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ミコナ
もうそんな時間?
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「ふん……」
石になった宇宙人の宇宙人役の男子生徒が校門から出ていくのを見送ったフカは、
『ちょっと気を付ける必要があるかもしれないな』
と考えました。ただ、だからといって今すぐどうにかしないといけないほどの切羽詰まった印象はなかったので、今日のところは何もしません。要注意な相手として胸に刻むだけです。
そうして、改めてミコナを見守りました。
すると、
「完全下校の時間となりました。構内に残っている生徒は、下校してください」
という、PTAのクラブ活動で保護者と一緒に学校に来ている生徒以外は全員帰らないといけない完全下校の時間を報せる放送が掛かり、
「あ! もうそんな時間?」
ミコナもハッとなりました。
「夢中になっちゃってたね」
「だね」
ルイネとエンファも顔を見合わせつつ急いでラケットを片付けに行きます。
「気ぃつけて帰れよ~!」
「バイバ~イ♡」
エティトとルプスも、ユニフォームを着替えるために校舎に戻りつつ、手を振ってきました。
「バイバイ! またね」
ミコナとルイネとエンファも、手を振り返します。
「ふん、やっとか…」
フカはフェンスの外からミコナ達の様子を見ながらそう呟きますけど、別に怒ってるわけでも不機嫌になってるわけでもないのは分かります。それがフカっていうだけのことです。
そうして、
「バイバイ!」
「バイバイ、明日遊びに行くね!」
校庭のところで、そう言葉を交わしてルイネやエンファと別れたミコナに、
「今日は遅かったな」
フカが声を掛けました。
「ごめ~ん! バドミントンに夢中になっちゃった」
謝るミコナを、フカは、いつも通りの仏頂面をしながらも受け入れていたのでした。
石になった宇宙人の宇宙人役の男子生徒が校門から出ていくのを見送ったフカは、
『ちょっと気を付ける必要があるかもしれないな』
と考えました。ただ、だからといって今すぐどうにかしないといけないほどの切羽詰まった印象はなかったので、今日のところは何もしません。要注意な相手として胸に刻むだけです。
そうして、改めてミコナを見守りました。
すると、
「完全下校の時間となりました。構内に残っている生徒は、下校してください」
という、PTAのクラブ活動で保護者と一緒に学校に来ている生徒以外は全員帰らないといけない完全下校の時間を報せる放送が掛かり、
「あ! もうそんな時間?」
ミコナもハッとなりました。
「夢中になっちゃってたね」
「だね」
ルイネとエンファも顔を見合わせつつ急いでラケットを片付けに行きます。
「気ぃつけて帰れよ~!」
「バイバ~イ♡」
エティトとルプスも、ユニフォームを着替えるために校舎に戻りつつ、手を振ってきました。
「バイバイ! またね」
ミコナとルイネとエンファも、手を振り返します。
「ふん、やっとか…」
フカはフェンスの外からミコナ達の様子を見ながらそう呟きますけど、別に怒ってるわけでも不機嫌になってるわけでもないのは分かります。それがフカっていうだけのことです。
そうして、
「バイバイ!」
「バイバイ、明日遊びに行くね!」
校庭のところで、そう言葉を交わしてルイネやエンファと別れたミコナに、
「今日は遅かったな」
フカが声を掛けました。
「ごめ~ん! バドミントンに夢中になっちゃった」
謝るミコナを、フカは、いつも通りの仏頂面をしながらも受け入れていたのでした。
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