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1章 迷宮攻略はじめます
19. 元執事、自覚……できなかった
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あぁ……俺、何してたんだっけ……
何もわからないほど深く沈んでいた意識が浮上し始める。この感覚、懐かしい……
「んっ……」
「フェール!? 大丈夫!?」
「うっ……」
「ど、どっか痛いの!?」
大声で呼びかけられる。声の主は普段の様子に似つかわしくない慌てようで、俺は思わず笑ってしまう。
「ぷっ」
「っ!? あ、あなた今笑ったわね!? 真剣に心配しているというのに……!」
「お前らしくないと思ってな。あと声でかい、頭に響く」
「あ、ごめんなさい」
目を開けると、目の前にリリアナの顔があった。
「っ……!?」
「別に大丈夫だからそんなに顔を近づけるな」
「わ、わかってるわよっ。ちょっと心配しただけ!」
俺の言葉にふいっと顔を背ける。思わず口元を手で覆う。
「いつもの澄ました顔よりずっと可愛いじゃん……」
「はっ……!?」
俺のつぶやきが聞こえたのか、リリアナがバッと振り返る。
「なんでもない」
「……」
俺が体を起こすと脇腹のあたりに温かいぬくもりを感じる。
「あ、ハク」
「ワンッ!」
「おっと、ど、どうした? ちょっ、くすぐったいって!」
呼びかけると飛びついてきて顔を舐め始める。
俺が止めても全然聞かず、困っているとリリアナの笑い声が聞こえてきた。
「ずいぶん懐かれてるのね、あなた」
「それはそうなんだが……いつもより激しいぞ、これ」
俺の言葉にさらに笑みを深める。
「その子……ハクはあなたが目を覚まさないかもって心配になったみたいよ。あなたが意識を失っている間、側に寄り添ってずっと心配そうに見ていたわ。だから自業自得ね」
リリアナの言葉にハクを見ると、一旦舐めるのをやめて俺の目を見返してくる。その目に不安そうな色があるのを見て取り、申し訳なくなる。
「ごめんな、ハク。でも俺なら大丈夫だから。いなくなったりしない」
「わん……」
「ほら、この通り何も問題はないからさ」
「ワンッ」
俺が全身を見せるように腕を広げると、ハクは確かめるように全身を嗅ぎ回る。くすぐったいっ……!
だが、執事の時に鍛えたポーカーフェイスで乗り切る。リリアナの前で弱みなど見せたくない。
「ワンッ」
ひとしきり確認すると、ハクは満足したように一鳴きした。よかった、合格だったらしい。
今度は俺がハクを抱きしめてもふもふする。
「あぁ……気持ちいい……」
「あなたそんなに子犬が好きだったのね……」
リリアナに引かれている気がするがとりあえず無視。
存分にもふったところでリリアナに向き直った。
「で、俺が意識を失ってからどれくらいが経った?」
「三時間よ」
「思ったより経ってないな。それならこのまま攻略してしまうか」
「あなた、倒れたの魔力枯渇のせいでしょ? 大丈夫なの?」
「あぁ、寝たおかげですっかり回復してるから大丈夫だ」
そう、俺が倒れたのはリリアナに向かって浄化、四肢再生、治癒の三つを使って魔力枯渇に陥ったからだった。その前に大量に魔力を使っていたし、枯渇してもおかしくはない。
初めてだったから驚いたが。
だいたい俺自身の魔力量が把握できたから、今回は良い経験だったということにしておこう。
「あのね……聞きたいことがあるのだけど……」
「うん? なんだ?」
歯切れの悪いリリアナなんて珍しくて思わず目を瞬く。
リリアナはしばらく俯いて黙っていたが、意を決したように聞いてきた。
「なんで、私の腕を元通りにできたの?」
「四肢再生が使えるからだ」
「そんな魔法、聞いたこともないわっ……!」
リリアナの言葉に俺は首をかしげる。そんなわけないだろう、こんな便利な魔法。使える奴は少ないかもしれないが、聞いたことくらい……
俺の表情から言いたいことを読み取ったのか、リリアナは首を振る。
「ない。本当に聞いたことないわ。治癒で教会に行っても治せるのは四肢欠損より軽いものだけ。そんな魔法あったらもっと助かった人はいっぱいいた……!」
本人が気づいているかわからないが、リリアナは泣いていた。俺は戸惑うしかない。
なぜ泣かれるんだ。
