40 / 153
第8話・熱き心に
【愛の終りに】
しおりを挟む
時は流れて…
12月15日の午後2時過ぎのことであった。
ところ変わって、高松市屋島中町のなみさんが働いている理容院にて…
店内でなみさんとあらたさん夫婦と女性店員さんの4人がお客さまの散髪をしている。
なみさんは、70代の男性の散髪をしている。
男性は、なみさんに『うちの息子は40が近いのにまだ嫁はんをもらわんけん困っている…近くにいいお相手はいるのかなぁ~』と言うた。
なみさんは笑いながら『まあ、そのうちいいご縁は来るから大丈夫よ。』と言うた。
ユーセンのスピーカーから、高田みづえさんの歌で『愛の終りに』が流れている。
その時に、けんちゃんとゆりこが店にやって来た。
「なみさん。」
「あら、けんちゃんとゆりこちゃん。」
けんちゃんは、大きく深呼吸したあとなみさんにゆりこと結婚することを伝えた。
「なみさん。」
「なによぅ。」
「オレ、決めたよ。」
「決めたって、何をよぅ。」
「ゆりこちゃんと…結婚する…ちっちゃい時から今日まで…そしてこれからも…想いは変わらない…伝えたいことはそれだけです…ゆりこちゃん…行こう…」
なみさんは、店から出ようとするふたりを止めた。
「ふたりとも待ちなさい!!」
「えっ?」
「そのまま帰ったらどないなるのかわかっとんかしら!?」
「えっ?」
「けんちゃん!!あんたはゆりこちゃんの気持ちを考えてそのように言うたのかしら!?」
なみさんから怒鳴られたけんちゃんは、強気な声で言うた。
「ゆりこちゃんは、ぼくのことがずっと大好きだと言うた…ちっちゃい時にヤクソクした!!大人になったら結婚しようねと言うてくれた!!だからぼく…だれがなんと言おうとゆりこちゃんと結婚する!!」
なみさんにタンカ切ったけんちゃんは、ゆりこを連れて店から出て行った。
なみさんは、ものすごくあきれた表情でふたりの背中を見つめていた。
その一方で、けんちゃんとお見合いをすみれさんは、ずっとやりたかった通訳の仕事に転職するための準備ができたので、韓国の大学へ留学することになった。
けんちゃんとゆりこがなみさんに思いを伝えている間に、すみれさんはキンポ空港に到着して、ソウル中心部へ向かっていた。
すみれさんがイワマツのメンバーに加入するのはうんと先のことである。
12月15日の午後2時過ぎのことであった。
ところ変わって、高松市屋島中町のなみさんが働いている理容院にて…
店内でなみさんとあらたさん夫婦と女性店員さんの4人がお客さまの散髪をしている。
なみさんは、70代の男性の散髪をしている。
男性は、なみさんに『うちの息子は40が近いのにまだ嫁はんをもらわんけん困っている…近くにいいお相手はいるのかなぁ~』と言うた。
なみさんは笑いながら『まあ、そのうちいいご縁は来るから大丈夫よ。』と言うた。
ユーセンのスピーカーから、高田みづえさんの歌で『愛の終りに』が流れている。
その時に、けんちゃんとゆりこが店にやって来た。
「なみさん。」
「あら、けんちゃんとゆりこちゃん。」
けんちゃんは、大きく深呼吸したあとなみさんにゆりこと結婚することを伝えた。
「なみさん。」
「なによぅ。」
「オレ、決めたよ。」
「決めたって、何をよぅ。」
「ゆりこちゃんと…結婚する…ちっちゃい時から今日まで…そしてこれからも…想いは変わらない…伝えたいことはそれだけです…ゆりこちゃん…行こう…」
なみさんは、店から出ようとするふたりを止めた。
「ふたりとも待ちなさい!!」
「えっ?」
「そのまま帰ったらどないなるのかわかっとんかしら!?」
「えっ?」
「けんちゃん!!あんたはゆりこちゃんの気持ちを考えてそのように言うたのかしら!?」
なみさんから怒鳴られたけんちゃんは、強気な声で言うた。
「ゆりこちゃんは、ぼくのことがずっと大好きだと言うた…ちっちゃい時にヤクソクした!!大人になったら結婚しようねと言うてくれた!!だからぼく…だれがなんと言おうとゆりこちゃんと結婚する!!」
なみさんにタンカ切ったけんちゃんは、ゆりこを連れて店から出て行った。
なみさんは、ものすごくあきれた表情でふたりの背中を見つめていた。
その一方で、けんちゃんとお見合いをすみれさんは、ずっとやりたかった通訳の仕事に転職するための準備ができたので、韓国の大学へ留学することになった。
けんちゃんとゆりこがなみさんに思いを伝えている間に、すみれさんはキンポ空港に到着して、ソウル中心部へ向かっていた。
すみれさんがイワマツのメンバーに加入するのはうんと先のことである。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる