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ミコナ
あの怖そうな人?
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そんな調子でティーさんとサンギータが庭に張ったテントの中でたくさん話をしている中、
「おはようございます!」
ルイネとエンファが遊びに来ました。サンギータやタムテルほどじゃないにせよ二人もミコナの家にいるのが安らぎですから、当然のことですね。
「庭に誰かいるみたいだけど…?」
出迎えたミコナに、ルイネが尋ねます。
「うん、六年のサンギータさんがティーさんに会いに来てるんだ」
ミコナが応えると、
「え? 六年のサンギータさんって、あの怖そうな人?」
エンファが困ったような表情で言いました。エンファの言うとおり、サンギータについては、
<怖そうな人>
と感じてる生徒も少なくありません。無理もないでしょう。あの派手で刺々しい格好を見れば。でも、ティーさんと話をしている時の彼女を知るミコナは、
「サンギータさんは、すごい格好はしてるけど、別にそんなに怖い人じゃないよ」
笑顔で返します。何しろ、ポロポロと涙をこぼして自分の正直な気持ちをティーさんに吐露した姿も見ていますから。そしてルイネとエンファも、
「ミコナがそう言うんだったら……」
と、なるべく気にしないようにはしてくれました。こういう意味でも、サンギータが遠慮しようとしたのは分かります。彼女は、自分を怖がっている子が少なくないことも知っているし、自分がミコナの家にいると、ミコナを慕って遊びにくる子が不安になるのも分かっていますから。
それでも、ティーさんに会いたかった。ティーさんに会って、自分がこれまでずっと溜め込んできたものを吐き出したかった。もしそれをしたって十分じゃないことも分かっているけれど……
「おはようございます!」
ルイネとエンファが遊びに来ました。サンギータやタムテルほどじゃないにせよ二人もミコナの家にいるのが安らぎですから、当然のことですね。
「庭に誰かいるみたいだけど…?」
出迎えたミコナに、ルイネが尋ねます。
「うん、六年のサンギータさんがティーさんに会いに来てるんだ」
ミコナが応えると、
「え? 六年のサンギータさんって、あの怖そうな人?」
エンファが困ったような表情で言いました。エンファの言うとおり、サンギータについては、
<怖そうな人>
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「サンギータさんは、すごい格好はしてるけど、別にそんなに怖い人じゃないよ」
笑顔で返します。何しろ、ポロポロと涙をこぼして自分の正直な気持ちをティーさんに吐露した姿も見ていますから。そしてルイネとエンファも、
「ミコナがそう言うんだったら……」
と、なるべく気にしないようにはしてくれました。こういう意味でも、サンギータが遠慮しようとしたのは分かります。彼女は、自分を怖がっている子が少なくないことも知っているし、自分がミコナの家にいると、ミコナを慕って遊びにくる子が不安になるのも分かっていますから。
それでも、ティーさんに会いたかった。ティーさんに会って、自分がこれまでずっと溜め込んできたものを吐き出したかった。もしそれをしたって十分じゃないことも分かっているけれど……
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