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作業に集中しろ!
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「手伝おう」
「そや、皆で一気に片付けるで!」
ウルとティーさんがリビングの掃除に合流。
「僕とティーとオウで大まかなところを掃除するから、ガーは細かいところを頼む」
そう言って、ウルがガーに綿棒を渡します。
「うん……」
ガーも綿棒を受け取りながら頷きました。
性格的に細かいところを丁寧にする方が得意なガーは、フローリングの繋ぎ目の細い溝とかを、綿棒でこすり始めました。
すると、出てくる出てくる。溜まった汚れが。さすがに普段の掃除ではここまでしてられないので、お手伝いさんも数ヶ月に一回の割合でやってはくれていたのですが、やっぱりどうしても汚れが残ってしまうわけですね。
だけど、体が小さく、しかも五体に分かれてそれぞれが自分で考えて行動できるウル達には、それこそうってつけの作業でした。
「いやいや、こうやって分かれたのは逆にありがたかったかもしれない」
「ほんまや。ミコナはんやハカセのことも同時に見られるし、昨夜かて、ガーにミコナはんと一緒にいてもらってワイらは、ってのができたんやさけな」
ウルとティーさんがそう会話を交わしてると、
「ごちゃごちゃ言ってないで作業に集中しろ!」
オウが叱り飛ばします。
「はいはい」
「へ~い」
とにかく偉そうなオウに苦笑いを浮かべながらウルとティーさんが応えると、
「返事は『はい』一回だ!」
「はい!」
「へい!」
「何回言わせる! 『はい』一回だ!」
「へいっ!」
「ぐぬぬぬぬ……!」
なんてやり取りもしながら、皆で力を合わせて作業します。
こうして、お昼までかかってリビングの掃除を終えました。もうすっかり<大掃除>のノリでしたけど、<ママ>としては数年ぶりの我が家の掃除。気分としてはここまでやりたかったってことですね。
「そや、皆で一気に片付けるで!」
ウルとティーさんがリビングの掃除に合流。
「僕とティーとオウで大まかなところを掃除するから、ガーは細かいところを頼む」
そう言って、ウルがガーに綿棒を渡します。
「うん……」
ガーも綿棒を受け取りながら頷きました。
性格的に細かいところを丁寧にする方が得意なガーは、フローリングの繋ぎ目の細い溝とかを、綿棒でこすり始めました。
すると、出てくる出てくる。溜まった汚れが。さすがに普段の掃除ではここまでしてられないので、お手伝いさんも数ヶ月に一回の割合でやってはくれていたのですが、やっぱりどうしても汚れが残ってしまうわけですね。
だけど、体が小さく、しかも五体に分かれてそれぞれが自分で考えて行動できるウル達には、それこそうってつけの作業でした。
「いやいや、こうやって分かれたのは逆にありがたかったかもしれない」
「ほんまや。ミコナはんやハカセのことも同時に見られるし、昨夜かて、ガーにミコナはんと一緒にいてもらってワイらは、ってのができたんやさけな」
ウルとティーさんがそう会話を交わしてると、
「ごちゃごちゃ言ってないで作業に集中しろ!」
オウが叱り飛ばします。
「はいはい」
「へ~い」
とにかく偉そうなオウに苦笑いを浮かべながらウルとティーさんが応えると、
「返事は『はい』一回だ!」
「はい!」
「へい!」
「何回言わせる! 『はい』一回だ!」
「へいっ!」
「ぐぬぬぬぬ……!」
なんてやり取りもしながら、皆で力を合わせて作業します。
こうして、お昼までかかってリビングの掃除を終えました。もうすっかり<大掃除>のノリでしたけど、<ママ>としては数年ぶりの我が家の掃除。気分としてはここまでやりたかったってことですね。
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