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ミコナとかぷせるあにまるず

そうならずに済んだのかも

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毛虫は、その小さな体に毒を持つ毛をたくさん生やすことで身を守ろうとしています。だけどタムテルの体には毒を持った毛なんて生えてませんし生えません。だから小さく身を縮めるしかありませんでした。

でも、体が大きくなって力が付いてきたと実感できれば、母親よりも自分が強くなったと思えたら、どうなっていたでしょうね。

そうなる前にフカと出会えてそれで気持ちを和らげることができたから、そうならずに済んだのかもしれません。もちろん最初から意地悪されなければそんな心配もなかったはずなんですけど。

木の幹をうねうねと這う毛虫からは、タムテルやフカの姿はどう見えているのでしょうか? 恐ろしい怪物に見えているのでしょうか?

触ると手が赤くなったり痛くなったりするのでタムテルは触らなくても、もし捕まえようとしたら簡単に捕まってしまいますね。

親の下にいる子供のように。

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