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ミコナ

親自身の自覚と自助努力に

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劇に対してやる気を見せてないのはソリティも同じですけど、それでも、ソリティの方はマインが対処してくれているのでまだマシだったでしょう。

ただ、タムテルの方まで手が回っていないのは事実です。そうは言っても、今の段階では、母親がこれまでにも何度も学校にクレームを入れてくるようなタイプであったことは事実ですけど、タムテル自身はおとなしくしているので、これといって手を打てないのもやっぱり事実なんです。

親のカウンセリングなんて。それこそ学校の役目じゃありませんし。

でも、生徒が実際に問題行動を起こし始めるような段階になったら、事態はかなり深刻であることも今では分かってきています。

だけど、やっぱり、学校にできることは限られている。本当は親の方をフォローする仕組みが必要なんでしょうけど、まだまだそこまでは十分に整備されていない。親自身の自覚と自助努力に頼っているというのも現実でした。



そして放課後、

「ミコナは~ん♡」

校門から出てきたミコナを迎えたのはティーさんでした。

「え? フカは?」

ミコナが問い掛けると、

「それが、今日はちょっと用事ができたそうで、ワイが代わりにっちゅうこってすわ」

と説明します。

「用事……?」

とはミコナも不思議そうにしましたけど、それ以上は詮索せずに、

「分かった…!」

応えてくれて、ティーさんと一緒に帰ります。

すると、少し離れたところから、そんなミコナとティーさんを見守るフカの姿が。そのまま二人を見送って、

「……」

タムテルが校門から出てくると、フカがその後をついて行きます。

フカは、タムテルの行動を確かめることにしたんです。

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