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ミコナとかぷせるあにまるず

とてつもない確率だと

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だけどハカセにとっては意味があったのでしょう。手間も手間とは感じなかった。だから問題はなかった。

それよりはミコナに注力したかった。ミコナに注力することもハカセにとっては大きな手間ではありませんでした。

やりたいことをしているだけだったからです。

『命って何だろう……』

そんなことも思います。

もちろん答は出ないですけど、考えること自体が大事でしたから。命というものについて考えるからこそ、ミコナのこともとても大切に思えました。ミコナが自分のところに来てくれたことを大変な奇跡だと思えたんです。

ルリアに子供を生んでもらうことを願ったのは自分の勝手だけれど、その上でミコナがここにいることはやっぱりとてつもない確率だとハカセには分かってしまいます。

だからとても愛おしくて愛おしくて。

いつまででも見ていられます。関わっていたいと思えます。

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