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第18話・ギザギザハートの子守唄
【夜の銀狐(ぎんぎつね)】
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政子六郎夫婦は、あずさの夫が起こしたヤクザがらみのもめ事の仲介をたつろうさんに頼むために、たつろうさんの嫁はん方にシツヨウに電話をした。
政子六郎夫婦は『いつ頃帰国するのか?』『長女とふたりの子供の命が危ないのよ!!』『心細い』などと言うてあわれみを乞うた。
向こうが断らると、政子六郎夫婦は『うちらが困っているのにみすてるのですか?』と言うてザメザメ泣きながらたつろうさんが帰国する日を教えてくれと向こうに対してシツヨウに要求する。
その一方で、あずさのふたりの子供が学校に行くことができなくなった問題を抱えていた。
そのことが分かっているのに、政子六郎夫婦は二の次だと言うて放置した。
その間に、あずさの夫がヤクザのチャカでドタマぶち抜かれたけど、あずさは、すでに夫をみすてたのでどーでもええと思っていた。
政子六郎夫婦ばかりがおたつくので、状況はますます悪化した。
話しは、あずさ母子が出戻ってから6日後(9月18日頃)の夕方4時頃であった。
政子と和子は、家が所有している畑で草引きをしていた。
そこへ、買い物かごを持った奥さまが畑の前を通りかかった。
奥さまは、心配げな声でふたりに声をかけた。
政子が奥さまの応対をしていた。
「ちょっと多賀さんの奥さま。」
「あら、作道さん方の奥さま。」
「ちょうどよかったわ…奥さまにお話しがあるけどかまん?」
「ええ。」
「奥さま、おたくの長女さんのことだけど、いつ頃こっちへもんてきたんで?」
「いつって、先週のはじめ頃よ。」
「ほーなん…たしか、お子さんふたりを連れてここへもんてきたよね。」
「せやけど…」
「おふたりのお子さま、ガッコーに行ってへんの?」
奥さまから聞かれた政子は、グーで自分の頭をポカッとたたきながらヘラヘラした声で言うた。
「アカーン、忘れとったわ…またそそっかしいことしてもうたわ…ハハハハハ…」
「忘れてもうたって?」
「転校する手続きよ。」
「それだったら、必要な書面を持って手続きに行かないと…」
「必要な書面ってなに?」
政子は、だらけた声で奥さまに言うた。
奥さまは、あきれ声で政子に言い返した。
「せやけん、住所をここへ移す手続きよ。」
「えっ?住所をここへ移す手続き?」
「奥さま、長女さんとふたりのお子さまの住所をここへ住所を移さないと転校できんのよ。」
「えっ?」
「奥さま!!」
政子は、ますますおたついた声で奥さまに言うた。
「だって、東京にいたらヤクザにねらわれるのよ!!投石による住宅被害を受けたし、頼んでもない出前が来るなどのイヤがらを受けたのよ!!命を守ることが最優先だから、必要な手続きができんかったんよ!!」
ますますヤッキな声で言うた政子に対して、奥さまは弁護士さんを立ててヤクザ組織とジダン交渉をすることをすすめた。
「奥さま、それやったら弁護士さんを立ててヤクザ組織とジダン交渉した方がいいわよ。」
「頼むわよぅ~せやけど、近くに事務所がないけんたつろうに頼むんよ。」
「なんでムスコさんに頼むのよぉ~」
「たつろうは弁護士さんよ!!せやけど、たつろうがいつ帰国するのかわからんのよぅ~」
「そななことしよったら、状況が悪化するから弁護士会に頼んだらと言うとんよ!!」
「せやから、弁護士会の事務所が遠いけん行くことができんのよ…行くことができんけんたつろうに頼むのよぉ~」
「それじゃあ、その間どうするのよ!?」
「せやから、自分たちの命は自分たちで守るのよ!!それしかないのよ!!」
「もうアカンねぇ!!うちは、少しでも助かる方法があるから弁護士さんを立てた方がええといよんのに、あんたは否定するだけ否定するのね!!」
「キーッ!!もういいわよ!!」
ブチキレを起こした政子は、ワーワーさけびながら畑から出ていった。
草引きをしている和子は、さめた目つきで政子を見つめた。
政子六郎夫婦は、たつろうさんが帰って来たらあずさの夫が起こしたヤクザがらみのもめ事を解決する考えを崩していないので、状況は悪化する一方であった。
