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第21話・雪の華
【父娘坂(おやこざか)】
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(ゴーッ…)
時は、日本時間10月18日の朝6時頃であった。
A班のメンバーたち(私とゆりさんとゆかさんとゆいさんと陽子さんと美澄さんとミンジュンさんは、引き続きプリンスエドワード島の本籍地の家に滞在中なのでいない)が乗っている専用機が松山空港に到着した。
A班のメンバーたちは、専用機から降りたあとタラップ下に停まっているJR四国バスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。
(ブロロロロロロロ…)
朝6時半頃であった。
A班のメンバーたちが乗り込んだ特大バスが松山空港から出発した。
バスは、空港道路~松山環状線~国道196号線を通って目的地へ向かった。
18日から20日までの予定で三浦工業《みうらのほんしゃ》でボイラー機器の機種変更工事の打ち合わせを行う予定である。
私・イワマツは、A班のリーダー5人(ゆりさんとゆかさんとゆいさんと陽子さんと美澄さん)とミンジュンさんとB班のメンバーたちと結婚したあとの活動方針についての協議と花嫁さんを迎え入れるための準備などで多忙になっているので、その間の私の代役はリチャードさんが務めることになった。
朝7時半頃であった。
A班のメンバーたちが乗っている特大バスが堀江町にある三浦工業《みうらのほんしゃ》の正面玄関前に到着した。
A班のメンバーたちは、バスから降りたあと館内に入った。
しかし、大番頭《おおばんと》はんは社屋に入らなかった。
大番頭《おおばんと》はんがしていたお仕事は、ケントさんに引き継いだ。
このあと、大番頭《おおばんと》はんは付き人軍団の男たち10人と1種にジャンボタクシーに乗って遠出した。
行き先は、今治市喜田村《きたむら》にある済生会病院である。
時は、正午前であった。
ところ変わって、今治市喜田村《しないきたむら》にある済生会病院にて…
ゆきさんが入院している個室病棟《びょうしつ》に奈保子《なおこ》がいた。
奈保子《なおこ》は、パートが休みなので、ゆきさんの看病をしていた。
ゆきさんは、検査に行ってたのでびょうしつにいなかった。
哲人《てつと》は、コインランドリーに行ってるのでびょうしつにいなかった。
奈保子《なおこ》があわただしく動いている時に、両手に大きな紙袋を持っている大番頭《おおばんと》はんがやって来た。
「ああ、奈保子《なおこ》さん。」
「あら、おじい様。」
「奈保子《なおこ》さん、パートは?」
「きょうはおやすみなので、義母《おかあ》さまの看病をしています。」
「ああ、さよか…哲人《てつと》は?」
「コインランドリーに行ってます。」
「洗濯に行ったのだね。」
「ええ。」
「ゆきはどないしたんや?」
「義母《おかあ》さまは、検査に行ってます。」
「検査に行ってるんだね。」
「おじい様は?」
「ケントさんにお仕事を引き継ぎをしてここに来たよ。」
「引き継ぎをしたのですね。」
「せや…あっ、ここに来る前に買い出しをしておいたよ。」
大番頭《おおばんと》はんは、右手に持っていたユニクロのロゴ入りの紙袋を奈保子《なおこ》に差し出したあと奈保子《なおこ》に言うた。
「これ、ユニクロで購入した肌着類や。」
「あっ、義母《おかあ》さまが着るエアリズムの肌着ね。」
つづいて、大番頭《おおばんと》はんは左手に持っている一六本舗のロゴ入りの紙袋を奈保子《なおこ》に差し出しながら言うた。
「これは、ひと切れ一六タルトでおます。」
「ありがとうございます~」
この時、両手に大きな紙袋を持った哲人《てつと》がびょうしつに入った。
哲人《てつと》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「じいじ。」
「おお、哲人《てつと》か。」
「じいじ、お仕事は?」
「ケントさんに引き継ぎをしたよ。」
「引き継ぎを済ませたのだね。」
「せや…スケジュール自体はゆりたちが管理しているから問題はないよ。」
「おばさまたちがきちんと管理しているんだ。」
「せやせや…哲人《てつと》はおかーちゃんの看病をずっと続けているのだね。」
「ぼくからすすんでしているのだよ。」
