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【番外編】はじまり:はじまりのひと 5
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はじまりのひと 5
~旅行~
「僕は、クローディアから聞いた話を書いただけだけどね」
「私は、自分の体験をシキに話しただけよ」
クローディアとシキは顔を見合わせて笑います。
当時、クローディアはロイとルナから一緒に旅行をしないかと
持ちかけられたのです。
『それじゃあ、離れて暮らすってこと?』
当時のクローディアは、不安そうに顔を曇らせました。
同じように、シキも顔をこわばらせています。
『彼女を少しお借りしたい』
ロイは、シキに言ってから、なぜかということを
説明します。
『彼女にこちらの世界を、見てもらいたいんだ』
つまり、ルナとロイはクローディアに彼らの不思議な
世界を体験してもらい、その不思議な体験を
シキに物語として記録してほしいのだというのです。
『君たちのように、強い絆をもった二人に頼みたいのだよ』
にっこり笑ったロイに、シキは盛大に顔をしかめました。
『えーっと月に行くって事かしら?』
戸惑う様子のクローディアに、ルナがやんわりと笑います。
『そういうことじゃないの。』
なんて言ったらいいかと、目線を宙にさ迷わせます。
『少しこことは、ズレた場所に行ってほしいって言えばいいのかしら』
白い顎に人差し指をあてて、うなります。
どうやら、彼らが説明したいことを言葉にするのは
難しいようです。
それから、はっとしたように口を開きました。
『幽霊のようになるって、言えばいいのかしら』
ルナのとんでもない言葉に、ロイ以外のみんなは、
唖然としました。
つづく
~旅行~
「僕は、クローディアから聞いた話を書いただけだけどね」
「私は、自分の体験をシキに話しただけよ」
クローディアとシキは顔を見合わせて笑います。
当時、クローディアはロイとルナから一緒に旅行をしないかと
持ちかけられたのです。
『それじゃあ、離れて暮らすってこと?』
当時のクローディアは、不安そうに顔を曇らせました。
同じように、シキも顔をこわばらせています。
『彼女を少しお借りしたい』
ロイは、シキに言ってから、なぜかということを
説明します。
『彼女にこちらの世界を、見てもらいたいんだ』
つまり、ルナとロイはクローディアに彼らの不思議な
世界を体験してもらい、その不思議な体験を
シキに物語として記録してほしいのだというのです。
『君たちのように、強い絆をもった二人に頼みたいのだよ』
にっこり笑ったロイに、シキは盛大に顔をしかめました。
『えーっと月に行くって事かしら?』
戸惑う様子のクローディアに、ルナがやんわりと笑います。
『そういうことじゃないの。』
なんて言ったらいいかと、目線を宙にさ迷わせます。
『少しこことは、ズレた場所に行ってほしいって言えばいいのかしら』
白い顎に人差し指をあてて、うなります。
どうやら、彼らが説明したいことを言葉にするのは
難しいようです。
それから、はっとしたように口を開きました。
『幽霊のようになるって、言えばいいのかしら』
ルナのとんでもない言葉に、ロイ以外のみんなは、
唖然としました。
つづく
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