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第三部幸福のひと22
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~踊り~
「もう、だから言ったのに!」
ルエラはひとり、人の波間を縫って走ります。
あんなに強く握っていたのに、ほんの少しよそみをしている間に
リクとはぐれてしまったのです。
賑やかな音楽と人々の笑い声と手をたたく音、
楽器の響きに合わせて人々は歌い、踊ります。
華やかなお祭りにそぐわない不安そうな表情で、ルエラは
リクを探して走り回ります。
「誰が誰だかわからないわ」
決まりとはいえ、つけているお面を取ろうとしたその時、
肩を叩かれました。
驚いて振り向くと、ひとりの男性が立っています。
お面から見える銀髪と、緑の瞳をみて安心しました。
「リク!」
男性は、ルエラに手を差し出し、一緒に踊ろうと
踊りの輪の中にいる人々の方を示します。
私、そんなに上手じゃないわよと、ほっとしながら
男性の手を取った時、違和感を感じました。
このひとリクじゃない
一瞬にして不安が襲ってきます。手を離そうとしましたが、
人の波に押されて、そのまま踊りの輪の中へと入ってしまいました。
つづく
「もう、だから言ったのに!」
ルエラはひとり、人の波間を縫って走ります。
あんなに強く握っていたのに、ほんの少しよそみをしている間に
リクとはぐれてしまったのです。
賑やかな音楽と人々の笑い声と手をたたく音、
楽器の響きに合わせて人々は歌い、踊ります。
華やかなお祭りにそぐわない不安そうな表情で、ルエラは
リクを探して走り回ります。
「誰が誰だかわからないわ」
決まりとはいえ、つけているお面を取ろうとしたその時、
肩を叩かれました。
驚いて振り向くと、ひとりの男性が立っています。
お面から見える銀髪と、緑の瞳をみて安心しました。
「リク!」
男性は、ルエラに手を差し出し、一緒に踊ろうと
踊りの輪の中にいる人々の方を示します。
私、そんなに上手じゃないわよと、ほっとしながら
男性の手を取った時、違和感を感じました。
このひとリクじゃない
一瞬にして不安が襲ってきます。手を離そうとしましたが、
人の波に押されて、そのまま踊りの輪の中へと入ってしまいました。
つづく
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