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ミコナ
知らんな
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人間はついつい言ってることが正しければ言い方はどうでもいみたいない、みたいなことを考えてしまいがちな生き物です。むしろ、厳しい言い方をすれば、それこそが<愛情>だったり<誠実さ>だったり<真剣さ>だったりを表現していると、自分に都合よく考えてしまいがちなんです。
だけど、どんなにいいことを言ってるつもりでも、言い方を考えなければ、それは結局、相手を傷付けて苦しめて痛みを与えるだけになる場合もある。というのを考えないといけないでしょうね。
愛情さえあれば、真剣でさえあれば、相手を傷付けたって許される。なんて、それは単に自分に対して甘いというだけのものでしかないはずなんです。
ママはそれを分かっている人でした。だからミコナもそれを分かっているんです。
そんなこんなで、ようやく泣き止んだカリナと共に、オウは、家に帰りました。
「おかえり」
「おかえりやっしゃ」
「おかえり……」
そうやって迎えてくれたウルとティーさんとガーでしたけど、
「どうした!?」
「何や、何があったんや!?」
「大丈夫……?」
カリナを見た途端に口々にそう言いました。彼女が泣きはらしたような目をしていたからです。
「あ…いえ、大丈夫です……!」
カリナはそう言うものの、
「オウはん! カリナはんに何を言ったんでっか?」
ティーさんがオウにそう言って詰め寄ります。なのにオウは、
「知らんな」
そっぽを向いて言い放つだけ。
するとカリナは慌てて、
「違うんです! オウさんは私を慰めようとしてくれてたんです……!」
事情を説明しようとしました。自分が感極まって泣いてしまったことでオウが責められるのは、嫌だったからでした。
だけど、どんなにいいことを言ってるつもりでも、言い方を考えなければ、それは結局、相手を傷付けて苦しめて痛みを与えるだけになる場合もある。というのを考えないといけないでしょうね。
愛情さえあれば、真剣でさえあれば、相手を傷付けたって許される。なんて、それは単に自分に対して甘いというだけのものでしかないはずなんです。
ママはそれを分かっている人でした。だからミコナもそれを分かっているんです。
そんなこんなで、ようやく泣き止んだカリナと共に、オウは、家に帰りました。
「おかえり」
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「おかえり……」
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「違うんです! オウさんは私を慰めようとしてくれてたんです……!」
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