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第2話・翼をください

【路地裏の少年】

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1996年2月3日よりイワマツを作るプロジェクトがスタートした。

他にも、プロジェクトを始めるための準備がたくさんある。

本格的にプロジェクトがスタートするのは、早くても5~6は年かかる見通しである。

3月10日頃に、アメリカ合衆国にある高等軍事研究院に入学することが訣定《けってい》した。

入学する時期は、1996年9月1日からである。

アメリカ国防総合大学に在籍していた時にお世話になった男性教官に勧《すす》めで入学する運びとなった。

在籍期間中は、イワマツを作るお仕事と高等軍事研究院の修了資格とアメリカ軍の大佐に相当する位を取得する…を両立させた暮らしを送る。

修了後は、イワマツのオーナー経営に集中して取り組む予定である。

高等軍事研究院に入学するための準備と並行して、超特大規模の運び出し作業の段取りを加速させた。

私が本格的にお仕事をする時期は、30歳前後からになる見込みである。

2月の初め頃から7月頃にかけて、特大規模の運び出し作業の段取りを進めた。

その結果、特大規模の運び出し作業の開始時期は8月1日の午前0時の時報と同時に開始することが訣定《けってい》した。

あとは、作業の手順・作業員の人数…の最終打ち合わせに入った。

8月1日から超特大規模の運び出し作業が始まる…

9月1日は、アメリカ合衆国の高等軍事研究院の入学式…

……と言うスケジュールである。

時は流れて…

7月31日の夜11時55分頃であった。

私たちは、アメリカ合衆国・メイン州にある特大トランクルームにいて、作業開始の時を待っていた。

あと5分で超特大規模の運び出し作業が始まる。

現地の作業員のみなさまも、ピリピリとした様子で作業開始の時を待っていた。

8月1日午前0時の時報が鳴ったのと同時に、超特大規模の運び出し作業が始まった。

そして、9月1日に私はアメリカ合衆国の高等軍事研究院に入学した。

1日も休みがない日々が再び始まった。

……………

時は、うんと流れて…

2001年の夏…

私は、アメリカ合衆国の高等軍事研究院の全過程を修了した。

同時に、アメリカ軍の大佐に相当する位を取得した。

2001年9月1日頃に、イワマツを作るお仕事に戻った。

時は、アメリカ西部時間9月29日の夕方6時頃であった。

場所は、西部ネバダ州にある特大トランクルームにて…

作業着姿の私は、最後の仕上げ作業に取り組んでいた。

最後の1ヶ所のワックスがけが終わったあと、私はその場に倒れた。

ああ…

やっと終わった~

フラフラになって倒れた私は、作業員さんたち3人に支えられた状態でキャンピングカーへ移動した。

長かったなぁ~

大きな仕事をひとつやり遂げたぞ!

アメリカ西部時間9月30日朝7時頃、メンバーたちが乗っている専用機はリノ-タホ国際空港を出発して大空へ向かった。

超特大規模の作業は終了した。

しかし、この先もスケジュールがたくさん詰まっているので休みは1日もない。
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