370 / 837
ミコナ
親ってマジ何なんだろうな……
しおりを挟む
「親ってマジ何なんだろうな……神様か何かのつもりなのかよ……」
翌日、ミコナ達と一緒になったサンギータが、ティーさんに聞いてきました。それに対しティーさんは、
「そやな。ホンマ何なんやろな。会社とか入る時には試験とか面接とか受けんのに、親になるにはそういうのぜんぜん要らんのや。子供ができたっちゅうだけでそれでもう親になれるんやからな。ホンマおかしな話でっせ。
仮にも人間育てるんでっせ? 自分が育てた子供が他所様に迷惑かけることもあるかもしれんいうのに試験もないわ適性検査もないわっちゅうんやから、ホンマどうかしとる。仕事で作ったもんに瑕疵があって他人様に迷惑掛けたら責任取らされますやろ? せやのに親にはそういうのないねん。妙な話でっせ。
せやけど、ハカセはんととルリアはんは、ミコナはんに来てもらってホンマよかったと心底思てる。ミコナはんに来てもらうことを願って来てもらったんや。だからなんも後悔しとらへん」
きっぱりと言い切ります。するとサンギータは、突然、ポロポロと涙をこぼし始めて……
「サンギータさん…!」
「ギータ…!」
ミコナやサンギータの友達が、まさかの光景に戸惑って。そんなみんなの前でサンギータは言います。
「なんだよ……なんでこんな不公平なんだよ……! ミコナと私、何が違うっていうんだよ……そりゃ今は違うかもしんねーけど、生まれたばっかの頃は同じだろ……? 私だって、生まれた時からこんなカッコとかしてなかったじゃん……
!」
悔しそうに口にする彼女に、ティーさんは話し掛けるんです。
「せやな。この世っちゅうのはホンマ不公平や。ハカセはんやミコナはんのことをホンマに愛しとったルリアはんがなんで病気で死ななあかんのや……意味分からしまへん……」
翌日、ミコナ達と一緒になったサンギータが、ティーさんに聞いてきました。それに対しティーさんは、
「そやな。ホンマ何なんやろな。会社とか入る時には試験とか面接とか受けんのに、親になるにはそういうのぜんぜん要らんのや。子供ができたっちゅうだけでそれでもう親になれるんやからな。ホンマおかしな話でっせ。
仮にも人間育てるんでっせ? 自分が育てた子供が他所様に迷惑かけることもあるかもしれんいうのに試験もないわ適性検査もないわっちゅうんやから、ホンマどうかしとる。仕事で作ったもんに瑕疵があって他人様に迷惑掛けたら責任取らされますやろ? せやのに親にはそういうのないねん。妙な話でっせ。
せやけど、ハカセはんととルリアはんは、ミコナはんに来てもらってホンマよかったと心底思てる。ミコナはんに来てもらうことを願って来てもらったんや。だからなんも後悔しとらへん」
きっぱりと言い切ります。するとサンギータは、突然、ポロポロと涙をこぼし始めて……
「サンギータさん…!」
「ギータ…!」
ミコナやサンギータの友達が、まさかの光景に戸惑って。そんなみんなの前でサンギータは言います。
「なんだよ……なんでこんな不公平なんだよ……! ミコナと私、何が違うっていうんだよ……そりゃ今は違うかもしんねーけど、生まれたばっかの頃は同じだろ……? 私だって、生まれた時からこんなカッコとかしてなかったじゃん……
!」
悔しそうに口にする彼女に、ティーさんは話し掛けるんです。
「せやな。この世っちゅうのはホンマ不公平や。ハカセはんやミコナはんのことをホンマに愛しとったルリアはんがなんで病気で死ななあかんのや……意味分からしまへん……」
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる