396 / 837
ミコナ
ちゃっちゃと組み立ててしまいまひょか
しおりを挟む
とにかくこうして防音用の壁材をサンギータは手に入れ、自宅に運び込んでもらいました。
そこにティーさんが来て、
「あがって。こっちだよ」
「お邪魔します」
サンギータに招き入れられたティーさんが彼女の部屋に入ると、パネルが壁に立てかけられていました。すでにテントは撤去されて、影も形もありません。部屋の隅にテントの中に入っていたものがまとめられているだけで。そしてテントを置いてた場所に防音パネルを使って小さなスタジオを作るんです。
「ほな、ちゃっちゃと組み立ててしまいまひょか」
その防音パネルは、それだけで二畳くらいの部屋が作れてしまうものでした。ティーさんはそれを、サンギータにも手伝ってもらいつつ、説明書を見つつ、手際よく組み立てていきます。そうして二時間くらいで小さな部屋が出来上がりました。
「ほな、もっぺん確認してみまひょか」
言いながらティーさんは中に入って、ドアを閉め、
「うおーっっ!!」
と咆哮しました。でも、外にいるサンギータには、すごく遠くで声を上げてるようにしか聞こえません。効果は抜群です。
「すげえすげえ! マジすげえよ!!」
改めて性能が確認できてサンギータは大喜びでした。そして、
「んじゃ、荷物入れちまうか!」
テントの中に入れてあった諸々を、ティーさんと一緒に運び込みます。そして、最終確認として、中でオーディオをフルボリュームにして鳴らしてみて、でもやっぱり、なんか遠くのスタジオとかでライブをやってるような程度の音になってるのを実感して、
「これでホントに遠慮なくシャウトできるぜ!!」
興奮した様子でした。ティーさんも、
「ほんまよかったでんな。ご近所迷惑になってると長く続けられまへんさけな」
笑顔で言ったのでした。
そこにティーさんが来て、
「あがって。こっちだよ」
「お邪魔します」
サンギータに招き入れられたティーさんが彼女の部屋に入ると、パネルが壁に立てかけられていました。すでにテントは撤去されて、影も形もありません。部屋の隅にテントの中に入っていたものがまとめられているだけで。そしてテントを置いてた場所に防音パネルを使って小さなスタジオを作るんです。
「ほな、ちゃっちゃと組み立ててしまいまひょか」
その防音パネルは、それだけで二畳くらいの部屋が作れてしまうものでした。ティーさんはそれを、サンギータにも手伝ってもらいつつ、説明書を見つつ、手際よく組み立てていきます。そうして二時間くらいで小さな部屋が出来上がりました。
「ほな、もっぺん確認してみまひょか」
言いながらティーさんは中に入って、ドアを閉め、
「うおーっっ!!」
と咆哮しました。でも、外にいるサンギータには、すごく遠くで声を上げてるようにしか聞こえません。効果は抜群です。
「すげえすげえ! マジすげえよ!!」
改めて性能が確認できてサンギータは大喜びでした。そして、
「んじゃ、荷物入れちまうか!」
テントの中に入れてあった諸々を、ティーさんと一緒に運び込みます。そして、最終確認として、中でオーディオをフルボリュームにして鳴らしてみて、でもやっぱり、なんか遠くのスタジオとかでライブをやってるような程度の音になってるのを実感して、
「これでホントに遠慮なくシャウトできるぜ!!」
興奮した様子でした。ティーさんも、
「ほんまよかったでんな。ご近所迷惑になってると長く続けられまへんさけな」
笑顔で言ったのでした。
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる