【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず

ミコナ

公立の学校の役目

マインは、とても熱心で頑張り屋な教師ですけど、誰も彼もが彼女と同じようにできるわけじゃありません。そういう、教師の個人の資質に頼って生徒への対応を行うことは、組織としての学校の敗北と言っていいでしょう。

学校は、学校組織として、生徒の安全を守り安心して教育を受けられる環境を作る義務があるとはいえ、それはあくまで、教師の資格を得た者であれば誰でも同じようにできる形のものでなければおかしいんです。教師それぞれの資質によってできることが違ってしまっていては、＜教育の質＞は担保できません。

特に、公立の学校では、学校ごとに受けられる教育の質が違ってしまっていてはダメなはずなんです。本来は。

ミコナが通う学校は、そういう面ではしっかりした学校ですけど、それでも、マインのような一教師にソリティを任せきりになってしまっているのは、好ましくない状態なんです。だって、マインにもしものことがあって彼女がいなくなってしまったら、ソリティに適切な対処ができる者がいなくなってしまう。

それでは駄目なんです。学校として、生徒への対応は担保されなければならない。担任が変わっただけで生徒が受けられる教育の質が大きく変わってしまっては意味がない。学校という仕組みは、それでは駄目なんです。

『子供達に最低限必要な教育を提供する』

ことが公立の学校の役目である以上、最低限の対応が担保されなくてはいけない。

とは言え、ソリティの場合は、たまたまマインがいてくれたことで、何とかなりました。それは事実です。こうして上手くいってる以上は、ソリティからマインを取り上げるわけにもいかないですからね。