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ミコナとかぷせるあにまるず

顔馴染みの警察官

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ヴァドヤにとっては、病院さえ信用できない所なんですね。けれど、

「こんにちは」

不意に声が掛けられました。自転車に乗った警察官二人でした。その警察官のベテランそうな方の人が声を掛けてきたんです。

顔馴染みの警察官でした。

「今日は娘さんとお出掛けですか?」

その警察官はサンギータのことも知っているので、ちゃんと母娘だと分かってくれました。

でも、ヴァドヤは、

「あ……あ……」

と口ごもるだけで応えられません。するとサンギータが代わりに、

「はい、今から学校の個人懇談に行きます」

丁寧に応えてくれました。それに対して警察官も笑顔で、

「そうですか。気を付けて行ってらっしゃい」

応じてくれます。その上で、

「こっちは前日赴任してきた新人です。よろしくご指導ご鞭撻をお願いします」

一緒にいた若い警察官を紹介してきました。それは、ヴァドヤとサンギータに紹介するというよりは、きっとその若い警察官に、ヴァドヤのことを伝えておこうと思ったのでしょう。

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