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ミコナ

ツンデレだ

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「俺は紅茶だな」

オウが言うと、カリナはすかさず紅茶を淹れました。

「オウは相変わらず王様でんな」

ティーさんが『やれやれ』と頭を振りますが、オウ自身、別に反応しません。

ここで妙に揉めても嫌な気持ちになるだけで得るものはないからです。

偉そうにしているのはただのポーズだというのがもう分かっています。フカとはまた別のベクトルで照れ隠しをしているだけなんです。

だから好きにやらせておけばいい。

まあ、フカの場合は、『素直になれない』っていうのが特に大きくて、オウの場合は、『ただの照れ隠し』というのが大きいですが。

なので、オウについては、ミコナは、

『ツンデレだ』

と思っています。

アニメとかによく出てくるタイプのツンデレだと。

照れくさいから、そういうのを演じてるというのが大きいんでしょうね。

一方、フカのそれは、ミコナやカリナに対して徐々に気を許し始めてて、時折、態度を和らげたりする辺り、

<本物のツンデレ>

なのかもしれません。

だけど、オウのそれはイジっても、やりすぎなければ大丈夫かもしれませんけど、フカのそれは、からかっちゃいけないタイプのだと感じています。

ミコナにはそれが分かるんです。茶化して大丈夫なのと、そうじゃないのとが。

実はハカセも、そういうのを察するタイプでした。コミュニケーション能力は高くないのに、他人の感情とかには本当は敏感で。

いえ、むしろ敏感だからこそ、身構えてしまう。自分が何か迂闊なことを口にすると相手を傷付けてしまうかもしれない。そう思うから、ついつい必要以上に慎重になってしまう。だから気付かないようにしてる。

それを、ママは、

「ど~んとこ~い!」

と受け止めてくれる人だったのでした。

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