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ミコナとかぷせるあにまるず
おなかいたい?
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それでも、カリナも色々と学んでいって、だんだんと仕事に馴染んでいけました。何より、ミコナが自分に笑顔を見せてくれるのが嬉しくて。
だってその笑顔がルリアそっくりなんですから。
ルリアが生きている時には、いつも遠くから見ているだけで、言葉すら挨拶くらいしか交わしたことはないけれど、その時に見た笑顔と本当によく似ていて。
だからつい、涙ぐんでしまったり。
するとミコナが、
「どうしたの? おなかいたい?」
「ミコナ様……」
心配してくれるんです。たった五歳の子供に気遣ってもらうなんて大人として恥ずかしくて情けない気分になりましたけど、彼女のその姿にもルリアを感じてしまって。
勇気を出さなかったことで、
『遠くから見ていられたらいいから……』
と、本当はもっとルリアと親しくなりたかったのにそれが叶えられないままになったことを、カリナは改めて後悔したのでした。
だってその笑顔がルリアそっくりなんですから。
ルリアが生きている時には、いつも遠くから見ているだけで、言葉すら挨拶くらいしか交わしたことはないけれど、その時に見た笑顔と本当によく似ていて。
だからつい、涙ぐんでしまったり。
するとミコナが、
「どうしたの? おなかいたい?」
「ミコナ様……」
心配してくれるんです。たった五歳の子供に気遣ってもらうなんて大人として恥ずかしくて情けない気分になりましたけど、彼女のその姿にもルリアを感じてしまって。
勇気を出さなかったことで、
『遠くから見ていられたらいいから……』
と、本当はもっとルリアと親しくなりたかったのにそれが叶えられないままになったことを、カリナは改めて後悔したのでした。
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