「ホンマ、おおきに。」
「ああ…じいじ、かあさんが帰って来たよ。」
この時、白で黒ドットのサテンパジャマ姿のゆきさんがびょうしつに帰って来た。
ゆきさんは、ものすごくつらい表情を浮かべていた。
大番頭《おおばんと》はんは、困った表情でゆきさんに声をかけた。
「ゆき、ゆき、どないしたんぞ?」
ゆきさんは、ものすごくつらい表情で言うた。
「おとーちゃん。」
「ホンマに大丈夫なのか?」
「頭いたいねん…」
ゆきさんは、ひねた声で言うたあとベッド入ろうとした。
この時であった。
(ドバドバドバドバドバドバドバドバ…)
ゆきさんが着ているパジャマのパンツがびちょびちょに濡れた。
大番頭《おおばんと》はんは、おどろいた表情で言うた。
「ゆき、ゆきどないしたんや!?」
哲人《てつと》は、大急ぎでゆきさんのもとに行った。
「かあさん!!今すぐに着せ替えるから…かあさん!!」
「あなた!!」
「奈保子《なおこ》、今から浴室へ行こう!!」
「うん分かった!!」
哲人《てつと》と奈保子《なおこ》は、ゆきさんを抱きかかえたあと浴室へ向かう準備を始めた。
奈保子《なおこ》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「おじいさま!!」
「奈保子《なおこ》さん~」
「義母《おかあ》さまの換えの肌着類をお願いします!!」
「ほな、きょう買ったばかりのエアリズムでかまん?」
「それです!!」
大番頭《おおばんと》はんは、肌着類が入っている紙袋を手に持ったあと一緒に浴室へ向かった。
ところ変わって、浴室にて…
哲人《てつと》は、大急ぎでゆきさんが着ているパジャマと下着類を脱がしたあと身体をきれいにする作業を始めた。
「かあさん、今きれいにするからね。」
奈保子《なおこ》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「おじいさま!!あとは哲人《てつと》とアタシでやりますので、部屋に戻ってください。」
「ほな、たのんまっせ~」
このあと、大番頭《おおばんと》はんは、びょうしつに戻った。
ひどく変わり果てたゆきさんを見た大番頭《おおばんと》はんは、より深い悲しみに包まれた。
ゆきは、ホンマにかわいそうな子や…
ワテひとりのせいで…
ゆきが大病になった…
ワテは…
これからどないしたらええねん…
時は、日本時間10月18日の朝6時頃であった。
A班のメンバーたち(私とゆりさんとゆかさんとゆいさんと陽子さんと美澄さんとミンジュンさんは、引き続きプリンスエドワード島の本籍地の家に滞在中なのでいない)が乗っている専用機が松山空港に到着した。
A班のメンバーたちは、専用機から降りたあとタラップ下に停まっているJR四国バスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。
(ブロロロロロロロ…)
朝6時半頃であった。
A班のメンバーたちが乗り込んだ特大バスが松山空港から出発した。
バスは、空港道路~松山環状線~国道196号線を通って目的地へ向かった。
18日から20日までの予定で三浦工業《みうらのほんしゃ》でボイラー機器の機種変更工事の打ち合わせを行う予定である。
私・イワマツは、A班のリーダー5人(ゆりさんとゆかさんとゆいさんと陽子さんと美澄さん)とミンジュンさんとB班のメンバーたちと結婚したあとの活動方針についての協議と花嫁さんを迎え入れるための準備などで多忙になっているので、その間の私の代役はリチャードさんが務めることになった。
朝7時半頃であった。
A班のメンバーたちが乗っている特大バスが堀江町にある三浦工業《みうらのほんしゃ》の正面玄関前に到着した。
A班のメンバーたちは、バスから降りたあと館内に入った。
しかし、大番頭《おおばんと》はんは社屋に入らなかった。
大番頭《おおばんと》はんがしていたお仕事は、ケントさんに引き継いだ。
このあと、大番頭《おおばんと》はんは付き人軍団の男たち10人と1種にジャンボタクシーに乗って遠出した。
行き先は、今治市喜田村《きたむら》にある済生会病院である。
時は、正午前であった。
ところ変わって、今治市喜田村《しないきたむら》にある済生会病院にて…
ゆきさんが入院している個室病棟《びょうしつ》に奈保子《なおこ》がいた。
奈保子《なおこ》は、パートが休みなので、ゆきさんの看病をしていた。
