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第11話・幸せの分かれ道
【私一人】
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時は、日本時間1月10日の午後1時頃であった。
またところ変わって、イオンモール今治新都市にて…
ゆりこは、鎌倉パスタの前にあるテーブルに座っていた。
ゆりこが座っている席の周りに、アサヒスーパードライの500ミリリットル缶が転がっていた。
館内サイネージの画面は、ラブストーリー映画の宣伝が映っていた。
ひどく酔いつぶれていたゆりこは、サイネージで宣伝されているラブストーリー映画の内容をボロクソに非難していた。
それからまた7時間後のことであった。
時計のはりは、夜8時をさしていた。
この時、ゆりこはアサヒスーパードライの缶ビールを2ダースあけたようだ。
その上に、アサヒカクテルパートナーの缶10本とニッカウヰスキーのハイボールの缶20本をあけた…
そんな時であった。
ヨリイさんがものすごく心配な表情でゆりこのもとにやって来た。
ヨリイさんは、つらい声でゆりこを呼んだ。
「ゆりこちゃん!!ゆりこちゃん!!」
ヨリイさんは、ゆりこの身体《からだ》を起こしながら言うた。
「ゆりこちゃん!!GUのバイトはどうしたのよ!?GUの人が心配になって電話をかけてきたのよ!!」
ゆりこは、ものすごくキゲンが悪い声で言うた。
「知らないわよ…GUなんかとーーーーーーーくにやーーーーーーーーーーーーーめたーーーーーーーーーー!!」
『GUなんかやめた!!』と言うたゆりこは、テーブルに顔をふせた。
ヨリイさんは、ものすごく困った声でゆりこに言うた。
「ゆりこちゃん!!起きなさい!!」
「イヤ!!よっぱらっているから動けない!!」
「困った子ねぇ~」
ヨリイさんは、泣きそうな声でゆりこに言うた。
「もうゆりこちゃんはアカンみたい…先生と一緒に鬼原《おにわら》の家に行きましょう!!」
「イヤ!!家なんかイヤ!!」
「それじゃあどうするのよ?」
「イヤと言うたらイヤ!!」
「困ったわね~」
そこへ、施設のスタッフさんたち数人がヨリイさんのもとにやって来た。
この時、館内サイネージの画面にラブストーリー映画の宣伝がまた流れた。
ゆりこは、ラブストーリー映画の内容をボロクソに言いまくった。
ヨリイさんは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「困ったわね…ゆりこちゃんはひとつの仕事に集中して取り組むことができない…事業所《かいしゃ》をつづけて行くことができない…ひとりの男性を最後まで愛することができない…そして、よーくんにひとこともわびていない…ゆりこちゃんは、それで人生を終える気なのね!!」
「ゆりこ…もうつかれた…生きていくことにつかれた…」
「それじゃあ、最後にこれだけは見てちょうだい!!」
ヨリイさんは、施設のスタッフさんたちに『タブレットを出して!!』と言うた。
施設のスタッフさんたちは、アローズのタブレットを出したあとグーグルフォト(アプリ)を立ち上げた。
ヨリイさんは、1枚の写真をタップしたあとゆりこに写真を見せながらつらい声で言うた。
「ゆりこちゃん…よーくんに…お嫁さんが見つかったわよ。」
「お嫁さん?」
「タブレットに映っている写真をよく見なさい!!」
タブレットの画面に映っている写真は、マァマが写メで送った1枚である。
白のフリルつきのブラウスに濃いネイビーのレディーススーツ姿のアンナがほほえんでいる写真である。
カナダ本社の私の個室のデスクで執務をしている時の様子である。
ヨリイさんは、つらい声でゆりこに言うた。
「よーくんのお嫁さんは、イギリスとドイツのハーフの女の子よ…よーくんのお嫁さんは、お仕事とオルドビズと家庭《おうち》と(よーくんと)恋を両立できるようになるためのカリキュラムを受けているのよ…りりしい姿で懸命にがんばっているよーくんのお嫁さんを見て、ゆりこちゃんはなんとも思わないの!?…もうゆりこちゃんはアカンねぇ~」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ヨリイさんからどぎつい声で言われたゆりこは、くすんくすんと泣いた。
