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◆第1章 ゆっくりと籠に堕とされていく金糸雀

008. 悪夢が覚めて、金糸雀は現に戸惑う

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 __アリスはたまに""からひたすら逃げる夢を見る。


「...っ!___!__、__っ!!」


 それが何なのかは分からない。でも、アリスはそれから逃げなければいけない。逃げながら悲鳴なのか、助けを呼ぶためなのか、アリスは声を上げようとする。しかし、音のない世界でその声が響くことはなかった。


 走って、走って、時々後ろを振り返る。相変わらず一定の距離を保ってそれはそこにいる。それはこの鬼ごっこを楽しんでいるようだ。顔なんてないはずのそれがニタニタと心底楽しそうに笑っている気がして、アリスはのたうち回る恐怖心を抱えて走り続ける。


 __はやく、早く、速く、疾く、逃げなくては。


 あれは暗いくらい|くらい世界の住人で、捕まってしまえばきっと""引き込まれてしまう。ドロドロ、フツフツ煮え滾る真っ黒に身を堕として溺れてしまえば、アリスは、アリスはきっと___。



「.....っ」


 右足を1歩前に出した時だった。地面に突如落とし穴のような穴が出来上がる。アリスは驚く間もなく、その穴に真っ逆さまに落っこちた。



 __ねえ、お姉ちゃん。


 景色が急速に回り、グルグル混ざったあと、夢はまた"あの頃"を形成し始めた。


(__ああ、ここは.....)


 アリスは何となく覚えのあるその場所にいた。そこはアリスの前世の記憶の中で1番嫌いな場所だった。それにこの夢もたまにだが見る。


 __アリスが苦手な真っ白い部屋、白い寝具、床頭台に置かれた子ども用の玩具にぬいぐるみに写真、壁に貼られた子どもが好きそうな絵の描かれた治療計画のようなもの、治療を受けたり薬を飲む度に「できたね!偉い!」と看護師がシールを貼っていくための画用紙、自分の腕と繋がる点滴、傍らのナースコール、歯ブラシに、内服薬、転倒予防の柵、__。


 アリスの前世である彼女が幼い頃に入退院を繰り返していた病院のとある病室には3人の子どもがいた。ベッドの上にいるのはもちろんアリスの前世である彼女で、その横に立っているのはお見舞いに来ていた彼女の兄と妹だった。その日は1番上の姉は来ていないようだった。


「ねえ、お姉ちゃん」


 妹は彼女のことを呼ぶと今にも泣きそうな顔をして言葉を続ける。彼女はまた言うのだろう。いつものようにその言葉を言うのだろう。


「お姉ちゃんはどうしてママを"ひとりじめ"するの?」


 __独り占めなんてしてないのに。


「こら、**。お姉ちゃんだってキツい思いをしてるんだよ」
「でも、だって.....ずるいよ!ママ、今日もここにいるから帰らないって!**もママと一緒にいたいのに!」


 __じゃあ、代わってよ。


 彼女はぼんやりと妹を見て思う。身体が怠いのも、苦い薬を飲まなければいけないのも、薬の副作用に苦しむのも、注射を打たれるのも、好きなように何かをできないのも、知らない人と一緒の病室にいるのも、両親に「お前は可哀想だから」と言われるのも、両親の疲れた顔を見るのも、死への恐怖をずっと感じ続けるのも、兄妹たちにそんな風に言われなければいけないのも、.....__、兎に角もう全部全部代わってくれれば良いのに。


 幼い頃思ったその感情があの頃を再現するようにフツフツと湧き出てくる。前世の彼女は幼いながらにそんなことを思い、そして妹を見つめ続けていた。


 彼女の背負った可愛らしいピンクのリュックに付いている兎のぬいぐるみは両親と姉、兄、妹で行ってきたらしい旅行で買ったものだったっけ?なんて、それを見て懐かしく思いながらアリスはただただ妹を見つめる。


 すると妹はポロポロと涙をこぼす。妹はよく泣いた。「お姉ちゃんのそのぬいぐるみ欲しい!」「ママを返して」「お兄ちゃん、お姉ちゃん怖いよ」「パパはお姉ちゃんが1番好きなんだ」「○○お姉ちゃん!お姉ちゃんが意地悪する!」そう言って沢山沢山泣く。それが本当の事でも嘘でも兎に角泣いて人を困らせた。正直聞き飽きていた。


