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第23話・もしも明日が

【もしも明日が…】

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時は、カナダ大西洋時間2018年12月22日夜10時半頃であった。

ところ変わって、プリンスエドワード島の本籍地の家にて…

特大豪邸の特大広間に作った特大とばりの中に桜子たちとアンナと深眠の私とB班のメンバーたちとA班のリーダー5人とミンジュンさんがいた。

深眠の私の閉じている目から大量の涙があふれていた。

全裸《はだか》の桜子たちとアンナは、深眠の私の全裸《からだ》にキスをしていた。

マァマは、深眠の私にブラパッドに付着しているリンスの香りをかがせていた。

しかし、まだ私は眠ったままであった。

マァマは、泣きそうな表情でつぶやいた。

どうしよう…

よーくん…

まだ泣いているわ…

よーくん…

桜子さんたちとアンナちゃんが使っているリンスの香りをもっとかいで…

桜子さんたちとアンナちゃんは、ここにいるわよ…

深眠の私の閉じた目から、さらに大量の涙があふれ出た。

くすんくすんと泣いているマァマは、私の表情を見つめていた。

とばりの外にて…

とばりの外には、リチャードさんとシャノンさんとルイザさんとリチャードさんのハトコさんとカノジョがいた。

この時、ウェンビンさんがケントさんと一緒に特大広間に入った。

ケントさんは、リチャードさんの実家のご家族たちと親類の人たちと会うためにシャーロットタウンのホテルに行ってた。

ウェンビンさんは、リチャードさんたちに声をかけた。

「ただいま、ケントさんがシャーロットタウンからお帰りになられました。」
「ただいま。」
「義父《おとう》さま。」
「リチャード、ヨシタカさまはどうしたのかな?」

ウェンビンさんは、ケントさんに私はお休み中であることを伝えた。

「ヨシタカさまは、ただいまお休み中でございます。」
「お休み中…」
「はい。」
「一体、なにがあったのかな~」

ケントさんの問いに対して、リチャードさんのハトコのカノジョが怒った表情で言うた。

「うらやましかったから泣いているのよ…アタシと(ハトコ)の結婚がうらやましいのよ…」

この時、とばりの入口にいたミンジュンさんが怒った声で『決めつけないでよ!!』と言うたあととばりの外にいる(ハトコ)のカノジョに言うた。

「あなたたちはなによ!!ハイスクールのプロムで結婚を決めたから幸せだと言うたわね!!それはどう言うことよ!?」
「ミンジュンさん…」
「ヨシタカさまは、70歳で結婚したのよ…それまでの間、ヨシタカさまは自分の恋は後回しで生きて来たのよ!!あなたたちにヨシタカさまの悲しい気持ちなんか分からないわよ!!」
「ミンジュンさん…(ハトコ)は…」
「リチャードさん!!」
「すみません…」

この時であった。

風香《フー》ちゃんが大きめのビニール袋二つを持ってとばりの前にやって来た。

大きめのビニール袋には、桜子たちとアンナが脱いだブラジャーとショーツが分けられて詰められていた。

「ミンジュンさん…」
「風香《フー》ちゃん。」
「これをお願いします。」
「分かったわ。」

その後、ミンジュンさんは大きめのビニール袋二つをとばりの中に入れた。

(ピュー…)

その後、入口のファスナーが閉められた。

リチャードさんのハトコさんが『これは…どう言うことですか?』と言うた。

ウェンビンさんは、しかめた表情で答えた。

「オルドビスは神聖な場所です!!」
「神聖な場所…」
「聖域です!!」

ウェンビンさんは、ものすごくしかめた表情でリチャードさんのハトコさんのカノジョに言うた。

「あなたのダンナさんがうちに帰って来た時のことを思い出してください…あなたのダンナさんがうちに帰って来た時に…あなたが家にいなかった…その時…あなたのダンナさんは…ヨシタカさまと同じ気持ちになるのですよ!!それはおわかりでしょうか!?」

リチャードさんのハトコさんは『そのとおりです…』と答えたあと『(カノジョ)が家にいなかったら…悲しい…』と言うた。

リチャードさんのハトコさんは、ぐすんぐすんと泣き出した。

とばりの中にて…

ミンジュンさんは、マァマとドナ姐《ねえ》はんに対して声をかけた。

「桜子さんたちとアンナさんが脱いだブラジャーとショーツをお持ちしました。」
「ミンジュンさん。」

マァマは、てぶくろをつけている手で二つのふくろを開封した。

その後、ブラジャーとショーツを一組に合わせたあと深眠の私に呼びかけた。

「よーくん…桜子さんたちとアンナちゃんが脱いだブラジャーとショーツよ…ブラジャーとショーツにリンスの香りをつけたわよ…桜子さんたちとアンナちゃんが使っているリンスの香りをいっぱいかいでね…よーくん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

マァマは、くすんくすんと泣きながら桜子たちとアンナが脱いだブラジャーとショーツに付着しているリンスの香りをかがせた。

桜子たちとアンナは、深眠の私の全裸《からだ》にキスをした。

「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…桜子さんたち…アンナちゃん…よーくんにいっぱいキスしてね…」

マァマは、くすんくすんと泣きながら桜子たちとアンナが脱いだブラジャーとショーツに付着しているリンスの香りを深眠の私にかがせながら言うた。

「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…桜子さんたちとアンナちゃんはここにいるよ…桜子さんたちとアンナちゃんはここにいるよ…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…よーくん…よーくん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」

この時、桜子たちとアンナがくすんくすんと泣き出した。

マァマは、くすんくすんと泣きながらつぶやいた。

よーくん…

桜子さんたちとアンナちゃんがいるとばりに帰って来てね…

桜子さんたちとアンナちゃんは…

ここで待っているよ…

よーくん…

早く帰って来てね…
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