俺のそんな様子に気づかず、リリアナは嗚咽しながら言葉を溢れさせた。
「足がなくなって働けなくなった父も、腕をなくして冒険者をやめた仲間も、みんな、みんな治ったってこと……!? 運が悪かったって、あなたに出会えなくて運が悪かったってこと……!?」
「……」
「そんなの、そんなのってないわよっ……!」
俺は黙るしかない。
「そもそもなんであなたがそんな魔法を使えるのよっ……ギルドでもそうだった、ジークを眠らせた時の体術も、魔法の展開速度も起動速度も化け物で。この迷宮は一階層も二階層も攻略に時間がかかるのに、一日で攻略して。なんなのよあなた……なんでそんなになんでもできるのよ……!」
「はっ……? そうなのか?」
リリアナの言葉に唖然とする。俺はベストを尽くしてきただけで、そこまで言われるほどすごいことをしているという認識はなかった。
俺は魔法師団長よりも賢者よりも魔導師よりも弱い。だがもしかしたら……
「思ったより俺ってできてるのか、な……」
「できてるっていうか化け物だから!」
俺の言葉にリリアナが声を荒げる。だが俺は苦笑いを浮かべるしかない。
「だが俺は自分より強い奴を知ってるからな……そう思えないんだよ」
「そいつらが頭おかしいだけ……」
「それ以上に!」
リリアナの言葉を遮る。驚いている彼女を直視できず目をそらしてしまう。
「俺は踏み潰される存在だったから。そんなことを言われたって納得できないんだよ……」
驚くほど弱々しい声しか出ない。
孤児だった過去。それは消したいほど醜い思い出ばかり。
その思い出が心の底に張り付いていて、消えない限り俺は自分を強いとは思えない。
そして、それゆえに、俺は強さを求め続ける。
俺の言葉に黙ってしまったリリアナに笑いかける。
「ごめんな、変なこと言って。とりあえずそういうことだから、そういう奴だって思ってくれると嬉しい」
「……はぁ」
リリアナが大きくため息をつく。
「わかったわ。だったら一言だけ言わせて」
「なんだ?」
「助けてくれてありがとう。あなたは自分が思っている以上に、すでに強いわ。人の命を助けられる心の強さを持っているわ」
俺の目をまっすぐ見つめるリリアナの瞳は力強かった。その力強さに、思わず目をそらす。
「一言じゃないな」
「いいじゃない、別に。恥ずかしがり屋なんだから」
俺たちは目を合わせると笑い合った。
何もわからないほど深く沈んでいた意識が浮上し始める。この感覚、懐かしい……
「んっ……」
「フェール!? 大丈夫!?」
「うっ……」
「ど、どっか痛いの!?」
大声で呼びかけられる。声の主は普段の様子に似つかわしくない慌てようで、俺は思わず笑ってしまう。
「ぷっ」
「っ!? あ、あなた今笑ったわね!? 真剣に心配しているというのに……!」
「お前らしくないと思ってな。あと声でかい、頭に響く」
「あ、ごめんなさい」
目を開けると、目の前にリリアナの顔があった。
「っ……!?」
「別に大丈夫だからそんなに顔を近づけるな」
「わ、わかってるわよっ。ちょっと心配しただけ!」
俺の言葉にふいっと顔を背ける。思わず口元を手で覆う。
「いつもの澄ました顔よりずっと可愛いじゃん……」
「はっ……!?」
俺のつぶやきが聞こえたのか、リリアナがバッと振り返る。
「なんでもない」
「……」
俺が体を起こすと脇腹のあたりに温かいぬくもりを感じる。
「あ、ハク」
「ワンッ!」
「おっと、ど、どうした? ちょっ、くすぐったいって!」
呼びかけると飛びついてきて顔を舐め始める。
俺が止めても全然聞かず、困っているとリリアナの笑い声が聞こえてきた。
「ずいぶん懐かれてるのね、あなた」
「それはそうなんだが……いつもより激しいぞ、これ」
俺の言葉にさらに笑みを深める。
「その子……ハクはあなたが目を覚まさないかもって心配になったみたいよ。あなたが意識を失っている間、側に寄り添ってずっと心配そうに見ていたわ。だから自業自得ね」
リリアナの言葉にハクを見ると、一旦舐めるのをやめて俺の目を見返してくる。その目に不安そうな色があるのを見て取り、申し訳なくなる。
「ごめんな、ハク。でも俺なら大丈夫だから。いなくなったりしない」
「わん……」
「ほら、この通り何も問題はないからさ」
「ワンッ」
俺が全身を見せるように腕を広げると、ハクは確かめるように全身を嗅ぎ回る。くすぐったいっ……!