 自分の思い通りにいかないとき、いつもより声が低くなる。嘘を言う時は少しだけ声が高くなって視線がウロウロと動く。怒っている時、足音が少し大きくなる。わがままを言う時は__、妹の癖をぼんやり思い返しつつ泣く彼女を見つめた。その横で兄は困惑気味に視線を行ったり来たりさせている。


「__死んじゃえ。お姉ちゃんなんて、死んじゃえばいいのに」
「あ、こら!」


 __あー、また始まった。


 妹は母が売店などに行っている時をはじめ、病室に1番上の姉や大人がいない時に彼女に何回もそう言っては泣いていたと思う。もう聞き飽きてショックすら受けない。


「お兄ちゃんだってそう思ってるでしょ!」
「思ってないよ!」
「うるさい!死んじゃえ、死んじゃえ!」


 病院でそんなことを言う人間なんて妹以外に知らない。その言葉が言ってはいけない言葉だと分かっていて、彼女はわざとその言葉を選んで泣き喚く。


 ただ半分嘘泣きだ。彼女が本当に泣く時の癖とは少し異なる。わざと兄の気を引くように、前世の彼女が苦しむように、そう言って泣き喚くフリをするだけ。妹は小さい頃から嘘泣きが上手で、それを見抜いていた彼女はそんな妹の言葉など途中からまともに聞かなくなった気がする。


 妹は病気で苦しむ自分の姉を更に言葉で苦しめて、自分だって可哀想だと主張して、それから信じ込む人間を見ては裏でニヤニヤする何とも最低な女だった。


 まあそんな彼女は成長するにつれ、家族や友人から本当の性格を悟られて距離を置かれるようになってしまう。でも、人に寄りかからないと生きていけない妹は、自分が煙たがられていようと知らぬ顔でくっ付いていたこともアリスは思い出した。


 幼い頃からこんな調子なのだから自業自得というか、「人を呪わば穴二つ」と言う言葉を何となく彷彿とさせるというか、何とも気の毒だとも思った。



 __早く目が覚めないかな。


 アリスは今の家族に会いたくなった。自由人な両親に、軽いけど意外としっかりしている兄、ちょっと涙脆い天才肌な兄、無表情で怖いと言われるけど花が好きで優しい兄。それにライラにリタ、彼女たちを含む屋敷に仕える人々、学校の友人たち。


 両親や3人の兄、家に仕える彼ら彼女ら、友人たちを思い浮かべながら、その呪いの言葉を聞いているうちにようやく夢は明けはじめる。


 夢が終わる直前、相変わらず泣きわめき続ける妹の後ろで、"それ"はニタニタと笑いながら揺らめいていた。




 ◇◆




(.....何だか嫌な夢を見たわ)


 アリスはそんなことを考えながら、テーブルに伏せていた身体を起き上がらせた。背中と首に鈍い痛みを感じてアリスは顔を歪ませる。どうやら長い時間この体勢で居たらしい。


 ここが何処かと視線を彷徨わせれば、目の前には沢山の本棚が合った。ほかの所に視線を移しても同じようにぎっしり本が詰まった本棚が並んでいる。それから自分が座っていたテーブルに視線を移した。視界の端には数冊の本が重なっているのが見えた。


(図書室に来ていたんだっけ?それでいつの間にか居眠りしてしまったのかしら)


 寝起きであまり働かない脳をどうにか回して、眠る前のことを少しずつ思い出す。確か今日はアリスのクラスの午後の授業はどれも休講だった。月に2・3度、いくつかの授業の休講が同じ日になるのだが、それが今日だった。


 アリスは殆ど兄であるクラウスと学院に登下校しているため、帰りの馬車を待つ間の時間潰しに図書室に来ていたのだ。


「あら、アリスさん起きたのね?」
「.....マリーナさん?」


 アリスは声に反応して、ぼんやりとしたままその声を辿る。アリスの視界に、本を片手にこちらに歩いてくる1人の令嬢が目に入った。彼女はマリーナ・ホワイト。アリスの1つ年上の友人で、辺境伯家の次女である。


