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思わず読んでしまう結末
しおりを挟む十二国記シリーズ『白銀の墟 玄の月』第三巻・第四巻を手にしました。前回は台風が来る中の発売でしたので、スムーズに購入できませんでしたが、今回は何の心配もいりませんでした。長年心配だった戴国がどうなるのか、これではっきりわかります。
シリーズものや、どうしても気になる物語の結末が知りたくて、最初に結末を読んでしまうことはありませんか?そんなの邪道だ!と思っていた時期もありましたが、好奇心には勝てません。今回も三巻よりも四巻を先に手に取り、結末をさらっと読んで気持ちを落ち着かせました。私が考える最悪の状態ではないことに安堵します。それでも国を在るべき姿に戻すため多くの犠牲を払ったことがわかりました。
戴の民たちの驍宗様に対する深い信頼と尊敬。驍宗様が王として玉座につくまでに行ったことが、強い灯となり民たちの心をを支えてきたんだと、胸が熱くなる想いで三巻を読み進めました。驍宗様や戴国、民に対して阿選のやったことは許し難いものですが、絶えず驍宗様と比べられ、目の前からいなくなっても悩み苦しむ様子は哀しいですね。亡霊に憑りつかれているよう。実際に、阿選はあの手この手を使って、亡霊が棲むような王宮にしてしまったのですが。
本を読むために多くの時間を使えないので、空いている時間を見つけながら読んでいます。結末をさらっと読んだだけなので、たくさんの謎が頭の中を駆け巡ります。結末にたどり着くまでの、泰麒や李斎、驍宗様の軌跡。これから読むのが楽しみです。二巻の最後の方から泰麒側も李斎側も、信頼できる仲間と呼べる存在が集まってくるので面白いです。
読むのに時間がかかるだろうと思っていましたが、先が気になって集中して読めたこと、思ったより読みやすかったこともあり、どうも早く読み終わりそうです。第一巻・第二巻が発売されてから約1ヵ月。無事に全巻手元にあることにホッとしています。
結末を知らぬまま最初から読むのも楽しいですが、さらっと結末を確認してから読むのも良いですね。
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