だが、執事の時に鍛えたポーカーフェイスで乗り切る。リリアナの前で弱みなど見せたくない。
「ワンッ」
ひとしきり確認すると、ハクは満足したように一鳴きした。よかった、合格だったらしい。
今度は俺がハクを抱きしめてもふもふする。
「あぁ……気持ちいい……」
「あなたそんなに子犬が好きだったのね……」
リリアナに引かれている気がするがとりあえず無視。
存分にもふったところでリリアナに向き直った。
「で、俺が意識を失ってからどれくらいが経った?」
「三時間よ」
「思ったより経ってないな。それならこのまま攻略してしまうか」
「あなた、倒れたの魔力枯渇のせいでしょ? 大丈夫なの?」
「あぁ、寝たおかげですっかり回復してるから大丈夫だ」
そう、俺が倒れたのはリリアナに向かって浄化、四肢再生、治癒の三つを使って魔力枯渇に陥ったからだった。その前に大量に魔力を使っていたし、枯渇してもおかしくはない。
初めてだったから驚いたが。
だいたい俺自身の魔力量が把握できたから、今回は良い経験だったということにしておこう。
「あのね……聞きたいことがあるのだけど……」
「うん? なんだ?」
歯切れの悪いリリアナなんて珍しくて思わず目を瞬く。
リリアナはしばらく俯いて黙っていたが、意を決したように聞いてきた。
「なんで、私の腕を元通りにできたの?」
「四肢再生が使えるからだ」
「そんな魔法、聞いたこともないわっ……!」
リリアナの言葉に俺は首をかしげる。そんなわけないだろう、こんな便利な魔法。使える奴は少ないかもしれないが、聞いたことくらい……
俺の表情から言いたいことを読み取ったのか、リリアナは首を振る。
「ない。本当に聞いたことないわ。治癒で教会に行っても治せるのは四肢欠損より軽いものだけ。そんな魔法あったらもっと助かった人はいっぱいいた……!」
本人が気づいているかわからないが、リリアナは泣いていた。俺は戸惑うしかない。
なぜ泣かれるんだ。
俺のそんな様子に気づかず、リリアナは嗚咽しながら言葉を溢れさせた。
「足がなくなって働けなくなった父も、腕をなくして冒険者をやめた仲間も、みんな、みんな治ったってこと……!? 運が悪かったって、あなたに出会えなくて運が悪かったってこと……!?」
「……」
「そんなの、そんなのってないわよっ……!」
俺は黙るしかない。
「そもそもなんであなたがそんな魔法を使えるのよっ……ギルドでもそうだった、ジークを眠らせた時の体術も、魔法の展開速度も起動速度も化け物で。この迷宮は一階層も二階層も攻略に時間がかかるのに、一日で攻略して。なんなのよあなた……なんでそんなになんでもできるのよ……!」
「はっ……? そうなのか?」
リリアナの言葉に唖然とする。俺はベストを尽くしてきただけで、そこまで言われるほどすごいことをしているという認識はなかった。
俺は魔法師団長よりも賢者よりも魔導師よりも弱い。だがもしかしたら……
「思ったより俺ってできてるのか、な……」
「できてるっていうか化け物だから!」
俺の言葉にリリアナが声を荒げる。だが俺は苦笑いを浮かべるしかない。
「だが俺は自分より強い奴を知ってるからな……そう思えないんだよ」
「そいつらが頭おかしいだけ……」
「それ以上に!」
リリアナの言葉を遮る。驚いている彼女を直視できず目をそらしてしまう。
「俺は踏み潰される存在だったから。そんなことを言われたって納得できないんだよ……」
驚くほど弱々しい声しか出ない。
孤児だった過去。それは消したいほど醜い思い出ばかり。
その思い出が心の底に張り付いていて、消えない限り俺は自分を強いとは思えない。
そして、それゆえに、俺は強さを求め続ける。
俺の言葉に黙ってしまったリリアナに笑いかける。
「ごめんな、変なこと言って。とりあえずそういうことだから、そういう奴だって思ってくれると嬉しい」
「……はぁ」
リリアナが大きくため息をつく。
「わかったわ。だったら一言だけ言わせて」
「なんだ?」
「助けてくれてありがとう。あなたは自分が思っている以上に、すでに強いわ。人の命を助けられる心の強さを持っているわ」
俺の目をまっすぐ見つめるリリアナの瞳は力強かった。その力強さに、思わず目をそらす。
「一言じゃないな」
「いいじゃない、別に。恥ずかしがり屋なんだから」
俺たちは目を合わせると笑い合った。
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