ヨリイさんとスタッフさんたちは、ものすごく泣きそうな表情でゆりこを見つめていた。
またところ変わって、イオンモール今治新都市にて…
ゆりこは、鎌倉パスタの前にあるテーブルに座っていた。
ゆりこが座っている席の周りに、アサヒスーパードライの500ミリリットル缶が転がっていた。
館内サイネージの画面は、ラブストーリー映画の宣伝が映っていた。
ひどく酔いつぶれていたゆりこは、サイネージで宣伝されているラブストーリー映画の内容をボロクソに非難していた。
それからまた7時間後のことであった。
時計のはりは、夜8時をさしていた。
この時、ゆりこはアサヒスーパードライの缶ビールを2ダースあけたようだ。
その上に、アサヒカクテルパートナーの缶10本とニッカウヰスキーのハイボールの缶20本をあけた…
そんな時であった。
ヨリイさんがものすごく心配な表情でゆりこのもとにやって来た。
ヨリイさんは、つらい声でゆりこを呼んだ。
「ゆりこちゃん!!ゆりこちゃん!!」
ヨリイさんは、ゆりこの身体《からだ》を起こしながら言うた。
「ゆりこちゃん!!GUのバイトはどうしたのよ!?GUの人が心配になって電話をかけてきたのよ!!」
ゆりこは、ものすごくキゲンが悪い声で言うた。
「知らないわよ…GUなんかとーーーーーーーくにやーーーーーーーーーーーーーめたーーーーーーーーーー!!」
『GUなんかやめた!!』と言うたゆりこは、テーブルに顔をふせた。
ヨリイさんは、ものすごく困った声でゆりこに言うた。
「ゆりこちゃん!!起きなさい!!」
「イヤ!!よっぱらっているから動けない!!」
「困った子ねぇ~」
ヨリイさんは、泣きそうな声でゆりこに言うた。
「もうゆりこちゃんはアカンみたい…先生と一緒に鬼原《おにわら》の家に行きましょう!!」
「イヤ!!家なんかイヤ!!」
「それじゃあどうするのよ?」
「イヤと言うたらイヤ!!」
「困ったわね~」
そこへ、施設のスタッフさんたち数人がヨリイさんのもとにやって来た。
この時、館内サイネージの画面にラブストーリー映画の宣伝がまた流れた。
ゆりこは、ラブストーリー映画の内容をボロクソに言いまくった。
ヨリイさんは、ものすごく泣きそうな声で言うた。
「困ったわね…ゆりこちゃんはひとつの仕事に集中して取り組むことができない…事業所《かいしゃ》をつづけて行くことができない…ひとりの男性を最後まで愛することができない…そして、よーくんにひとこともわびていない…ゆりこちゃんは、それで人生を終える気なのね!!」
「ゆりこ…もうつかれた…生きていくことにつかれた…」
「それじゃあ、最後にこれだけは見てちょうだい!!」
ヨリイさんは、施設のスタッフさんたちに『タブレットを出して!!』と言うた。
施設のスタッフさんたちは、アローズのタブレットを出したあとグーグルフォト(アプリ)を立ち上げた。
ヨリイさんは、1枚の写真をタップしたあとゆりこに写真を見せながらつらい声で言うた。
「ゆりこちゃん…よーくんに…お嫁さんが見つかったわよ。」
「お嫁さん?」
「タブレットに映っている写真をよく見なさい!!」
タブレットの画面に映っている写真は、マァマが写メで送った1枚である。
白のフリルつきのブラウスに濃いネイビーのレディーススーツ姿のアンナがほほえんでいる写真である。
カナダ本社の私の個室のデスクで執務をしている時の様子である。
ヨリイさんは、つらい声でゆりこに言うた。
「よーくんのお嫁さんは、イギリスとドイツのハーフの女の子よ…よーくんのお嫁さんは、お仕事とオルドビズと家庭《おうち》と(よーくんと)恋を両立できるようになるためのカリキュラムを受けているのよ…りりしい姿で懸命にがんばっているよーくんのお嫁さんを見て、ゆりこちゃんはなんとも思わないの!?…もうゆりこちゃんはアカンねぇ~」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
ヨリイさんからどぎつい声で言われたゆりこは、くすんくすんと泣いた。
ヨリイさんとスタッフさんたちは、ものすごく泣きそうな表情でゆりこを見つめていた。
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