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ミコナ

上手になってきたね

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「おはよ~」

朝、ミコナが起きてきました。

それを、

「おはよう」

「おはようさん」

「おはよ……」

「おはよう!」

ウルと、ティーさんと、ガーと、オウがリビングで迎えます。

フカはやっぱり、一晩中、屋根の上で見張りをしていたようで、姿が見えません。だけど、フカにはフカのやり方があるので、口出しはしないようにしています。

でも、それでも、

「フカも、みんなと一緒にいたらいいのに……」

ついつい、そんなことを思ってしまうのも正直なところですね。

そんなミコナに、ティーさんは、

「せやな。ミコナはんの言うとおりやわ。フカはんは頑張りすぎやねん。もうちょっと肩の力を抜いた方がええんやろうけど、それでもまあ、そういうのがフカはんやって言うたらそうやからな」

尻尾を振り振り、首を振り振り、自分自身に言い聞かせるようにして言いました。

「うん、そうだね」

ミコナも、改めて応えます。ティーさんの言うとおりだと。なので気持ちを切り替えて、朝食の用意を。

今日は、ベーコンエッグ。半熟の目玉焼きを壊さないように焼くことにも慣れてきました。

「ミコナも上手になってきたね」

手際よくベーコンエッグを作っていくミコナにウルも感心しきり。

「ありがと♡」

褒められてミコナも素直に頬を染めます。

そんな彼女を、ガーも笑顔で見守りつつ、できたベーコンエッグをテーブルに。

オウは相変わらず、棚の上でふんぞり返ってるだけで何もしませんけど。

するとそこに、

「おはよう……」

頭に寝癖をつけて寝惚けた様子でハカセが起きてきて、

「いただきます」

みんなで朝食にしたのでした。

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