「こんな所で1人でぐっすり眠ってらしたから驚きましたわ」
「...あらまあ」
「もう。.....あらまあ、ではないでしょう?」


 マリーナはアリスの座る席の向かい側に座って持ってきた本をテーブルに置く。彼女は1つ年上だからかたまに姉のようなことを言う。アリスは彼女のそんなところが好きだ。マリーナは優しくしっかりした性格で、アリスの相談事によく乗ってくれ、そして一緒に解決してくれる。とても頼りになったし、一緒にいて安心できる。


「マリーナさんも授業はないんですか?」
「自習になったの。教室か図書室で勉強しなさいって指示が出たからここにいるのよ。こっちの方が静かだし...」


 この学院には3つ図書室がある。物語から専門書まで雑多に置いてある1番大きな図書室に、専門書がぎっしり置かれた図書室、そして古くて難解な本や教員・卒業生が寄付した本、他国から取り寄せられた本が立ち並ぶ図書室の3つだ。


 アリスとマリーナがいる図書室は最後に述べた図書室である。分かりにくかったり、マニアックだったり、他の国の言葉で書かれたものだったりする本ばかりが並ぶ図書室なので、他の2つの図書室よりも来室する人が少ない。特に授業がまだ行われているこの時間だと更に少なくなるため、元から静かなこの図書室はいつもよりも音が少なかった。


 アリスは2年生なのだが、1年生の頃に他の2つの図書室で興味を持った本は読み尽くしてしまったため、今ではこの図書室ばかり通っていた。


「人が少なくても危機感は持ってくださいね」
「ええ、分かりました」
「特にアリスさんはおっとりしていて、隙だらけだと思われているようなので、1人のときは注意よ?いくらクラウス様やオーウェン様が身近にいるからと言って油断すると恐ろしい目に会ってしまいますわ」


(私、そんなにぼんやり、のんびりしてるように見られているのかしら?__まあ確かに否定はできないかもしれない)


 マリーナの言葉を頷きながら聞き、アリスはそんなことを考える。あまり無茶をすると直ぐに体調面に影響を与えてしまうので、アリスの行動は割とゆったりしている。ただあまりノロマだとも思われたくはないため、何事も早めに行動して周りの人の動きと調整しているのだが、それでもおっとりしているように見えるのだろうか。



「もう少し行動を見直した方が良いのでしょうか?」
「あらどうして?」
「もう少しこう、.....強気?に見せた方が良いのかしら、と思って」


 行動する速さはあまり変えられないため、ならば印象か、とアリスはマリーナにそう言う。アリスは強気になった自分を想像してみようとした。


 しかし、中々思い浮かばない。前世ではそういう性格ではなかったし、アリスの家族にはアリスのようにおっとりとした人はいても、強気な人はいない。家に仕えている人もどちらかと言えば穏やかだ。


 「それならばエイダ様を参考にすればいいのかしら?」と美しいスカーレットの髪を持つ彼女を思い浮かべるが真似できそうにはないし、どうしてもミラに対してツンツンしてしまい、頭を抱えている彼女の姿しか思い浮かばない。それを思い浮かべると、アリスの脳内には「ああ、エイダ様は可愛らしいわ」という感想ばかりが出てきてしまう。


「ふふ、アリスさんは今のままがいいわ。強気でもきっと可愛らしいでしょうけど、私のお姉様が"わたくしの妖精がグレてしまったわ!"と嘆きながらも、"それはそれでいいわ!"と喜んでしまいます」
「妖精?.....グレる?」


(それに嘆きながらも喜ぶってなんだ?)


 何だかツッコミが必要かもしれない言葉が並んで、アリスは首を傾げる。それと同時にマリーナの姉を思い浮かべた。マリーナの姉は少し年上だが、彼女も今は王都に住んでいるため、パーティーやお茶会などでたまに交流がある。マリーナと同じように可愛らしく、気さくで、そしてよくアリスのことを気にかけてくれる人だ。


「アリスさんは姉様にとって妖精さんなの。あと、姉様だけでなく他の方も噂されてましたよ?あそこのご令嬢は妖精のようだ、って.....」
「...え?」


(ようせい、妖精、.....Yo Say?)


 マリーナの姉に可愛がられているのは彼女の態度から分かるが、他の人たちが自分のことを『妖精』と噂しているだなんて知らなかったアリスは混乱する。


(病弱でおっとりしているから、ふわふわ妖精みたいと言われるのかしら?.....うーん、それよりもマリーナさんの方が妖精みたいだわ)


 そうアリスは思う。マリーナは、ふわふわと可愛らしい顔をしているのに、しっかりしていて頼りになるし、貴族たちの皮肉に対してもにっこり笑顔でお返しをする。返された貴族が真っ青で言い返せずにプルプルと震えていたのを見た時には本当に驚いた。また、辺境伯という家柄からか魔法はもちろんのこと、護身術や多少の剣術もできるようだし、頭も良い。マナーもしっかりとしているし、立ち振る舞いは完璧だ。それなのに彼女は軽やかに動く。ふわふわ、羽でも生えていそうな程に。それを改めて考えると、やはりマリーナの方が妖精らしく思えた。


「ふふ、あまりピンと来ていないようね?」
「うーん、どちらかというとマリーナさんの方が妖精らしいと思いまして」
「あら、そんなこと初めて言われましたわ」


 ふふ、とマリーナが笑う。それを見て、「ああ、女の子って本当に素敵だわ.....」と相変わらずの思考でアリスはマリーナを見つめた。


「まあ、...アリスさんはそのままでいいのよ?ただちょっぴり危機感を持って行動してさえくれれば、オーウェン様の心配の種が少し減るわ」
「.....オーウェン様?」


(何でここでクラウス兄様ではなく、オーウェン様が出てくるのかしら?)


 アリスが首を傾げると、マリーナは急にキョトンとして、それからアリスと同じように軽く首を傾げた。


「だって、アリスさんとオーウェン様は""されているのでしょう」


 マリーナは不思議そうな表情を浮かべたまま、アリスを見てまるで確信しているような声音でそう言いきった。アリスはぴしりと固まる。


「.....おつき、あい?」
「ええ、もちろん交際することよ?」
「私とオーウェン様が?」
「??.....だって、毎日お昼休みに会われているようだし、たまに昼食もご一緒に摂られるでしょう?それにオーウェン様は優しいけれど、アリスさんに対しての態度は特別だし、とっても甘々だわ」


 それから__、とマリーナは次々にアリスとオーウェンのことを挙げていく。身に覚えはあるがそんな風に見られているのか、ということまで言われてアリスはただただ呆然としていた。


「__もう、この噂は事実ですの?とっても素敵だと思いまして!...って、アリスさん?」
「__.....え」
「え?」
「.....っ!!」


(ええぇぇぇ!?どういうことぉおおお!?)


 アリスは心の中で絶叫した。どうにか頭の片隅で図書室にいることは覚えていたため声には出さなかったが、それはもう驚いているし、混乱している。


 そして最近の周りのおかしな反応が次々と思い浮かんで、アリスは思わずマリーナに問いかける。


「そのお話って皆さん知っていらっしゃるのかしら?」
「ええ、もちろんですわ。寧ろこの学院に知らない人はいないでしょうね」


(わ、私は当事者であるはずなのに知らなかったんだけど!!??)


「そ、そ、そうなんですか.....」
「.....もしかして、照れてるんですか?」
「い、いぇ!そういうわけでぇは!」


 __噛んだ。しかも声は思いっきり裏返っている。


 それは事実ではない、と本気で否定したいのに驚きのあまりしっかりと言葉を発せない。その様子を見たマリーナが「あらあら」とにっこり微笑むので、アリスは肩を落とした。


(この誤解、もしかして解くの難しいやつなのでは.....)


 マリーナがさも当然のように言い切ってしまったし、学院で知らない人はいないということが本当ならば、教員まで知っていそうだ。もしかしたら、通っている他の貴族の子息子女達の親まで知っているかもしれない。


(ど、どうしよう.....)


 いつの間にかオーウェンの外堀大作戦が成功しているとは露知らず、アリスはただひたすらに頭を抱えた。
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