人の兵を率いて川を渡っていった。
「…城の東側からですか」
信綱が真田隊の渡った方向を見て、不思議そうな声をあげた。東側にも栗山利安の部隊はいるが、黒田隊のほとんどは城の西側に集まっているからである。黒田隊を支援するのであれば、西側の方がいいのではないか。信綱の考えは不思議なものではなかったし、事実忠直もそう思っていた。
そのまま四半刻ほど眺めていると。
「えっ!?」
突然、信綱が叫んだ。
「どうしたのだ? あっ!」
信綱の眺めている方向を向いた忠直も声をあげた。
高良山の付近に突然立花隊が現れたかと思うと、猛然と突き進み、一揆軍の東側から側面攻撃を始めたのである。
「何という強さでしょう」
信綱が感嘆の声を漏らす。北側の黒田隊とはほぼ互角に戦っているはずの一揆軍が、東からの立花隊の攻撃には全く対応できていない。立花隊の鉄砲の音が響く度に一揆軍の陣が薄くなっていく。
しかも、そこに真田幸村の率いる部隊が合流した。側面攻撃が更に強化される。
「何ということだ。立花殿と真田殿は以心伝心なのか…」
忠直は思わず両手で頭を抱えた。
「し、しかし、一揆軍は高良山の近辺にこちらの部隊がいることを予期していなかったのですかね?」
信綱が不思議そうに言う。
「馬鹿を申すな。わしは全く想定しておらんかったぞ。立花殿は柳河を目指しておるのだと勝手に思っていた」
「あ、実は私もそうでございます。ということは、私達も考えもしないことなので、一揆軍も考えもしなかったということですかね?」
信綱はそう納得したようであった。
「そこまでは分からぬが、とにかく立花殿と真田殿が恐ろしいということは分かる。正直、味方であると分かっていながら、震えが止まらぬ」
「私もでございます。真田殿は、これをしっかり見よと申していたのですね」
「うむ…。だが、わしらがあと二十年三十年研鑽を積んでも、あんなことができるのかのう?」
忠直は茫然とした様子で戦況を眺め続けていた。その横で、松平信綱も似たような顔をしていた。
「立花殿はこのことを言っておったのか!」
久留米城内にいる田中吉興の目にも、一揆軍が崩れ始めていることははっきりと分かった。
「よし、今こそ好機ぞ! これまでの鬱憤を晴らしてくれるわ!」
久留米城の兵士達も勇んで出撃しだした。
「城が動いたようです!」
田中吉興の動きが黒田隊にも伝わった。疲労を自覚しつつあった黒田隊であるが、増援が来ることが分かり、勇気がみなぎる。
「しかも、敵方は裏崩れを起こしているようでありますぞ!」
「真か? さすがは立花宗茂、というところか」
黒田長政は知らず笑顔を浮かべた。
「全く、本当に味方でいて良かったわい。よし、者共、敵は崩壊寸前ぞ! もうひと踏ん張り、もうひと踏ん張りだけ頑張れい!」
長政の激に、部隊のいたるところから力強い返事が返ってきた。
「真田殿」
側面攻撃で槍をもって駆ける真田幸村は、不意に背後から声をかけられて驚いた。振り返って。
「何だ、立花殿でござったか」
立花宗茂がそこにいたのである。
「真田殿、さすがの時機でござった。一番応援が欲しい時に来てくれて感激しましたぞ」
「とんでもござらぬ。しかし、一揆軍は随分と不用心でしたのう。それとも立花殿がそのように仕向けたのであろうか?」
幸村が口の端を釣り上げる。宗茂も笑った。
「あらかじめ豊前の細川殿から借りていた兵を、夜陰に乗じて高良山に忍び込ませておりまして、な」
「その後、立花殿がこれみよがしに高良山に入り、更に一隊を誰にでも分かるように柳河方面に向かわせて警戒を解いたわけですな」
「はい。色々な情報から察するに、一揆軍は草の根で情報を仕入れているようでしたのでな」
一揆軍の情報源が農民や近くの集落の人間にあることに、立花宗茂は気づいていた。どこから情報が伝わるかが分かれば、与えたい情報と隠したい情報を選り分けることで相手を思い通りに動かすことができる。
「それがしが入った後、同数の兵士が出ていけば敵は高良山が無人であると判断すると思ってはおりましたが、実際首尾よく行きまして安堵しております。こうなったからには一揆軍になるべく打撃を与えたいところでござる」
「うむ。一網打尽にする機会であるからな」
二人は再度笑みを浮かべて、崩れていく一揆軍に視線を送り、馬を前に飛ばしていった。
益田好次は必死に態勢を立て直そうとしたが、程なく、もはやどうにもならないということを理解した。
「立花宗茂は一体どんなからくりを使ったのだ? 南に向かったのではなかったのか?」
「甚兵衛。のんびりしている暇はないぞ」
「う、うむ…」
「仲間達には悪いが、お主は逃げねばならぬ」
「……」
「甚兵衛!」
「すまぬ」
用意された馬にまたがり、好次は南へと駆けだした。
「善右衛門様も」
「うむ」
善右衛門も続いて離脱する。
この二人は何とか戦場を離脱し、熊本まで退避することができた。
しかし、残された一揆軍は逃げる術もない。
戦は夕刻まで続いた。
その頃までには一揆軍は八割近い戦力を失い、僅かに残された幸運な者達だけが潰走していた。
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