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【番外編】はじまり:はじまりのひと 10
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はじまりのひと10
~空間~
「次は、感情のコントロール」
「これができるようになると、簡単な空間移動ができるようになるわ」
「空間移動?」
ぽかんと口を開けたままの二人に、苦笑して、ロイは
自分のまわりのエネルギーを少し変化させました。
目を閉じて深く自分の中にもぐりこみ、すっと部屋の中の
温度が変わったような気がしました。
瞬きをしている間に、ロイの姿が掻き消えて、
クローディアの背後に立っていました。
「すごいわ」
振り返って、手を叩いて喜ぶクローディアににんまりと笑います。
「どうやったんだい?」
「精神統一して、空間のエネルギーに波長を合わせる」
それから、クローディアの後ろに立っている自分を
できるだけ正確にイメージして、自分のエネルギーが
部屋のエネルギーにとけて移動していくのを感じるのだと
説明しました。
「それには、感情のコントロールが必要不可欠だよ」
でないと、妙な空間の裂け目に落っこちてしまうからね。
精神が荒れると、波動が荒れて、別のエネルギーと
つながってしまうことがあるそうです。
「体も心もクリアな状態でいること」
今、クローディアたちがいる地球では、感情の荒れている
人がいても同じ場所にいます。
しかし、ロイたちが訪れる場所には感情の荒れから、
別の次元につながって、そのまま落っこちてしまうこともあるそうです。
「なんだか、怖いわ」
ぶるりと体を震わせるクローディアに、ロイが困ったように笑います。
「僕たちからしてみれば、みんな同じ場所にいられるという方が
考えがたいよ」
ロイたちと出会ってから、シキとクローディアは、
日々瞑想を欠かさずに行ってきました。
それでも、空間に自分がとけてしまうくらいというロイの言葉には
なかなかたどり着けなかったのでした。
この訓練だけで、かなりの日数を費やし、ルナたちと
一緒に旅立つクローディアがロイから及第点をもらうのに、
さらに多くの月日を費やしました。
つづく
~空間~
「次は、感情のコントロール」
「これができるようになると、簡単な空間移動ができるようになるわ」
「空間移動?」
ぽかんと口を開けたままの二人に、苦笑して、ロイは
自分のまわりのエネルギーを少し変化させました。
目を閉じて深く自分の中にもぐりこみ、すっと部屋の中の
温度が変わったような気がしました。
瞬きをしている間に、ロイの姿が掻き消えて、
クローディアの背後に立っていました。
「すごいわ」
振り返って、手を叩いて喜ぶクローディアににんまりと笑います。
「どうやったんだい?」
「精神統一して、空間のエネルギーに波長を合わせる」
それから、クローディアの後ろに立っている自分を
できるだけ正確にイメージして、自分のエネルギーが
部屋のエネルギーにとけて移動していくのを感じるのだと
説明しました。
「それには、感情のコントロールが必要不可欠だよ」
でないと、妙な空間の裂け目に落っこちてしまうからね。
精神が荒れると、波動が荒れて、別のエネルギーと
つながってしまうことがあるそうです。
「体も心もクリアな状態でいること」
今、クローディアたちがいる地球では、感情の荒れている
人がいても同じ場所にいます。
しかし、ロイたちが訪れる場所には感情の荒れから、
別の次元につながって、そのまま落っこちてしまうこともあるそうです。
「なんだか、怖いわ」
ぶるりと体を震わせるクローディアに、ロイが困ったように笑います。
「僕たちからしてみれば、みんな同じ場所にいられるという方が
考えがたいよ」
ロイたちと出会ってから、シキとクローディアは、
日々瞑想を欠かさずに行ってきました。
それでも、空間に自分がとけてしまうくらいというロイの言葉には
なかなかたどり着けなかったのでした。
この訓練だけで、かなりの日数を費やし、ルナたちと
一緒に旅立つクローディアがロイから及第点をもらうのに、
さらに多くの月日を費やしました。
つづく
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