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徹底的に綺麗にしよう!
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「よし、この際だから徹底的に綺麗にしよう!」
<かぷせるあにまる>になったからこそできることがあり、ウルはやる気が湧き上がってくるのを感じました。
ここまでママとして自分ができなかった分も合わせてという気分なのでしょう。
タンクの下とか、人間ではどうしても目や手が届かない場所には、よごれや埃が溜まっています。それを丁寧に綺麗にしていく。
これが楽しい。
「ははは! 爽快だな!」
思わず声が漏れるくらいに。
でも、あまりに熱心にやってたから、トイレ掃除用のシートを使い切ってしまいました。
しかも、トイレに流せるタイプのそれだったので何度も流すことになってしまって、
「う~む、これでは水がもったいないな」
トイレ内に設置された棚から新しいシートを取り出しつつ、呟きます。
そこで、次からはゴミ箱に捨てるようにして、さらに続けました。
天井も壁も床も、窓も窓枠も徹底的に綺麗に。
そうして、最後に便器を。ここまでくるとウル自身のテンションも上がりまくっていて、ブラシを構えて中に入り、人間ではそれこそ見られない位置から見上げると、縁の裏側とかはさすがに……
「あ~……まあそんなものかな」
お手伝いさんもシートで縁の裏側まで拭いてくれてはいたから想像していたほどは酷くもなかったですけど、やっぱり直接見てやってるわけじゃないからか、どうしても汚れが残ってて。でも、ウルは、
「せっかくこの体になったんだから、とことんまでやるぞ!」
と逆に火が点いてしまいました。
で、一部の隙もなくぴっかぴかに。
「しかし、さすがにこのままリビングにはな……」
そう思い、ゴミを勝手口のところに置いていた大きなゴミバケツに捨てた後、お風呂場へ。洗面台で一応は自分自身も洗ったものの、最後にお風呂でちゃんと洗ってからと思ったのです。
すると浴室では、ティーさんも、ウルと同じく、人間では決して目が届かないところに入り込んで徹底的に掃除していました。しかも、脱衣所もあってトイレより広い分、時間も掛かっていて。
「手伝うよ」
「おおきに!」
こうしてティーさんとウルで、徹底的にお風呂場を綺麗にすることになったのでした。
<かぷせるあにまる>になったからこそできることがあり、ウルはやる気が湧き上がってくるのを感じました。
ここまでママとして自分ができなかった分も合わせてという気分なのでしょう。
タンクの下とか、人間ではどうしても目や手が届かない場所には、よごれや埃が溜まっています。それを丁寧に綺麗にしていく。
これが楽しい。
「ははは! 爽快だな!」
思わず声が漏れるくらいに。
でも、あまりに熱心にやってたから、トイレ掃除用のシートを使い切ってしまいました。
しかも、トイレに流せるタイプのそれだったので何度も流すことになってしまって、
「う~む、これでは水がもったいないな」
トイレ内に設置された棚から新しいシートを取り出しつつ、呟きます。
そこで、次からはゴミ箱に捨てるようにして、さらに続けました。
天井も壁も床も、窓も窓枠も徹底的に綺麗に。
そうして、最後に便器を。ここまでくるとウル自身のテンションも上がりまくっていて、ブラシを構えて中に入り、人間ではそれこそ見られない位置から見上げると、縁の裏側とかはさすがに……
「あ~……まあそんなものかな」
お手伝いさんもシートで縁の裏側まで拭いてくれてはいたから想像していたほどは酷くもなかったですけど、やっぱり直接見てやってるわけじゃないからか、どうしても汚れが残ってて。でも、ウルは、
「せっかくこの体になったんだから、とことんまでやるぞ!」
と逆に火が点いてしまいました。
で、一部の隙もなくぴっかぴかに。
「しかし、さすがにこのままリビングにはな……」
そう思い、ゴミを勝手口のところに置いていた大きなゴミバケツに捨てた後、お風呂場へ。洗面台で一応は自分自身も洗ったものの、最後にお風呂でちゃんと洗ってからと思ったのです。
すると浴室では、ティーさんも、ウルと同じく、人間では決して目が届かないところに入り込んで徹底的に掃除していました。しかも、脱衣所もあってトイレより広い分、時間も掛かっていて。
「手伝うよ」
「おおきに!」
こうしてティーさんとウルで、徹底的にお風呂場を綺麗にすることになったのでした。
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