それが原因で、あずさのふたりの子供が学校に行けない状況がさらに長引くようだ。
多賀の家は、もうアカンのぉ~
政子六郎夫婦は『いつ頃帰国するのか?』『長女とふたりの子供の命が危ないのよ!!』『心細い』などと言うてあわれみを乞うた。
向こうが断らると、政子六郎夫婦は『うちらが困っているのにみすてるのですか?』と言うてザメザメ泣きながらたつろうさんが帰国する日を教えてくれと向こうに対してシツヨウに要求する。
その一方で、あずさのふたりの子供が学校に行くことができなくなった問題を抱えていた。
そのことが分かっているのに、政子六郎夫婦は二の次だと言うて放置した。
その間に、あずさの夫がヤクザのチャカでドタマぶち抜かれたけど、あずさは、すでに夫をみすてたのでどーでもええと思っていた。
政子六郎夫婦ばかりがおたつくので、状況はますます悪化した。
話しは、あずさ母子が出戻ってから6日後(9月18日頃)の夕方4時頃であった。
政子と和子は、家が所有している畑で草引きをしていた。
そこへ、買い物かごを持った奥さまが畑の前を通りかかった。
奥さまは、心配げな声でふたりに声をかけた。
政子が奥さまの応対をしていた。
「ちょっと多賀さんの奥さま。」
「あら、作道さん方の奥さま。」
「ちょうどよかったわ…奥さまにお話しがあるけどかまん?」
「ええ。」
「奥さま、おたくの長女さんのことだけど、いつ頃こっちへもんてきたんで?」
「いつって、先週のはじめ頃よ。」
「ほーなん…たしか、お子さんふたりを連れてここへもんてきたよね。」
「せやけど…」
「おふたりのお子さま、ガッコーに行ってへんの?」
奥さまから聞かれた政子は、グーで自分の頭をポカッとたたきながらヘラヘラした声で言うた。
「アカーン、忘れとったわ…またそそっかしいことしてもうたわ…ハハハハハ…」
「忘れてもうたって?」
「転校する手続きよ。」
「それだったら、必要な書面を持って手続きに行かないと…」
「必要な書面ってなに?」
政子は、だらけた声で奥さまに言うた。
奥さまは、あきれ声で政子に言い返した。
「せやけん、住所をここへ移す手続きよ。」
「えっ?住所をここへ移す手続き?」
「奥さま、長女さんとふたりのお子さまの住所をここへ住所を移さないと転校できんのよ。」
「えっ?」
「奥さま!!」
政子は、ますますおたついた声で奥さまに言うた。
「だって、東京にいたらヤクザにねらわれるのよ!!投石による住宅被害を受けたし、頼んでもない出前が来るなどのイヤがらを受けたのよ!!命を守ることが最優先だから、必要な手続きができんかったんよ!!」
ますますヤッキな声で言うた政子に対して、奥さまは弁護士さんを立ててヤクザ組織とジダン交渉をすることをすすめた。
「奥さま、それやったら弁護士さんを立ててヤクザ組織とジダン交渉した方がいいわよ。」
「頼むわよぅ~せやけど、近くに事務所がないけんたつろうに頼むんよ。」
「なんでムスコさんに頼むのよぉ~」
「たつろうは弁護士さんよ!!せやけど、たつろうがいつ帰国するのかわからんのよぅ~」
「そななことしよったら、状況が悪化するから弁護士会に頼んだらと言うとんよ!!」
「せやから、弁護士会の事務所が遠いけん行くことができんのよ…行くことができんけんたつろうに頼むのよぉ~」
「それじゃあ、その間どうするのよ!?」
「せやから、自分たちの命は自分たちで守るのよ!!それしかないのよ!!」
「もうアカンねぇ!!うちは、少しでも助かる方法があるから弁護士さんを立てた方がええといよんのに、あんたは否定するだけ否定するのね!!」
「キーッ!!もういいわよ!!」
ブチキレを起こした政子は、ワーワーさけびながら畑から出ていった。
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政子六郎夫婦は、たつろうさんが帰って来たらあずさの夫が起こしたヤクザがらみのもめ事を解決する考えを崩していないので、状況は悪化する一方であった。
それが原因で、あずさのふたりの子供が学校に行けない状況がさらに長引くようだ。
多賀の家は、もうアカンのぉ~
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