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何を甘っちょろいことを
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だけど、オウは当然のごとく引き下がりません。
「何を甘っちょろいことを。最初から上を目指さないような腑抜けが社会の役に立つ人間になれるわけないだろうが!」
ビシッと両方の翼を大きく広げて<支配者のポーズ>を決めて。
そんなオウにティーさんがツッコみます。
「けど、オウはんかて、ミコナはんのママですやん。<支配者>とかやおまへんやん。別にそんな上を目指してたわけやありまへんやん」
「む……」
ティーさんの的確なツッコミを受けて、オウが固まります。さらにウルも、
「そうだ。オウ。お前のその考えは、ミコナのママが、考えてみて、でも自分には適さないと判断して脇に置いたもののはずだ」
指摘します。
「ウルはんの言うとおりや。オウはん、世の中には上に立つタイプの人間ばっかりやおまへんやろ? ハカセがまさにそうですやん。まあ、発明では他の人よりちょっと上かもしれんけど、総合的に見たら上に立つ器やないのは明白ですやん。けど、ハカセが人の上に立つことを目指さんかったからって、ミコナはんのママがハカセのことをバカにしてたんでっか? ちがいますやろ? <適材適所>って言葉もありますやん」
ティーさんが語り、ウルがそれに加えて、
「誰も彼もが上を目指したって、実際に上に立てるのはそのうちのごく一握りだ。そしてその上に立った者を支えるのは、上を目指して挫折して脱落した者だけか? 世の中はそんな風にしてできてるか? 違うだろ? 上を目指すんじゃなく、自分にできることを地道にコツコツ続ける者の方が多いんじゃないのか?」
指摘します。
なのにオウは、
「ふん! 最初から上を目指すこともしなかった怠け者の自己弁護だな」
やっぱり聞く耳も持ちません。
だけどもう、ウルもティーさんもオウを説得するつもりはないので、ただ、自分の考えを表明しただけなのでした。
「何を甘っちょろいことを。最初から上を目指さないような腑抜けが社会の役に立つ人間になれるわけないだろうが!」
ビシッと両方の翼を大きく広げて<支配者のポーズ>を決めて。
そんなオウにティーさんがツッコみます。
「けど、オウはんかて、ミコナはんのママですやん。<支配者>とかやおまへんやん。別にそんな上を目指してたわけやありまへんやん」
「む……」
ティーさんの的確なツッコミを受けて、オウが固まります。さらにウルも、
「そうだ。オウ。お前のその考えは、ミコナのママが、考えてみて、でも自分には適さないと判断して脇に置いたもののはずだ」
指摘します。
「ウルはんの言うとおりや。オウはん、世の中には上に立つタイプの人間ばっかりやおまへんやろ? ハカセがまさにそうですやん。まあ、発明では他の人よりちょっと上かもしれんけど、総合的に見たら上に立つ器やないのは明白ですやん。けど、ハカセが人の上に立つことを目指さんかったからって、ミコナはんのママがハカセのことをバカにしてたんでっか? ちがいますやろ? <適材適所>って言葉もありますやん」
ティーさんが語り、ウルがそれに加えて、
「誰も彼もが上を目指したって、実際に上に立てるのはそのうちのごく一握りだ。そしてその上に立った者を支えるのは、上を目指して挫折して脱落した者だけか? 世の中はそんな風にしてできてるか? 違うだろ? 上を目指すんじゃなく、自分にできることを地道にコツコツ続ける者の方が多いんじゃないのか?」
指摘します。
なのにオウは、
「ふん! 最初から上を目指すこともしなかった怠け者の自己弁護だな」
やっぱり聞く耳も持ちません。
だけどもう、ウルもティーさんもオウを説得するつもりはないので、ただ、自分の考えを表明しただけなのでした。
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