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ミコナとかぷせるあにまるず
他人の痛みが分かるってどういうこと?
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頭もそっとしゃわしゃわと指先でくすぐるようにして洗います。まだまだ髪の毛が細くて柔らかいし頭皮も繊細なので乱暴には洗いません。
そして洗い終えると、やっぱりそっとお湯で流します。それも雑にはしません。ミコナにとって雑で乱暴な接し方がどれほど怖いことか、ハカセは想像するからです。
『他人の痛みが分かる人になりなさい』
親が子供にそう言うのなら、親がまず子供の苦痛や恐怖について分かる人でないとおかしいですよね? そうやって手本を示してくれないと、子供だって、
『他人の痛みが分かるってどういうこと?』
って思ってしまうんじゃないですか? そういう手本もちゃんと示さないで『他人の痛みが分かる人になりなさい』とか言われたって、困ってしまいます。一番身近な手本である親が、<自分じゃない人>という意味では<他の人>であるはずの子供の苦痛や恐怖を分かろうとしないんですから。
そして洗い終えると、やっぱりそっとお湯で流します。それも雑にはしません。ミコナにとって雑で乱暴な接し方がどれほど怖いことか、ハカセは想像するからです。
『他人の痛みが分かる人になりなさい』
親が子供にそう言うのなら、親がまず子供の苦痛や恐怖について分かる人でないとおかしいですよね? そうやって手本を示してくれないと、子供だって、
『他人の痛みが分かるってどういうこと?』
って思ってしまうんじゃないですか? そういう手本もちゃんと示さないで『他人の痛みが分かる人になりなさい』とか言われたって、困ってしまいます。一番身近な手本である親が、<自分じゃない人>という意味では<他の人>であるはずの子供の苦痛や恐怖を分かろうとしないんですから。
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