ゆきさんは、検査に行ってたのでびょうしつにいなかった。
哲人《てつと》は、コインランドリーに行ってるのでびょうしつにいなかった。
奈保子《なおこ》があわただしく動いている時に、両手に大きな紙袋を持っている大番頭《おおばんと》はんがやって来た。
「ああ、奈保子《なおこ》さん。」
「あら、おじい様。」
「奈保子《なおこ》さん、パートは?」
「きょうはおやすみなので、義母《おかあ》さまの看病をしています。」
「ああ、さよか…哲人《てつと》は?」
「コインランドリーに行ってます。」
「洗濯に行ったのだね。」
「ええ。」
「ゆきはどないしたんや?」
「義母《おかあ》さまは、検査に行ってます。」
「検査に行ってるんだね。」
「おじい様は?」
「ケントさんにお仕事を引き継ぎをしてここに来たよ。」
「引き継ぎをしたのですね。」
「せや…あっ、ここに来る前に買い出しをしておいたよ。」
大番頭《おおばんと》はんは、右手に持っていたユニクロのロゴ入りの紙袋を奈保子《なおこ》に差し出したあと奈保子《なおこ》に言うた。
「これ、ユニクロで購入した肌着類や。」
「あっ、義母《おかあ》さまが着るエアリズムの肌着ね。」
つづいて、大番頭《おおばんと》はんは左手に持っている一六本舗のロゴ入りの紙袋を奈保子《なおこ》に差し出しながら言うた。
「これは、ひと切れ一六タルトでおます。」
「ありがとうございます~」
この時、両手に大きな紙袋を持った哲人《てつと》がびょうしつに入った。
哲人《てつと》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「じいじ。」
「おお、哲人《てつと》か。」
「じいじ、お仕事は?」
「ケントさんに引き継ぎをしたよ。」
「引き継ぎを済ませたのだね。」
「せや…スケジュール自体はゆりたちが管理しているから問題はないよ。」
「おばさまたちがきちんと管理しているんだ。」
「せやせや…哲人《てつと》はおかーちゃんの看病をずっと続けているのだね。」
「ぼくからすすんでしているのだよ。」
「ホンマ、おおきに。」
「ああ…じいじ、かあさんが帰って来たよ。」
この時、白で黒ドットのサテンパジャマ姿のゆきさんがびょうしつに帰って来た。
ゆきさんは、ものすごくつらい表情を浮かべていた。
大番頭《おおばんと》はんは、困った表情でゆきさんに声をかけた。
「ゆき、ゆき、どないしたんぞ?」
ゆきさんは、ものすごくつらい表情で言うた。
「おとーちゃん。」
「ホンマに大丈夫なのか?」
「頭いたいねん…」
ゆきさんは、ひねた声で言うたあとベッド入ろうとした。
この時であった。
(ドバドバドバドバドバドバドバドバ…)
ゆきさんが着ているパジャマのパンツがびちょびちょに濡れた。
大番頭《おおばんと》はんは、おどろいた表情で言うた。
「ゆき、ゆきどないしたんや!?」
哲人《てつと》は、大急ぎでゆきさんのもとに行った。
「かあさん!!今すぐに着せ替えるから…かあさん!!」
「あなた!!」
「奈保子《なおこ》、今から浴室へ行こう!!」
「うん分かった!!」
哲人《てつと》と奈保子《なおこ》は、ゆきさんを抱きかかえたあと浴室へ向かう準備を始めた。
奈保子《なおこ》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「おじいさま!!」
「奈保子《なおこ》さん~」
「義母《おかあ》さまの換えの肌着類をお願いします!!」
「ほな、きょう買ったばかりのエアリズムでかまん?」
「それです!!」
大番頭《おおばんと》はんは、肌着類が入っている紙袋を手に持ったあと一緒に浴室へ向かった。
ところ変わって、浴室にて…
哲人《てつと》は、大急ぎでゆきさんが着ているパジャマと下着類を脱がしたあと身体をきれいにする作業を始めた。
「かあさん、今きれいにするからね。」
奈保子《なおこ》は、大番頭《おおばんと》はんに声をかけた。
「おじいさま!!あとは哲人《てつと》とアタシでやりますので、部屋に戻ってください。」
「ほな、たのんまっせ~」
このあと、大番頭《おおばんと》はんは、びょうしつに戻った。
ひどく変わり果てたゆきさんを見た大番頭《おおばんと》はんは、より深い悲しみに包まれた。
ゆきは、ホンマにかわいそうな子や…
ワテひとりのせいで…
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