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ストーカーみたい

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「私が知ってるルリアさんは、朗らかで聡明で快活で、物事をはっきり言う人で、そういうところを嫌ってる人も多かったですけど、人望もあって。私は尊敬してしました」

カリナが口にする、ルリア(ミコナママ)の人物評に、

「マジかいな!? そんな風に見えてたんでっか?」

ティーさんが驚きます。そこにウルが、

「ミコナのママは、自分ではまったくそうは思ってなかったんだけどな」

と。するとティーさんも、

「そうそう。ママはんは、ガサツで、空気が読めなくて、いつも一言多くてすぐに他人を怒らせるってんで、『自分はダメだなあ』って思ってたんでっせ」

と補足。それにカリナは、

「そんな…! ルリアさんはぜんぜんダメじゃなかったです! ホントに素晴らしい人で……!」

料理をするということでマスクをしてましたけど、そのマスクを飛ばさんばかりの勢いで言いました。

そんな彼女に、

「カリナさんはミコナのママが本当に好きだったんだね」

ウルが微笑みます。そして、

「気付いてあげられなくてごめんね。彼女はそういうところ、すごく疎いから。自分のことだけで手一杯だったんだよ。あと、ハカセのことでね」

とも。

「あ、いえ! そんな! ちゃんと自分の気持ちを口にできなくていっつも遠くから見てるだけだったから、気付かなくて当然です…! 私の方こそごめんなさい! なんか、ストーカーみたいですよね……!」

恐縮するカリナに、

「かまへんかまへん。ホンマのストーカーはそんな風に思わんやろ。そう思えるってことはカリナはんはちゃ~んと自分のことが見えてるんやと思いまっせ」

ティーさんが尻尾を振り振り言いました。

「……」

ガーも、黙ったままですけど、優しい目で彼女を見上げます。

「はい……ありがとうございます……」

ウル達の言葉に、カリナはまた胸がいっぱいになっていたのでした。

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