13 / 41
本と出会うタイミング
しおりを挟む私は公民館やコミュニティセンターの図書室で本を借ります。いつ行っても誰かが本を選んでいるので、利用状況は良いようです。子供たちのひそひそ話、椅子に座って本をめくる高齢者。本棚の前に立つ女性が、真剣に本を選ぶ姿。目当ての本が見つからないのか、図書室の司書さんに話をしている男性。
図書室の利用が習慣になっている方は、本を予約し受け取りに来ている様子も見かけます。
図書室に来る時、読みたい本があって探すこともあれば、何かないかと探すこともあります。探していた本があれば嬉しいし、なければ他に面白そうな本はないかと探します。
そう、あたりだ!って思う時は、欲しい本や新刊が運よく本棚に並んでいる時です。嬉しくはあるものの、読みたかった本が何冊もあると、どれを借りようかと悩みます。こうやって悩むのも楽しみのひとつですが、読書計画をぼんやり立てていることもあるので、ちょっと慌てます。思った以上に借りてしまうのもこういう時です。
前々から読みたいと思っていた本があれば、借りる予定だった本をやめて目の前にある本を選びます。人気があるとすぐに他の方が借りてしまうこともありますからね。それに、旬の食材を見つけたようで嬉しくなります。最初の予定通りに借りるつもりだった本を借り、次に借りれば良いかと思ったら、しばらくの間貸し出し中でちっとも戻ってこないこともありました。
本好きの旅人が、思いもかけぬタイミングで本に出会うように、偶然のような出会いを楽しんでいます。
本の予約はよっぽどのことがなければしません。せっかく電話をもらっても、本を取りに行けないこともあるからです。
今日はだめだった!と思う時は、読みたい本がシリーズもので1巻だけないときです。もしくは、いつ見ても続きが他の利用者に借りられてしまっているときでしょうか。がっかりしながら本棚を離れますが、次に見つけた時がきっとベストタイミング。出会えた時はきっと嬉しいでしょう。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小説執筆マニュアル
百々 五十六
エッセイ・ノンフィクション
書き溜めた小説のアイディアを実際に小説に起こすときに、分かりやすく、すぐに書けるようマニュアルとして残しておくための保管庫としての設定資料集です。
この小説を実際に読んでみたいなどの感想をお待ちしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる