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本編
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「ねえセレスちゃん、メレディスさんとはいつ婚約したの?」
放課後いつもの図書室。勉強そっちのけで私はセレスちゃんを質問攻めにしてた。
「ええと、私が12歳の時なので4年前ですね」
「そっかぁ、政略でもあんな仲良くできるって良いよね」
「私とメディ……メレディスは幼馴染なんです。小さい時から顔馴染みなので仲は確かに悪くないですね」
うふふってセレスちゃん嬉しそうに笑った。恋する女の子ってキラキラしてて可愛いんだよねぇ。せっかくほんわかしてんのに、こっちに向かって来るグレン発見して思わずしょっぱい顔になる。
「アンジェリカ様?どうされ……あ!殿下」
「ああ、そのままでいい。様子を見に来た」
女子トーク楽しんでたのにさ、邪魔だぞ空気読め。
「雑談中の様だな」
「女子トーク中だったの。男子禁制でーす」
「俺など空気みたいに思ってるんだろ?気にせず話せばいい」
くっ……バレてたか。相変わらず甘い顔して鋭いやつめ。ってそうじゃないし!
「いやいや、私は置いといてもグレン居るだけで話し辛いしセレスちゃんが気遣うでしょ!」
「そんなものか?ちなみにどんな話をしてたんだ?」
「セレスちゃんとメレディスさんがいつから婚約者だったとかそれにまつわるあれこれ」
「ほう、セレスティーヌ嬢」
「は、はい!」
「いつからメレディスを好いていた?一応政略なのだろう?」
え!?いきなり核心!?グレンがそういう事に興味持つなんて意外だわ。てかセレスちゃん真っ赤になっちゃったじゃん!
「セレスちゃん答え辛いなら答えなくていいから!」
「い、いえ大丈夫です。そうですね、いつから……気付いたのは最近なんです。他の女性と話してる彼を見て、嫉妬してる自分に気付いて……」
「嫉妬、か。なるほど」
「ちょっとグレンさっきから何なの?何が知りたいん?」
「そうだな、お前はどんな男が好きなんだ?」
は?遂に頭いかれたんか?
「それを知ってどうすんの?」
「どうとも。ただ知りたくなっただけだ」
「ふーん。一言で言うならグレンとは正反対の人、かなあ?」
私を崇拝する様に愛してくれていた歴代マッチョM男達を思い出す。グレンと被る要素はひとっつもない。この男はSだし私を馬鹿にしてるし細マッチョだしね。
「ほお……」
ピクッてグレンの片眉が吊り上がる。グレンがハイクラスなイケメンなのは認める。喜んで嫁になりたいです、何て令嬢はわんさか居るはずだ。
元アンジェリカもそうだったんだもんね。あれ?ってことは彼女のままだった方が2人にとっては良かったのかな?そもそもグレンの本心は良くわかんないけど、少なくとも愛がある元アンジェリカと結婚した方が幸せだったんじゃない?そう考えるとグレンも不幸だな……もう今となっては全て後の祭りだけどさ。
今彼女は地球で元気にやってるってカミサマ言ってたけど、あの言葉は信じたいな。グレンのことなんて忘れて幸せになって欲しい。
嫉妬で令嬢達イビっちゃう位好きだったんだもんね、彼のこと。元アンジェリカの恋心を汲むなら私はグレンと結婚するのが……いやいや、例えそうだとしてもまだ足掻きたい。私がここで私らしく生きられる道を探したいんだ。
アンジェリカは色んな枠に囚われてるし逃れられないことが多いのも分かってきた。その中でもさ、やっぱ私らしさは失いたくないじゃん?私は人形になって生きるなんてヤなんだよ。
放課後いつもの図書室。勉強そっちのけで私はセレスちゃんを質問攻めにしてた。
「ええと、私が12歳の時なので4年前ですね」
「そっかぁ、政略でもあんな仲良くできるって良いよね」
「私とメディ……メレディスは幼馴染なんです。小さい時から顔馴染みなので仲は確かに悪くないですね」
うふふってセレスちゃん嬉しそうに笑った。恋する女の子ってキラキラしてて可愛いんだよねぇ。せっかくほんわかしてんのに、こっちに向かって来るグレン発見して思わずしょっぱい顔になる。
「アンジェリカ様?どうされ……あ!殿下」
「ああ、そのままでいい。様子を見に来た」
女子トーク楽しんでたのにさ、邪魔だぞ空気読め。
「雑談中の様だな」
「女子トーク中だったの。男子禁制でーす」
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くっ……バレてたか。相変わらず甘い顔して鋭いやつめ。ってそうじゃないし!
「いやいや、私は置いといてもグレン居るだけで話し辛いしセレスちゃんが気遣うでしょ!」
「そんなものか?ちなみにどんな話をしてたんだ?」
「セレスちゃんとメレディスさんがいつから婚約者だったとかそれにまつわるあれこれ」
「ほう、セレスティーヌ嬢」
「は、はい!」
「いつからメレディスを好いていた?一応政略なのだろう?」
え!?いきなり核心!?グレンがそういう事に興味持つなんて意外だわ。てかセレスちゃん真っ赤になっちゃったじゃん!
「セレスちゃん答え辛いなら答えなくていいから!」
「い、いえ大丈夫です。そうですね、いつから……気付いたのは最近なんです。他の女性と話してる彼を見て、嫉妬してる自分に気付いて……」
「嫉妬、か。なるほど」
「ちょっとグレンさっきから何なの?何が知りたいん?」
「そうだな、お前はどんな男が好きなんだ?」
は?遂に頭いかれたんか?
「それを知ってどうすんの?」
「どうとも。ただ知りたくなっただけだ」
「ふーん。一言で言うならグレンとは正反対の人、かなあ?」
私を崇拝する様に愛してくれていた歴代マッチョM男達を思い出す。グレンと被る要素はひとっつもない。この男はSだし私を馬鹿にしてるし細マッチョだしね。
「ほお……」
ピクッてグレンの片眉が吊り上がる。グレンがハイクラスなイケメンなのは認める。喜んで嫁になりたいです、何て令嬢はわんさか居るはずだ。
元アンジェリカもそうだったんだもんね。あれ?ってことは彼女のままだった方が2人にとっては良かったのかな?そもそもグレンの本心は良くわかんないけど、少なくとも愛がある元アンジェリカと結婚した方が幸せだったんじゃない?そう考えるとグレンも不幸だな……もう今となっては全て後の祭りだけどさ。
今彼女は地球で元気にやってるってカミサマ言ってたけど、あの言葉は信じたいな。グレンのことなんて忘れて幸せになって欲しい。
嫉妬で令嬢達イビっちゃう位好きだったんだもんね、彼のこと。元アンジェリカの恋心を汲むなら私はグレンと結婚するのが……いやいや、例えそうだとしてもまだ足掻きたい。私がここで私らしく生きられる道を探したいんだ。
アンジェリカは色んな枠に囚われてるし逃れられないことが多いのも分かってきた。その中でもさ、やっぱ私らしさは失いたくないじゃん?私は人形になって生きるなんてヤなんだよ。
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